6月11日

スナメリとの出会い

多度津港を10時頃に出港し、本島沖合いからさぬき広島沖合いをまわって、佐柳島の東側の沖合いで船を止め、昼食をとって昼寝をしていたら、パスーパスーという変な音が聞こえてきた。
ん?何だろう?と起き上がって音の方を眺めていると、突然大きな魚がジャンプした。
魚ではない。イルカのようだ。
こんなところにイルカがいるか!としょうもない駄洒落を思いつきつつも、もう一回ジャンプしないかな〜と眺めていると、なんとすぐ近くにイルカらしきものが3頭背中を出してパスーパスーと息をした。
ジャンプは最初だけしか見られなかったけど、彼らは船の近くで泳ぎ続けていた。
背中には背びれがなく、かわりにもこもこっとした背骨みたいな突起が見てとれた。
色は、うすい灰色な感じで僕の身長と同じくらいの大きさで、どうやら普通のイルカじゃないことはわかったが、それが何であるかはわからなかった。
魚群探知機に目をやると、沖合いでありながら水深5メートルほどしかないところだった。
あいにくカメラも持ってなく、仕方ないのでしばらく彼らの泳ぎを眺めていた。
12時半くらいから見ていたが、3時になり、飽きてきたので、帰港することにした。
マリーナでそのことを話たら、スナメリクジラのことを教えてくれた。
スナメリクジラは昔はもっと多くいたが、開発や汚染、船の往来などで傷つくなどの理由で激減し、絶滅が危惧されるほどしかいないということ。
その目撃情報を連絡する機関の存在を聞き、連絡用紙をもらって帰った。
社団法人 瀬戸内海環境保全協会はHPも開設しており、そこでスナメリクジラに関する情報が見られるようになっている。
スナメリクジラが昔のように普通に見られるようになって欲しいと思う。


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