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〇平成24年度市町村議会議員特別セミナー     

                         平成24112122

                         全国市町村国際文化研究所

 

講義のメニュー

1.「活気あるまちへの挑戦〜リーダーに必要なもの〜」

      鰍謔オもとクリエイティブ・エージェンシー専務取締役 竹中 功氏

2.「地域の再生に必要なもの」

      同志社大学大学院総合政策科学研究科 新川 達郎氏

3.「地域の再生と活性化〜市民が豊かになる地域再生策〜」

      地域再生プランナー 久繁 哲之介氏

4.まちの文化人類学〜住み続けたいまちとは〜」

      東京大学名誉教授 船曳 建夫氏


※以下、文責は内田俊英にあります。

 

 

1.「活気あるまちへの挑戦〜リーダーに必要なもの〜」

      鰍謔オもとクリエイティブ・エージェンシー専務取締役 竹中 功氏

 

・吉本興業は明治45年創業。百年の歴史。

1981吉本興業に入社。「芸人は商品や」と当時の社長。部長は「商品だからこそ大切に

 扱え」「高い値がつくよう磨け」。

・スカウトなしの方針。全員、自分から集まってきた。来る人を拒まない。契約書なしで

 百年。

・芸人は個人事業主。社員ではない。

・ラジオの時代がスタート。それにより、芝居小屋に客が来なくなるという心配から、芸

人がラジオ局に入るのを阻止しようとした。これに対し、ラジオを聴いて面白く、「劇場

に見に行きたい」と思わせるようになった。ラジオに「客を取られる」との心配は杞憂。

「メディアミックス」という現象。

・TVの時代が1950年から。ここでも「テレビに客を取られるのでは」と心配されたが、

 「メディアミックス」により「ナマで見たい」と劇場に客が絶えることはなかった。

 逆にテレビに出ない若手も見たい、と新人の登竜門広がる。

・iPadで読書する時代が来た。それでは本屋がなくなるのか。紙屋、インク屋、運送

 業者は潰れるのか。わからない。

・吉本は笑わせ方、話し方を教える会社ではない。「もっと感じよ」と教える会社。考える

のではなく感じる≠アとこそ大事。「感じる力」が衰えない人に。10より100100

1000感じる人が人を多く笑わせる。

・笑いの旬≠ヘすぐ終わる。今朝のニュースネタは今日限り。敏感に感じることが大事

 である。「考えるより動いて感じなさい」

・吉本の会社にうるさいマニュアルはない。文楽は国の金=B吉本は客の金=B

・みかんを二人で分ける方法。

半分ずつに分ける、皮と実に分ける、実とタネに分ける、ジュースにして分ける、別の

ものと交換して分ける、などがある。

タネを受け取った人はそれを植えて数年後にはたくさんを得られる。

別のものと交換したら、皆がwin-winになれる。

数量の分配から質の分配へ。質の分配とは価値創造であり、これがサービス業の本質。

・ある町の総合計画策定のコンサルタントを務めたときの話。

町を探しまくる。夜道が暗い、バスが高い、昔は川の水がきれいだった…悪いところで

なく良いところを探す。

「○〇町総合計画」の「○〇」を差し替えたらどこの町でも使えるような企画書を見抜

かれた。そうでなく、町の誰もが知っていることをメモに書いてもらう。どこまで地域

の事情をほじくる≠ゥ。それが一番の財産だ。だから「そこにおる人が動かなあかん」。

だからこそ、住民といっしょに考える、決める、いっしょに動く。地元民不在の総合計

画になりがち。地元民が動かねば思い出にも伝説にもならない。

人にさせるから、カネがかかる。そして何も残らない。

・ビデオ作品←テレビ会社←代理店←スポンサー←消費者 という流れがある。ビデオ会

 社は直接にはテレビ会社とやりとりするが、エンドユーザーを忘れてはいけない。

・売れる秘訣は「売れるまでやめないこと」。

・吉本では、支配人が出口でさりげなく、客の声を聴いている。「○〇のネタはおもろかっ

 たなあ〜」。これが吉本のマーケティングだ。

 

※以下、順次追加してまいります。

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