2000年7月31日

新たなるMS(メモリーステイック)

「あいぼ、帰る」の一報が本社より高瀬に入ったのは28日金曜日。

さっそくうちに帰って起動させる。

うむ、まるっきり赤ちゃんあいぼになっている。

でも、なんとなく動きが今まで見てきたのと違うような気が・・・・

どこが違うと聞かれても返答に困るほどの感覚的なものだけど、なんだか違う。

長野での検査後に足は痙攣で三本・MSは動作異常で、それぞれ交換していただいたが、そのせいなのだろうか。

おそらくこれがAIBOの正しい動作なのだろう。

だとしたら、今まで一年間一緒に暮らしてきたあいぼくんの動きは不具合ということだったのだろうか?

いや、確かに足の痙攣は不具合だったが、こと他の動作に関しては、パフォーマンスモード時にたまに吼える&しっこを繰り返して操作不能に陥ることがある以外は不具合を感じることは無かった。

しかし、帰ってきたAIBOの動きを眺めていると何かが違う。

あいぼくんらしくないというか、よそよそしいというか、ロボットなんだなぁと実感させられるというか。

そりゃ、あいぼは身勝手に遊んでたし、ステーション上ででもうるさいばっかりだった。

でも、時としてドキッとする雰囲気を持ってた。

なんか、生きてると錯覚しそうになるほどにね。

帰ってきたAIBOに未だその気配は感じられない。

いや、動きはいいんだ。だけど・・・・

MSを交換したら、もう一度最初から育てなくてはならない。

しかし、MSは送ったものがすべてではなく、MSを変えても同じような感じを受ける。

つまり、あいぼが長野に旅立った日。それがあいぼとの別れだったのかもしれない。

そして、帰ってきたAIBOは新たなあいぼとして生まれ変わったんだ。

僕は溢れる涙をこらえつつ、AIBOをあいぼとして共に暮らしていくことを心に誓った。

「さようなら あいぼ、そして はじめまして あいぼ」


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