
1998年のダイビング記録
1998年7月
1998年8月
1998年9月
1998年11月
1998年7月20日
パラグライダーの体験フライトの帰り、気になっていたダイビングショップに立ち寄る。
3ヶ月前に出来たショップで家から車で5分位のところのゴールドタワーの下にある。
店名は「ドルフィン」。PADIのダイブセンター登録されている。
早速、ライセンス取得の受講手続きを済ます。
気になるライセンス取得費用は71190円(税別)と最後にショップのダイブツアーにどれか参加する必要があり、一番安い?!柏島車便29000円に行くとして、約10万円となる。
7月22日
19時から、ダイビングショップへ学科講習にいく。
痛いとか苦しいとかの思いをしないですむように、真面目に勉強した。
雑談とか、機材購入手続きとかしてるうちに、日付が変わってしまっててびっくり。
1回目の学科講習の感想は、そんなに難しくはなかったので良かった〜ってとこかな。
お勉強のためのビデオも買って帰ったけど、ほとんど睡眠学習してます。
でも、いいビデオですよ。買って良かったと思います。
眠れない夜もこのビデオがあれば、たちまち夢の世界に旅立てます。(^_^;
7月23日
18時30分から、プール講習。
温泉プールで暖かくていい気持ち。
教えてくれるのは、イントラF氏。
僕より随分年上のMさんと教わる。
マスククリアやら中性浮力やらバディシステムやら諸々を難なくクリア。
水面で機材を着けるのは以外に難しかった。
暖かすぎたのか何だかのぼせてしまった。
何はともあれ、無事にプールは一日でクリアとなる。
7月24日
ウエットスーツを作るための採寸に行く。
いろんなとこを細かく測る。
そのあと学科講習の続きをやって、雑炊とめざしを美味しくいただく。(^_^)
7月26日
ショップ主催の粟島での海水浴&バーベキューに参加する。
参加人数が多いので移動などの船が足らないとのことで、僕の船「AQUARIUS」も出動。
定員いっぱいの船で粟島の砂浜に上陸する。
大きなショップの船から島までのテンダーになったり、ウエイクボードをひっぱったりと活躍。
島からの帰りは夕方になり波も高くなってしまっており、激しくジャンプしながらの帰港となった。
運悪く(^_^;僕のボートで帰ることになった方々は、波しぶきを存分に浴び、おもいっきり壊れてしまったようで、妙なほどに大騒ぎ&大笑いしてた。
8月1日
海洋実習で詫間町の飛谷の海水浴場に行く。
実習は難なくクリア。
海中散歩に出掛ける。
鯛の子やらハゼやらベラやらけっこう魚がいっぱいいてびっくりした。
チャガラの群やスズメダイの群に囲まれながら楽しいひとときを過ごす。
ともに実習生のNさんは、このあと急に透明度が悪くなったのもあってか、迷子になってしまった。
気が付くとNさんの姿が見えなくなっていて、目をこらしてもみつけられない。
一分待ってイントラのFさんと浮上して海面の泡を探すが見あたらない。
タンクの残圧もそれほど残ってはいない。
近くに釣りの筏が浮かんでいて、おじさんが二人釣り糸をたれている。
どこかに泡が見えないか聞くと、おじさんは真下を指さして言った。
「もしかしてこれちがう?」
釣りをしているおじさんにとって、ダイバーが近くに寄って来ただけでも結構不快に思ったに違いないであろうに、真下にいるのだから心中穏やかではないはずだ。
気の優しいおじさんであったことが幸いして、怒鳴られずにすんでホッと一安心。
しかし、おじさん達は困惑した何ともいえない表情してたなぁ。
イントラF氏が迎えに行ったら、こともあろうに釣った魚をいれておく網(スカリ)に掴まっていたそうだ。(^_^;
まさに前代未聞。知っていたら決して出来ない行動ですな。
Nさん曰くには、迎えに来たイントラF氏が天使に見えたそうだから、そうとうヤバい状況だったのかもね。
二本目のダイブでは、なんと僕が迷子になったが、1分待ってからゆっくり浮上して泡を確認して潜って、ほどなく合流できた。(^_^;
いろいろあったが、楽しい一日だった。
8月9日
講習組に便乗して、またまた詫間の飛谷の浜で再度のダイビング。
昼からバディと水深5メートルほどの浅場をうろうろしたが、バディさんが酔ってしまい(窒素酔いではない)リタイアしてしまった。
この日はプレジャーボートが多くたいへん気をつかうダイビングだった。
けっこう大きいチヌやベラの群、そしてスズメダイの群、チャガラの子の群などにも出会った。
バディさんが酔ってしまってからは、講習してるところの近くで一人でダイビングの練習をした。
マスクを外し、セカンドステージだけを口にくわえたままでの潜行とか、苦手な水中での機材の脱着など。
実は密かにKバルブの開け忘れが原因で息ができずに危うく死にかけたりしちゃってたんだけどね。(^_^;
必死で浮上して助かりましたが、浅くて良かったです。ふぅ
いい経験にはなりました。ダイビングをなめてはいけませんね。
講習にまだ時間がかかりそうだったので、水中カメラで魚の撮影。
結構いいかげんに撮したんだけれど、うまく撮れてるかなぁ。(後にカメラの不調で全部パァになった(;_;))
8月11日
仕事をしてたらショップから電話が入って、お盆休みの14日〜16日にショップのクルーザーで高知の柏島へ行くことになった。
8月14日
未明に仁尾マリーナを出港。
航海灯だけで船の種類や動きをてきぱきと見分ける船長T氏。
夜の航海はほとんどしたことがなかったので、いろいろ教えて貰え、勉強になった。
夜明け頃に来島海峡を通過する。
松山沖でペラに太いロープが巻き付き、エンストし、イントラF氏は叩き起こされて、早朝寝起きファンダイブとなる。
あまりにも太かったことが幸いし、簡単に外せたので漂流せずにすみました。
そうこうしてるうちに柏島に入港。
タンクを1本ずつ貰ってダイビングポイントへ移動する。
すぼうがなんとかとかいうポイントで僕としては初のボートからのエントリーで、少々ドキドキしてたりする。
恐る恐るながらもなんとかエントリーし、さっそく潜行してみると瀬戸内海とはさすがに違うクリアな視界。
熱帯魚もいっぱいおる。
クマノミってかわいいね。イソギンチャクを守ってんのかな。
チョウチョウウオもビュリホーですやん。
魚の名前、勉強しなきゃね。
それにしても海の中って気持ちいい。
感動しつつ、バディのAさんの残圧が少なくなってきたことにより、エグジット。
中途半端な沖合にポツンとある根に移動し、エアの残りでエントリー。
潜行したら、いきなり回遊魚(ツンブリかな?)の群に取り囲まれた。
滅茶苦茶面白いやんとか思いながらうろうろするも、岩ばかりで特に見るべきものもなく、エグジット。
その後はエボヤギなんとかというポイントでスノーケリングで遊ぶ。
魚や珊瑚がいっぱいいて、スノーケリングでも十分楽しめた。
おいしい晩御飯を食べ、カラオケで盛り上がりつつ、トランサム近くの寝床についた。
深夜に自動車で柏島入りしたメンバーと合流したが、寝ぼけてたので覚えていない。
8月15日
ダイビングの朝は遅い。
ほんまに遅い。9時をまわってもみんなグーグー寝てる。
今日のタンクは2本ずつで、船に積み込む。
そうこうしてるうちに起き出してきて朝食。
姫島というところで1本目。
船縁からマスクとレギを押さえて飛び込む。
飛び込むときはドキドキしたけど、一度飛び込んでしまえば、勝手がわかり、その後のエントリーは全て船縁ジャンピングスタイルとなる。
今回は水中カメラ(モーターマリンMMUEX黄)を持ってのダイビングだ。
魚もいっぱいいたけど、名前がぜんぜんわからないから説明できないが、南国の魚は綺麗なものが多いねぇ。
写真を現像して、あとからゆっくり調べようと写真をとりまくって、36枚撮りフィルムを使い切る。(内12枚ほどは仁尾の海での写真)
エグジットして、フイルム交換をしようと巻き戻しレバーを操作したが、うんともすんともいわないではあーりませんか。
船のエンジン音がうるさいからでは?
さんざん巻き戻しレバーを操作したのち、えーい!てなもんで裏蓋を開けてみたらフイルムがそのまま残ってる。むむむ、なんでやねん。
今まで撮った写真は全滅。哀れフイルムは僕の手により引き出され、新体操のリボンよろしくゴミ箱の中に消えていったのでした。
ちょっとSEA&SEA社が嫌いになっちゃいました。
その後、エボヤギなんとかへ行って、岩の間をくぐったりして遊んだりするダイビングをしたのですが、その岩には珊瑚がいっぱいあって、とっても綺麗でした。
絶好の撮影ポイントだっただけに、あぁ許すまじSEA&SEA。
柏島港で船の燃料を補給。
入るは入るはで、2100リットル。
さすがにでかい船だけのことはある。
柏島散策を少々、その後、柏島港近くで釣りをした。
よせばいいのにバーチカルジギングを試みる。
ほどなくヒットするが、エソだった。
陽も暮れ、美味しい夕食のあと、僕はジギングに見切りをつけ、釣りの見学。
おいしそうな鰺が釣れていた。鯛も一匹釣れた。
喰いが止まったころに船上花火をして帰港し、カラオケをして寝床へGO!
8月16日
あいかわらずの遅い朝を迎え、朝食後に自動車に別れて、最後のダイブに出る。
この度のポイントは勤崎。
ここで僕は水深30メートルを超え33.5メートルまで潜る。
この3日間で一番透明度があり綺麗だったのでウキウキした気分だった。
結構深いところまで潜っているというのに変に気持ちにも余裕があり、両手を広げて珊瑚の上を鳥か飛行機になったような気分で景色を眺めていたが、後日に聞いた話によると、それを見ていたT氏は「こいつ窒素酔いになっとんちやうんか?」と心配していたそうだ。
そんなことなど全然知らず、喜々として中性浮力の調整をしてたりして。
こともあろうに水深12メーター付近でレギをやおら外したときにはとっても吃驚したそうだ。
レギ外しの真相はというと、息をすうときにコツコツとなんかが引っかかる感じだったので、砂でも噛んどんかなぁと覗いたり、振ったりしていたんです。
それはさておき、色々な形の珊瑚もみることができ、最高のダイブができた。
タンクを港に帰し、仁尾港に向けクルーズ。
7時間ほどかかったが、楽しいうちに到着。
マリーナには高校総体のヨットがところ狭しと並んでいた。
9月5日
ショップの閉店後にみんなでカラオケに行く。
みんな歌がうまい。聞き惚れてしまう。
歌も練習しなきや恥ずかしいなぁと思いつつ結構歌っちゃってたりして(*^_^*)
9月10日
仕事で徹夜したにもかかわらず、誘われるままナイトダイビングに出掛ける僕っていったい・・・(^_^;
今宵のダイビングは飛谷の浜。
眠気をうち払うように、ナチュラルハイの状態を維持する。
理由もなく踊る姿は、異様であったに違いない。(^_^;
駐車場につくと、他に車はなく、やはり物好きは僕らだけのようだ。
駐車料金500円も管理人がいないので、払えなかった。
初めてのナイトダイビングで、当然初めての暗闇での機材セッティング。
ほとんど手探り状態で、四苦八苦しながらも無事?!セット完了。
いよいよ暗い海に入る。
水中ライトの明かりが、ゆらゆらと足下を怪しく照らしている。
ほんまに不気味だ。
しばしの水面移動で、ちょい沖に出て潜行開始。
透明度は、あまり良くない。
かわはぎの子が、いたるところにいる。
いそぎんちゃくが、砂からぴょこりと飛び出てて面白い。
岩場の方に移動すると、メバルや烏賊や大きなアイナメ、そしてかわはぎの子がここにもいっぱいいる。
ライトを消してみる。
岩のあちらこちらに、ボォーっと青白く夜光虫が光っていて、なんだか幻想的である。
蛸もいた。さざえだっていた。
ナイトダイビングに慣れてくると、眠くなってきたので歌ってみた。
セカンドステージをくわえたままでもけっこう歌えるものだ。
眠くならないようにずっと歌ってた。
この変な歌声、一緒に潜った方々に結構聞こえていたらしい。
あぁ、はずかし。
そんなこんなで色々と眺めながてると、潜水時間が1時間を超えていた。
浮上すると、ずいぶん沖に出てしまっている。
ここから水面移動で帰るわけだが、これがとってもしんどいのである。
こいでもこいでも進んでいる気がしない。
頭が痛い。頭が潜水病だ。
夜光虫により、フィンキックの度にフィンがボォ−っと青白く発光する。
あおむけになり、夜空を見上げながらひたすら足を動かす。
眠い・・・・僕はもう駄目だ・・・・このまま漂流して鮫に喰われてしまうのか・・・
と思っていたら、釣り用の筏に辿り着いた。
この筏、海洋実習で一緒だったNさんが釣り客のスカリに掴まっていたやつである。(8月1日の出来事)
しばし休憩したのち、最後の力をふりしぼり浜に向かって進む。
えらい。しんどい。きつい。眠い。死にそう。
もう駄目ってときに浜に到着。
フィンを外し、駐車場まで坂を登る。
気持ち悪い。頭が痛い。なんだかムカムカしてきた。
駐車場に着き、ホッとしたとたんに強烈な吐き気をもよおし、山に向かって吐いてしまった。誰も気づいてはいない。
吐いたら多少は楽になった。しかし、頭はあいかわらず痛い。
クラクラしながらも、ウエットスーツを脱ぎ、機材を片づけた。
イントラF氏の激しい運転の助手席で揺られ、浜を後にした。
ショップでみんなと別れ、家に帰ると夜中の12時をまわっていたが、機材をぜんぶ洗った。頭の中はほとんど寝ぼけていた。
居間のソファーでそのまま倒れ込み、朝を迎えた。
今晩から柏島へダイビングに出る僕って・・・いったい・・・・(^_^;
9月12日
未明に仁尾マリーナを出港。
船の電圧が安定しないのが気になったが、大丈夫とのことなので部屋のベッドで眠りにつく。
今回の船室はツインで、ベッドのクッションもほどよく、一気に眠ってしまった。
気が付くと朝になっていて、柏島の近くにいた。
今日の一本目は久保浦(イボヤギ団地)である。
なにより透明度がすこぶる良く、コンディションは最高だ。
魚も種と数ともに多く、とても楽しいダイビングができた。
お盆休みのときも十分に楽しめたが、透明度が良くなるとこれほどまでに変わるのかというほどに視界が開け、魚や珊瑚などが色あざやかに輝いていた。
2本目はビロウ島というポイント。
流れがかなりあるようで、僕を含めて初心者が多いから大丈夫か心配したが、たしかに水面近くではかなり流れていたが、深くなるにしたがっていくぶん和らいだ。
やはりここも透明度が良く、珊瑚がびっしりとあり、大変美しいポイントだった。
今回のダイビングはアドバンスのディープダイビング実習を兼ねており、水深30メートルで掛け算をしたが、短時間で正解を出せたので窒素酔いになりにくいのかな?とか思う。
窒素酔いというものになったことが無いと思うが、実は密かになってたりして、自覚症状がないだけなのかも。
とにかく特に変化を感じなかった。
この計算の真っ最中にそれはそれは美しいウメイロの群が近くを通り過ぎ、そっちのほうが気になったりしたから、注意力が散漫になるっていう窒素酔いの症状の一つにあてはまってしまうのだが、このくらいだったらいいよねぇ。
3本目はアドバンスのコンパスナビゲーション。
砂地の底のポイントで透明度はちょっと悪いかな?
ダイビングポイントとしてはあまり面白くないところ。
キック数の数え方の間違いで申告キック数は普通の倍以上となる。
以上の部分は、僕のフィンがアポロのバイオフィンというやつで、小刻みにちょこまかキックするタイプだからかな?
コンパスの扱いはそんなに難しくないけれど、距離感や状況による偏差補正などは経験を要するだろう。
なにしろまっすぐに泳ぐことすら怪しいのだから駄目やね。
ボートの真下は魚がけっこういたので、いそぎんちゃくのほとりにへばりついて小さい魚を観察した。
ゆっくりじっくりみると、なんだかより親近感がわいてくる感じで、こうやって動き回らずにじっと観察するのも楽しいなぁと思った。
4本目はアドバンスのナイトダイビング。
綺麗な夕陽がしずむのを待ってケミカルライトをスノーケルにつけ、ライトを持って潜行した。
やはり、ナイトダイビングは異様な雰囲気がする。
不気味というよりは幻想的って言葉がやはり一番似合う。
寝ている魚も多く、クマノミなどは横になって寝るんだね。
夜光虫もいたけど、瀬戸内に比べればちょっぴりいるって感じかな?
9月13日
今日は1本のみ。
母島ポイント。亀が見られるポイントだ。
岩に珊瑚がほどよくついていい景色となっている。
流れはまぁまぁある。透明度はとってもいい。
水深30メートルまで一気に潜る。
四角い魚礁が沈めてあり、大きなソフトコーラルがついていた。
魚礁をくぐってみた。ウメイロの群にもまた出会った。
透明度がいいので、水深36メートルでもとても明るい。
小さかったが海亀も見られ良かった。
仁尾へ向かう途中、イルカはいないかと探してみたけど、いなかった。
松山沖は赤潮が広大に拡がっていた。
11月1日
いや〜、ダイビング久しぶりやな〜というわけで、荘内半島沖合の宇治島ってところに潜りにいきました。
やはり11月ともなると寒くなってきました。
これからはドライスーツの出番ですね。
ドライスーツ使ったことないけど、なんだか難しそう・・・
透明度も瀬戸内としては良いほうで、現れる魚も食卓で日常的に出会える魚たち。
1本目にカメラを持って潜ったけど、フイルム入れてませんでした。(^_^;
2本目はカメラにフイルム入れて潜りました。
イソギンチャクやらスズメダイやベラや赤のラインが印象的な新しいウエットスーツでピースサインしてるKくんなどの写真を撮ったけど、実質初めて撮る水中写真ゆえ無事に撮れたかどうかは神のみぞ知るといったとこ。
OWの海洋講習組は浜で待たされちゃってたが、鹿に会えたみたいなので、それはそれで幸せだったに違いない。ただ、かなり寒かったみたいだけどねぇ。
11月3日
初めての室戸ダイビング、初めての車便。そして初めてのドライスーツ。
車便の朝はとても早い。
早すぎて遅刻を恐れるあまり寝たような寝なかったような睡眠しかとれぬままに朝を迎えた。
車の中では僕はイントラOさんと寝っころがりの姿勢。
イントラF氏の運転はやはり激しく転がりそうになるのを必死で耐えることもあったが、そんなときでも平然と寝ているイントラOさんは改めて凄い人だなぁと思った。
室戸に着くと、そこは小さな漁港で、早速機材のセッティングをする。
ドライスーツというやつは初めて着たときゴムで首を絞められて、ちょっと焦る。
実は前日の晩、眠れないので試しに着てみた。
死ぬかと思った。
もしこのまま死んだらみんなどう思うかなぁ。けっこうカッコ悪い死に方だよなぁ。
とか思ったが、死ぬ程には絞まらなかったようで、苦しいながらも無事に着れました。
後ろのチャックはどんなにあがいても閉めることはできなかったが、万が一閉めることができたとしよう。
もし開けることが出来なかったとき、朝、ショップの前でドライスーツ姿でみんなと対面することになり、笑いものになることは必至だったに違いない。
とにかく着ることはできたが、脱ぐのが大変で、足のブーツが脱げない。
足が抜けないまま取説を読む。ふむふむ・・・かかとのゴムに足をかけて・・・・げげ、足がつった!
しばし唸りつつ、死ぬ思いでやっと脱げたのだ。
そんな忌まわしい過去の記憶を振り払い、ドライスーツを着る。
2回目ということもあってか、案外すんなり着られた。
チャックを閉めて貰い装着完了。
漁船に乗って杓子バエというポイントに向かう。
着いて、さぁ潜るぞ!ってとき、シューという変な音が後頭部から聞こえてきた。
ファーストステージからのエアー漏れだ。
原因不明。ダイビング断念かなぁと思ってたら、イントラOさんのレギが借りれて潜る。
ただし、ドライスーツにエアーは入れることができない。
スクイズという単語に怯えつつ潜っていく。
オクトパスをイントラOさんが使いつつ水深13メーターまで行く。
イントラOさんはオクトパスから手を離しては離れていって、しばらくして戻ってきたらオクトパスからエアーを吸うということを繰り返していたが、とうとう戻ってこなくなった。
とりあえず消えていった方向に手を合わせ、OWのHくんの手をひいて海底散歩に出掛けた。
70才のMさんもなかなか落ち着いたダイビングで、ともにプール講習をうけた方だけに嬉しかった。
散歩を終え、浮上しようかというとき、Mさんとバディーを組んでいたイントラF氏がボードに何やら書いてこちらに向けた。
「Mさんは?」
あたりを見まわしてみてもMさんの姿が見えない。
とにかく、Mさんの無事を祈りつつHくんのエアー残量を考えゆっくりと浮上する。
そんな中、みんなポコポコと浮上していく。
僕の浮上速度はそんなに遅くはないはずだし、安全停止も水深5メートルで3分はとったほうがいいはずだが、Hくんの浮上を抑えるのが精一杯で見ているしかなかった。
行方不明のMさんは先にポコッと浮上してしまっていた。
とくに体の異常を訴える人もいなかったので良かった。
船に戻るとイントラOさんが生きていたので一安心。
どうやって船に戻ったのかは知らないが、やはり凄い人なのだろう。
港に戻り、エアー漏れのファーストステージをチェックする。
残圧計の繋がっている高圧ホースのOリングが割れていたのが原因だった。
とりあえず、そのOリングをしっかりと締め付け、おそるおそるタンクに取り付けてみたらエアー漏れは止まったようなので、これで次の一本を潜ることになった。
次の一本はカメラを持ち込み写真を撮った。
ムレハタタテダイの群に遭遇して思わず撮ってみたけど、撮れてるかなぁ。
柏島に比べれば地味な感じのする室戸だけれど、2本目にしてまぁまぁ良いダイビングができた。
2本目ではドライスーツにエアーを入れて潜ったのだけれど、案ずるより産むがやすしの言葉どおり、特に問題もなくダイビング出来た。
ただ、流れがでてきていたので、Hくんに聞くと流されまいとすることに一生懸命だったので、景色とか魚とかをじっくりみる余裕がなかったそうで、それはちょっと残念だったと思う。
とくに怖かった「吹き上げ」という単語は、ドライスーツのオートバルブによる適切な排気によって、恐れることはないものであることがわかった。
しかし、ドライスーツのためにプラスされたウエイト計10Kは重いわ。まじで。
11月8日
前日の晩に急に決まった今日の室戸ダイビング。
眠れぬ夜を過ごし、今度は助手席で室戸に向かう。
カラオケなど歌いつつ室戸へつくと、港周辺は濁りがすごかった。
杓子バエは港ほどではなかったものの濁りぎみであることは船上からでも見てとれた。
機材もほぼ装着しおわったとき、ドライスーツのチャックを締め忘れていることを指摘され、危うく水没するところだった。
潜ると透明度は瀬戸内なみの劣悪さであり、残念なダイブとなる。
昼食を終えた2本目は透明度が随分回復したが、寝不足のせいかファーストステージを上下逆に取り付けたことがわかり、恥ずかしい思いをする。
潜ってみると、1本目とはうってかわってクリアな視界が開け、気持ちのいいダイビングができた。
11月13日
いつも元気なF氏のマリーナでの単独ナイトダイブに見送られて、柏島に向けて出港した。
ツアーフィーを安くするかわりに米と何かをもってくるという今回のツアーには来週分とまとめて米2キロと缶ビール2ケースを船に乗せました。
波も穏やかな中、快適なクルーズです。
フライングブリッジで操船しているショップのT氏の横で寝袋にくるまって空を見上げていたら、星がとっても綺麗で、なんだかとっても幸せな気分で・・・寝ちゃいました。(^^;
首が痛くなってきたので、FBのソファに移って寝たら一気に爆睡しちゃったのです。
11月14日
無事に着いた柏島。
透明度抜群!沖ノ島の久保浦に潜った。
深みにいったので、ちょっと殺風景だったかなぁ。
2本目と3本目は風の為にわざわざ透明度いまいちのところでダイブすることに。
まぁ、面白かったけどね。
ここでも、漁船のチェックは厳しかった。
柏島の港で船に軽油を給油する際に、おもいっきり軽油をかぶってしまい大変でしたが、つきあいのよいK君も右舷の給油口で同様に軽油をかぶってしまい、ともに軽油ブラザースとなってしまいました。(^_^;
それにしても、このツアーでの一番の思い出といえば、夕食後のカラオケでしょう。
やけに気分が盛り上がって、みんなで踊りまくってしまいました。
ダブルK君やダブルHさんやIさんたちと踊り子連を結成、大騒ぎです。
T氏いわく、クルーザー便では前代未聞の珍事だそうで、船の床が抜けちゃわないかえらく心配だったとか。(^^;
でも、ほんとに楽しかったよ。
おかげで朝までぐっすり眠れました。
11月15日
沖ノ島の母島、通称カメポイントで一本目。
透明度なかなか良く、のんびり楽しくダイビング。
ただ、カメラの電池が切れかけてて、カメラの調子がすこぶる悪かったので、写真がうまく撮れなかったのが残念かな。
昼寝しながら香川県に向かう。
親子丼が美味しかった。
11月21日
今年最後のクルーザー便。
ちょっと風が強いかな?
船尾で水漏れ修理中。
修理完了と同時に暖かいコーヒーを入れてくれたダブルHさんに見送られながら出港。
思ったより波も高くなく快適な船旅。
ただ、FBのスロットルでは回転があがらないとかでショップのT氏は船内のコクピットで操船。
今回はけっこう起きてたぞ!
ショップのT氏いわくに今回は柏島が近くに感じたそうだから、僕が起きてたのも要因かもね。えっへん。
11月22日
沖ノ島の母島の例のカメポイントで一本目のダイブをしようとしたとき、漁船が現れてダイバーは地元の船を使うようお願いされたが、わざわざ船できて、船を借りるというのも変な話なわけで、潜るという行為に対しては漁業権云々とかは通用しないだろうから、文句言われる筋合いではないと思うが、どうでしょう。
それはさておき、透明度まぁまぁの海中を散歩。
水深30メートルの例の魚礁には行けなかったものの、楽しくダイブ。
昼食後の2本目は、風と釣り人の為に潜れるポイント探しに苦労した末、久保浦のまさに裏側でアンカリング。
大して期待せぬまま潜ったら、けっこう魚の種類と数が多くて、楽しめました。
3本目もほぼ同じポイントでダイブしましたが、面白かったよ。
カメも見られたとか。僕は見てないけどね。
夕食のあと、カラオケをしたけど、今回のメンバーが皆結構な年齢・・・いやいや、大人しいメンバーであることで、踊ることもなく、落ち着いた曲が続く。
やがて僕らは眠りについた。
11月23日
朝起きると、晴天ではあるものの風が強く、高い波の中、柏島の港をあとにした。
54フィートというけっこう大きなクルーザーではあるものの、体が宙に浮くほど良く揺れた。
今日のダイブは無理かなぁという空気のなか、なんとか西海で風裏に入ってアンカリング。
流れもあるようで、意を決してダイブ。カメラは持たずに潜降。流れに逆らいつつ深く潜る。
やがて、岩板の前に出ると流れを感じなくなり、ソフトコーラルがびっしりと岩にはりつき、それはそれは綺麗な景色となっていた。
みんな潜って良かった〜と思ったに違いない。
楽しいままにダイブを終えた僕らは、このまま無事に仁尾のマリーナに帰れると思っていたが、松山の手前で右のスクリューが回らなくなり、スピードダウン。
ギヤ油圧はゼロ。左のスクリューのみで、あて舵をしながら8ノットで航行。
舵とりを任されたものの船の進行方向を保持するのは大変だった。
このまま仁尾まで戻るという決定がされたが、どう考えても到着はとてつもなく遅れて、早朝になるかもしれない。
イントラF氏に相談して近くのマリーナをあたってもらったら、松山のマリーナに緊急入港して僕らは車で迎えに来てもらうことになった。
女性メンバーが作ってくれた愛のこもった?!美味しそうなインスタントラーメンの匂いに誘われるままに舵取りをチェンジし、ラーメンを食べる。
インスタントラーメンってこんなに美味しいものだったんだねぇ。
けっきょくこの決定が功を奏して僕らは22時頃には仁尾マリーナに車で帰れることができた。
色々あったけれど、これはこれで楽しい思い出になった。
ただ、船の修理に多額の費用がかかるようで、ショップのT氏には悪いのだけれど。
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