現代、4ドアで思い切り競技のできるクルマを選ぼうとすると、
ランサーエボリューションやインプレッサなどのWRCウェポンに到達するだろう。
そして「本気のスポーツセダン」のルーツは、なんとU12ブルーバードなのだ。
今でこそ「タダのオヤジセダン」となってしまったブルーバードなのだが、
日産がもっとスポーツ路線に進化させていたのなら・・・。
エボ、インプと同等のレベルのWRCマシンになっていたのかもしれない・・・。このU12は1987年9月に登場したブルーバードで
セダンとハードトップの2種類のボディバリエーションを持つ。
Myブルはハードトップ。
ハードトップは空力特性がCd値0.30と非常に優れている。
しかし、Bピラーレスで剛性の面で劣るのだがスタイリッシュで当時は人気があり、
ブレーキとガーニッシュが一体化の180SXのようなテール部がカッコイイ(と思う)
「4ドアシルエイティみたい」と自分では思っている(思い込みすぎ)
歴代ブルの中で一番スタイリッシュでいいと思う。エンジンは1.6から2.0、
Myブルは後期ブルの赤ヘッドSR20DETを積んでいる。
このSR20DETはシルビアや180SXなどに搭載される日産の代表的エンジンの一つである。
音はお世辞にも静かとは言えないが、上まで回すとスポーティでイイ音を出す。
ブーストもしっかりかかり、加速感は人間の生理に合わない。駆動方式はFFの他、初の4WDを設定。
Myブルは4WD。
この4WDには日産初の「アテーサ・システム」が搭載された。
アテーサシステムはスカイラインGT-Rで有名な賢い4駆システムである。
何を隠そうGT-Rのシステムは、このU12のシステムにより完成されたものなのだ。
セダンには最上位モデルアテーサリミテッドをベースにしたラリー競技用車両
「SSS-R」も存在し、国内外のラリーで活躍した。ちなみに「SSS」の意味だが
「スーパースポーツセダン」の頭文字を取ったものである。SR20DET+ATTESA4WD。
つまり4駆ターボ。GT-Rの弟分のような恐るべしマシン。
乗りこなせれば、かなりの戦闘機になることは明白である。
データベース
U12 4HT2000SSS ATTESA Limited
全長X全幅X全高 : 4520X1690X1360 mm
ホイールベース : 2550 mm
車両重量 : 1350Kg
最高出力 : 205ps/6000rpm
最大トルク : 28.0kg-m/4000rpm