◎高校体育館を利用した氷見市役所

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高校の体育館を利用した庁舎概観。
L字型に位置する旧校舎側から撮影したもの。
北国の高校体育館は積雪対策として2階建て。
1階は土のグランドで、部活動ができるようになっている。このことを活かし、市役所庁舎として利用できた。
体育館内は高い空間なので天井を追加した。
床張りのカーペットをめくるともとの体育館の板の間が現れる。広いワンフロアをしゃれたデザインと明るいカラーリング、レイアウトで工夫している。
市民が用向きで利用する課は体育館に、それ以外の事業課などは旧校舎に入る。こちらはもとの校舎の面影をなるべく残した庁舎の廊下。当時のままの流し場もそのまま活用し、レトロな雰囲気。
来庁市民にわかりやすいよう、用向きをカラーでジャンル分けしている。次の写真の表示板の色分けと対応している。
案内パネルを見ると、課の名前は覚えなくても色分けで目的の課に行くことができる。
「市民参加と協働・防災のデザイン課」など、意欲的な課のネーミングが印象深い。
これからのまちづくりは市民と市役所がひとつのテーブルにつくことに。そこで重要なのが話し合いをまとめ、進めていくファシリテーターの存在。氷見市役所には「ファシリーション」というセクションもあり、先駆的。
広いフロアの真ん中に、不規則に置かれたものがある。手前は空調設備。高い体育館の空間は熱効率が悪い。そこでフロアの真ん中に空調機を置いた。地元木材を多用し、ホワイトボードも設ける。奥はミーティングスペース。
外からも中が見えるミーティングスペース。中でセミナーなどが開かれているのを市民も市役所職員も関心を持ってもらうのがねらい。
空調機壁面を利用し設置されたホワイトボード。丸イスも準備され、職員も市民もちょっとした打ち合わせができる。それがどこからでも見え、オープンな賑わいが演出されている。
通路には各課の仕事の説明と取り組みへの決意表明のようなメッセージが課長の顔写真とともに並んでいて、モチベーションが(プレッシャーが?)高まる。
市役所の課はしばしば組織変更・名称変更があるので、脱着式の表示プレートを採用。よく考えられている。
市長室。まさに〝ガラス張り〟。漫画家藤子A氏のふるさとであり、市長室入口では忍者ハットリ君が出迎える。
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