寒霞渓山頂までおよそ5分で結ぶこのロープウェイは、全国に数あるロープウェイの中でも絶対にトップクラスであると確信する、お薦め体験です。
寒霞渓中腹にある紅雲亭より表渓の巨大な奇岩の間を縫って寒霞渓山頂までまさに遊覧飛行が楽しめます。
名勝寒霞渓のなかでも以外と知られていないのに美しいのが「裏渓」です。普通の観光バス等は絶対入れないのでお遍路さん以外はあまり訪れず、本当にきれいで静かな景色を楽しめます。ぜひハイキングがてら山頂まであるいはその逆を歩いてみてください。
ここではその代表地「石門洞」を中心にご紹介します。
石門は寒霞渓を構成する奇岩、名岩の中でも特筆に値する景観です。火山岩がアーチをなしてまさに門を呈しており、その中を山頂への登山路がくぐっていきます。そして手前には岩肌にできた天然の岩窟を利用した石門洞という札所があり、自生するもみじの美しさとあわせて紅葉の時期にはまさに神仙の別天地といった雰囲気を持ちます。
紅葉の寒霞渓を撮るため家族でロープウェイで登り、帰路は山頂から紅雲亭まで表渓を歩いて下りました。所要時間は約40分で、3才半の下の娘でも一緒に歩いて下りられます。ロープウェイに乗って5分で遊覧するのとは一味違った、奇岩を下から見上げながらのハイキングもまた一興です。残念ながら、紅葉のピークには一週間ほど早かったのですがそれでも十分楽しめました。
表渓も半ば、正岡子規句碑前より玉筍峰(ぎょくじゅんぽう)とゴンドラを見上げる