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1996.7.31(水)晴れ
前々日まで迷っていた、というのは、鯨の巨大な骨を作ろうか?そうだそうだ、それのほうが面白い!俺たちは鯨を喰いたいのだ!そして、設計図まで完成していたのに、急遽可愛い鯨の親子になった。今回グリーンピースは、反捕鯨のキャンペーンに来たわけではない、味噌も糞も一緒くた(失礼)にするのはやめよう!アンフェアーだ。彼等には最大限の歓迎をしよう!というわけで鯨の骨はボツ!
12時、とうとう現われた、あれがMVグリーンピース号だ!!何処からともなく『Welcome Greenpeace!!ウェルカムグリーピース!!』の声が空から聞こえてきた。歓迎のセスナ機が飛んできたのだ!『先着1000名様に、氷で冷やした冷たーいジュース(ビールもあり)を差し上げます!!』『Welcome Greenpeace!!ウェルカムグリーピース!!』と、アナウンスしながらグリーンピース号の上を飛んでいるのだ。「誰か!地対空ミサイルをもってこい!打ち落とせ!」という気分ですよ。
そんな中を海上タクシーでグリーンピースのスタッフが海水浴場に上陸、われわれの出で立ちを見てマスコミ野郎は、汚いものでも見るように「お祭りですか?」なんてのたまう。祭のどこが悪い、テメエラなにやってんだよ!そんなに生活が大事かい?そんなに上司が怖いかい?会社を首になったら、よう生きていかれんのかい?お日さん西西でやっときな!いつまでも!オオッと、デモ隊の出発時間だ、行ってしまった・・・
静かだなあ・・・テントの木陰で飲むビールがたまらねえ・・・「ところで銅童さんなにやってんの?」「うん!ぼく筏を作る!」と言って、セッセセッセと竹を縛っている、帆柱もたてて旗まで付いている。「でけた!完成だ!よっしゃいくぞ!」まずその前に進水式だ!と筏をかついで(軽いですから)海へ入った(彼は金槌である)、神野先生はもう海パン姿だ、私は服を着たまま(ズボンは脱ぎました)3人でグリーンピース号目指して出航!筏の名前はバンブー号、ちっとも進まないけれど、それでもじりじりとグリーンピース号に迫る。
神野先生はグリーンピース号に乗船するつもりだ、必死でバンブー号を押している。金槌の銅童さんは命懸けだ「まさか、本当にグリーンピース号へ行こうとは考えてなかったんよ、海水浴場でパチャパチャやるつもりだったのにどうしよう!?」と青ざめている。
45分経過、GP号まで、あと数十メートル、バンブー号に気付いたクルー達がなにやらあわただしい、日本人らしい女性がハンドマイクで「あなた達の気持ちは嬉しいワ、デモ、もうそれ以上近寄らないで、お願い!こっちへこないで!この船に乗せるわけにはいかないのよ!」と叫び出した。冗談ジャない、こっちはもう殆ど漂流状態だ(自業自得)。無慈悲にもGP号は全速力で我々から遠ざかった。
「そんな、そんな・・・」と、銅童さん。すぐそばで海上保安庁の高速艇のクルー達がニヤニヤと笑っている、「君達、どうするつもりだね?」「始末書とられるの厭だから自力で戻ります!」と、神野先生、「でも、君達のその筏?は岸からどんどん離れてるよ!」こんなときは決断がいる、しかし私には面子というものがない「お縄をちょだい致します!」ロープを投げてもらいバンブー号に引っかけてGO!それからが地獄だった。
フルスピードでひっぱられたんだからね!(いいきみだったでしょ!)息はできんは、パンツは脱げるは、こんなときは耐えるしかない。「ああ!ぼくのパンツが、パンツが脱げる〜」「こんなときにパンツぐらいなんだ!ばか!」「で、でも海水浴場にフルチンで上陸したくなーい!」「パ、パンツは、わしがもっといたる、落ち着け!」「ちきしょう!グリーンピースめ、おぼえとけよー!今度おうたら鯨の骸骨だからなー!アップ!ガブッ!い、息がガブッ!で、でけん・・・」どうやら静かになった、さきほどまで死を覚悟して、今度は保安庁に助けられほっとしたというより、残されたわずかの体力で、筏にしがみつくのがやっとだったようだ。
グリーンピースさん、海上保安庁さん有難う。後日談だがドウドウさんが書いた当日の話はこちら。
日本側NGO関係者と一般参加者との交流の場を持ちたいという呼び掛けがグリンピースジャパンのほうからありました。この楽しい機会を、ちろりん広場では皆様にも広く開放したいと思います。交流会では打解けた雰囲気の中で、MVグリンピース号のクルー達と世界の環境問題について様々な話し合いの機会があると思います。英語の出来ない方も御心配なく、通訳出来る人も数名参加します。それに英語なんか出来なくても気持ちさえ通じていればなんとかなるもんです。もちろん豊島住民会議の皆さんとも豊島の現状について色々なお話が聞けると思います。
宇野交流会は参加費は無料です、はるばる海を渡ってやって来る客人達に歓迎の意を表して、ちろりん広場では「那須シズノ」女史の「天のウズメ舞」をプレゼントする予定です。参加御希望の方は直接グリンピースジャパンまで御連絡下さい。
高松交流会も参加費無料です。当日グリンピース号は大的場沖に停泊します、海上タクシーで乗り込んでくるクルー達を浜辺で迎え入れるという設定です。高松側NGO関係者、大学生、大学教授、渡部さとこ事務所、一般参加者等多数の参加が予定されています、ちろりん広場では交流会用に巨大クジラ(全長50メートルの白鯨)を用意してお待ちしています、雨が降っても大丈夫!当日はテントに御寄り下さい。それと今交渉中なのですが「花」を歌った「喜納昌吉」さんにもパネラーとして参加を呼び掛けています。昌吉さんはアトランタオリンピックへの出演が決まっていてスケジュールが詰まっている様ですが是非来て欲しいと思っています。楽しい交流会に是非ご参加下さい。
宇野交流会
時 7月3日 18:30〜20:30
所 宇野港第三突堤MVグリンピース号船上
プログラム
高松交流会
(早朝から32メートルの白鯨を作ります、ボランティアを募集してます。)
時 7月4日 12:30(グリーンピース号高松沖に出現)
所 高松大的場海水浴場浜辺
プログラム
パーカッション...四国学院大学アフリカンリズム同好会
沖に浮かぶMVグリンピース号を背景に船で乗り込んでくるクルー達を巨大クジラ(32メートル)とセスナ機が出迎えます、色んなプログラムを各自が持ち寄りハプニングの続出か?
グリンピースが県へ意見書提出 7月4日 14:00
自由参加です、グリンピース一行は徒歩で大的場海水浴場から県庁まで歩いて行きます(約30分)14:00に県庁着予定。