2006/3/20



2001年4月から、化粧品メーカーは一つの化粧品に使われている原料を全部表示しなければならなくなりました。しかし、化学や薬品の知識のない一般の消費者には、カタカナの成分名を見てもそれが一体どういう成分であり、どんな目的で配合されているのか皆目見当もつかないのではないでしょうか?
 
しかし、化粧品原料の悪化が叫ばれる中、本当に自分の肌に合う化粧品は何なのかを知りたいと願っていた消費者にとっては、全成分表示となった今こそ化粧品に対する理解を深めるよいチャンスです。良い原料の化粧品をピックアップし、安心して使い続けられるようにできるなら、消費者として勉強する価値があると思います。


判定可能な化粧品は、
 
@洗顔化粧品
A洗髪化粧品(シャンプー・リンス)
Bヘアクリーム
Cボディ化粧品
D化粧水、美容液
E乳液、クリーム
Fクリーム状・液状ファンデーション
G固形・粉末状ファンデーション、チーク
Hリキッドファンデーション
Iアイシャドウ
Jマスカラ
K口紅
 
 
6,200種類の化粧品成分が記載されていますで、現在市販されている化粧品のほとんどが判定可能です。
 
◎自分の肌を守るためには、美辞麗句を並べたキャッチコピーに惑わされず、使っている化粧品の成分をしっかり把握しておくことが大切です。又化粧品中の毒性成分は、個々の名前ではなく、用途、種類数、濃度など総合して判断することが大切です。                            
化粧品 成分レポート


「化粧品毒性判定事典」
[小澤王春著:メタモル出版(税込:3,150円)]の目次を抜粋して紹介させて頂きます。
 
序章 乾燥肌の最大の原因は基礎化粧品の欧米化である
 
・成分の安全性をテストせずに配合している
・肌の健康を害する化粧品
・欧米の思想に害された化粧品
・宣伝に踊らされずに選んでほしい
 
第1章 皮膚と化粧品の関係
 
皮膚の役割
 
・体を守る−動物の体は肉厚のパイプ状
・皮膚のバリアとは−異物の侵入を防ぐ
 
皮脂は天然のクリーム
 
・皮脂の構成−基礎化粧品はどうあるべきか
・大切な皮膚の環境−クリームは油剤の選択が大切
 
化粧品成分の注意点
 
・油剤が合成ポリマーに−水溶液はポリマー系界面活性剤
・植物エキスは安全?−危険なエキス類は多数ある
 
・合成界面活性剤の定義−石けんは皮膚でこわせる
・美白剤−メラニン機能をストップさせ、毒物も浸透させる
・魔法のジェル−皮膚のバリアをこわす原料
 
第3章 化粧品の判定方法
 
成分表示のルール
 
・製品に全成分を表示する際のルール
 
成分の毒性の考え方
 
・成分の毒性度
・合成界面活性剤の判定について
・合成界面活性剤の相乗作用について
・クマリン含有植物エキスについて
・香料について
・有毒色素アントラキノンについて
・パラベンについて
・窒素原子を含む化合物について
・アミノ酸やタンパク質の配合について
・指定成分について
 
算出方法
 
算出の手順
 
第4章 実際の製品の採点例
 
採点の際の注意点
 
第5章 化粧品成分事典
 
本事典の使い方
 
・内容
・収録方法
・記号
・毒性度の判定について
 
成分事典
 
別表(法定色素)
 
第6章 化粧品成分の読み方のヒント
 
成分の読み方Q&A
 
終章 バリア機能から見る最近のニュース
 
・マジックジェルとシワ・シミとり(NHKテレビ)
・メチルパラベンに光毒性(2005年8月27日付・朝日新聞)
・CoQ10の次はリボ酸という噂