塾長の授業日記(12月)

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2004年12月30日(木)

【M中3社会】

何と,1コマ!M中1の社会はMO君,高2の数学復習・英作文・数学は,えーと,荻兄君に,N井君に,K下君に・・・だったかな。

今年の授業は,今日でおしまいです。次回は1月3日から。3日は,センター予行の2回目。そして,各学年の授業がスタートします。とても前日だけで作りきれる量の「テスト」ではないので,明日も(もしかしたら明後日も?)「テスト作り」です。

ほぼ唯一の楽しみの「うどんツアー」も(何のことはない,近くのおいしいうどん屋さんへ昼食を食べに出るだけですが),混んでいて,待ち時間が長い!(うどんを待って,まして行列して食べるなんてのは,讃岐人にあるまじき行為だと固く信じているのです!)

今月は,日記の活字をちょっといじりました。違うコンピューターで見てみると,何と,思ったフォントが出ていません!貴重な「読者」の方で,フォントがおかしいということがありましたら,ご遠慮なくメール等でお知らせ下さい。(何だ,反響が欲しいだけじゃないか,とおっしゃらずに・・・)

反響と言えば,この授業日記を始めて以来,いろいろな方々から,ご意見や(「見てるよ〜」という程度ですが。時には「辛口だ!」なんていうのもあったりして。そら辛口スーパードライの方がうまいに決まっているでしょ。),ご批判まで頂戴しました。感謝しています。

M中3の「浮気」も収束したようです。決して驕らず,原則的学習を継続しましょう!

この数日の「地球大進化」(だったかな?)は面白かった。(NHKのスペシャル番組)もともと大陸移動や,進化の話しは大好きなのですが,危機や弱者の側からこそ進化が生まれる,という視点が特筆すべきものでした。

数々の自然災害や愚かな戦争も,『未来』への進化の契機なのかも分かりません。(進化できるかどうかは別にして)

人間の存在は,悠久の地球の歴史に比べれば,ほんの瞬間の存在にしか過ぎません。しかし,できれば,いえ,だからこそ,未来の人類が進化できるよう,瞬間を生きたいものです。

また,来年!


2004年12月29日(水)

【中1英語⇒中3社会⇒中2社会⇒中3理科】

中1は初めての「変化表テスト」。テストの前に変化表を読み合わせします。「mean , meant , meant」⇒「はい,Y君,meanの意味は?」⇒「・・・・(もう「昨日は覚えていたんですが」などという言い訳は通用しません。2回目ですから。)」⇒(ちょっとキツイ語調で)⇒「同じことを何度も言われるんじゃない。失敗をどうするかが大事なんだ!」

中2の社会は,「短答・論述式問題集」(テキスト)の小テスト。予め質問を聞くのですが,質問がありません。歴史は1914年以降の範囲ですから,学習していない学校もあって,用語も難しいので,ちゃんとやれば質問の山になるはずです。しかし,質問がありません。

テストの後の「答え合わせ」は,半ば説教の時間と化しました。「ワイマール憲法がありながら,どうしてヒトラーが出てきたんだ?」「彼は選挙で選ばれたんだ。勇ましいことを言うヒトラーに投票したのは国民だ。今,東京で起こっていることをちゃんと見ろ!」「きちんと勉強していないと,簡単にだまされるんだ。そういう人になりたいのか!」(※授業見学していたMO君,「僕は投票していません」分かってますよ。)

「二十一か条の要求」の場面では,「サッカーの日本チームに対する非難がどうして起こるのか,中国人はひどい,などと言っている人間のうち何人が,日本が中国でしてきたことをちゃんと学んでいるのだ。そういう「知らないで怒る」人間になりたいのか・・・

「三・一独立運動」では,「君たち何歳?そら16歳じゃないことくらい分かっている。でも柳寛順(ユガンスン)は16歳だったんだ。日本軍の拷問がどんなものか,知っているか?調べてみろよ・・・」等々。

「成績」とか「進学」とかのみを考えて『勉強する意味』を考えない学習は,上辺のものです不正に怒り,戦争に怒り,不誠実を嫌い,差別に涙する・・・そうした人間性こそが学習する意味なのです。そして,そのような意識を持った子は,『ゆるがぬ実力』への途を歩み始めます・・・まだまだ遠い。


2004年12月28日(火)

【M小6理科⇒M中3社会⇒M中3理科⇒高2数学】

高3の「センター予行結果表」「過去のセンター試験本番と予行の関係資料」,中3のテスト,高2の数学テスト(文系・理系)の作成で,睡眠時間3時間はちょっとキツイ。授業は例によって「ユンケル効果」で。たくさんの強力大学生スタッフのヘルプがあってこれですから,なければどうなることやら・・・。

小6のN君,どういうわけかフード付きの服装で,そのフードをかぶっています。「どうしたの?(実はうすうす気付いているのですが)」⇒「いやー,ちょっと・・・」⇒「とりなよ」⇒「いやです」⇒「それなら,これから,青頭巾ちゃんと呼ぼうか?(服の色がうすい青色なのです。他の子は爆笑です。)」

少したって,おかしな間違いをした(考えていない,いいかげんな答えを言った)ので,ちょっと「実力行使」。抵抗はするのですが,実は半分見せたがっている様子。「もういいよ,青頭巾ちゃん!」⇒「見せてあげようか?」(もういいよと言うと,反対の行動をとるのが大抵の子の反応です・・・)

何のことはない,ちょっと短めに散髪しているのです。(実は坊主頭かと思っていた。)「さっぱりして,いいじゃない。(もう一人の)N君の方がよっぽど,むさ苦しい!」⇒(そうすると,もう一人のN君が)「これ寝癖なんです・・・」⇒またまたみんな爆笑。

中3の社会は公民。国民審査は,「主権者である国民が裁判所を監督する意味がある」のだそうな。それでは,実際に罷免された裁判官は・・・もちろん0名。(そういう問題が,何と「診断テスト」に出されたことがあります。)

それで,投票所の「つくり」や×をつける「やり方」について説明。もちろん,問題は,無記名が信任票になるということです。これほど「欺瞞的な制度」も無いのではないでしょうか。×の割合が沖縄で高いことを考えれば,尚更です。(そんなことはあり得ませんが),もし,信任に○をつける制度にすれば,「罷免される」裁判官の山でしょう!「憲法の番人」を放棄した最高裁判所などはいらないのです!

余りにも,欺瞞的な制度が多すぎます。どうすればいいのか?それは勿論,「主権者」である国民に大きな問題があるからです。そこに,しっかり勉強する意味が実はありますし,「本当の勉強をさせない」意味もあります。


2004年12月27日(月)

【小5理科⇒中1英語⇒中3社会⇒中2英語】

今日は,全学年,テストでした。「やめなさい」と言うまで,しっかり見直している子がいれば,さっさと終えて(実はミスばっかりなのに・・・),ボケーとしている子がいます。どうしなければならないかは,言うまでもありませんね。

β(B)時間(休み中,授業時間を長くするものです)になると,授業をしていても余裕があるので,いろいろな話ができます。中には,この日記を読んでいない「不心得者」(中3)がいるので,25日のことを解説しておきました。


2004年12月26日(日)

【センター予行2日目⇒M中3理科⇒高2数学】

睡眠時間の長さが問題なのではなく,時間帯に問題があるのだろうと推測されます。つまり,2日目の「朝から」というのは,眠くて頭が働きません。もっとも,これを(合宿中のように)3日続ければ,それはそれで慣れるのでしょうが。

何故2日目かと言うと,通常,日曜日には,朝からソフトボールをしていますから,週に1回は慣れているのです。

それはそうと,案の定,M中3のY君,T君はこの授業日記を見ていないそうです。お気の毒に・・・!

高2の数学は,「スタン受験編」の基本問題の確認テストをしました。この基本問題を見る度に,(今は医者になっている)Mさんが,(ここが大事なんだよ)「宿題にこだわらず」,春休みにかけても,黙々と(でもないか,質問しながら),解いていたのを思い出します。自分の力で,納得するまで・・・。

そういう話しをするものですから(名前は出しませんが),この問題集は,いろいろな子が結構真剣に解きます。「大量に解くのは,どこかの学校に任せて,少しの量でも,理解して,自分の力で解けるように,完璧なものを作っていけばそれでいいんだ。」と言っています。

センター予行が終了して,今のところ,平均点的には,(予想通り)例年を上回るペースで点数が出ています。今年は,大量に所謂「難関校」に挑戦する予定なので(密かに,東大5名の記録更新を狙っています。書けば,密かでもありませんが),その程度で喜んでもいられません。

ということなので(2次に集中するためにも),新学習室の工事は,3月から始めることに決定しました。4月半ばには,今の2.5倍の学習室が出来上がる予定です!


2004年12月25日(土)

【センター予行⇒(坂出校へ移動)⇒中3英語⇒中3理科⇒中1社会⇒(丸亀校へ移動)⇒M中2理科】

子どもたちは,一体どこで「不正」や「不誠実」を身に付けてくるのだろう?もちろん,いろいろ「餌」をばら撒いて,商売に勤しんでいる「大人」も悪いのですが。世の中が,いかに乱れているからと言って,子供たちがその真似をしてよい訳はありません。

今日の事件は,いろいろなことを考えさせられます。(※授業記録参照。)

最悪なのは,ほんの数回テストを受けただけで,まるで自らの「実績」であるかのように宣伝する某予備校です。(告発ものです。JAROもこういうところをチェックして欲しいものです。)更に驚くことに,そうしたところが「学校法人」を名乗っているものですから,「善良な」保護者や子どもたちは,簡単に騙されてしまいます。(いったい,税務処理はどうなっているのでしょう?税務署もこういうところをきちんとチェックしてもらいたいものですし,そもそも学校法人の「監督官庁」の怠慢さも問題です。)

明日も,朝から「センター試験予行2日目」です。しかし,たくさんの大学生スタッフがそろったので,精神的には随分楽です。


2004年12月24日(金)

【小6理科⇒中2理科⇒(丸亀校へ移動)⇒高2数学】

「おや?数学復習と英作文は?」今日(昨日)から,強烈な助っ人登場です。でも,数学復習の模範解答に,さんざん嫌味を書いておきました。さて,分かったでしょうか?(これは高2だけの話です。)それにしても,あの参考書(問題集)は,怒りを通り越して笑いさえ出てきます。あれくらいのものが分からないとは・・・・・!

しかし,面白いことに,「ニューアクション」を指定したとき,丸高は,ω,坂高はβ。どちらも酷い代物だと散々非難していると,今度はチャートに。(同時にです)そして,丸高は赤チャート,坂高は,青チャートです。おかしいと思いませんか?丸高と坂高で相談するのでしょうか?(このくらいにしておきます。警戒されてはいけませんから。実は・・・)

高3が聞いたそうです。「誰が決めたのですか?」と。そうすると,「皆で決めた」そうです。皆で決めると,どうやら責任がなくなるようです。まあ,数年すると,「被害を受けた」生徒もいなくなりますから。頬かむりです。

それにしても,「宿題」を「問題を写して」しかも「ルーズリーフは駄目」なのだそうです。その論理的(数学的)根拠を明確にしてもらいたいと思うのは,自然です。そして,それに論理的に答えられないのも,また自明です。それが「現場」なのです!

中には,汲々として「指導」に従っている子もいるでしょう。しかし,考えてみれば,そのような従順な子より,そうではない子の方が,有望だと感じるのはおかしいでしょうか?

中2は,本当に勉強しません。というより,学校でも習い,塾でも授業したのに,電流のイロハから間違います。まったく困ったものです。一言。「努力しない者ができないのは当たり前。努力したくなければしなくてよい。ただし,その結果については,自分で責任を取れ!」

明日から,「センター試験予行」です。実際と全く同じ時間で行います。


2004年12月23日(木)

【M小5理科⇒M中1理科⇒M中3社会⇒高1数学】

M小5では,「月」の復習に入りました。予想以上に(つまり,月の運行は半ば常識なのですが),間違います。これは,日常的な観察と「知識」とが結びついていないからではないかと思います。星(星座)についてもそうだったのですが,もっと空を見ようよ!空のどこかから(はるか別の太陽系の未知の惑星から),こっちを見ているかも知れないって!

昨日の坂出の中3と違って,丸亀校の中3は,よく質問をします。統計資料等,見方は聞かないと分からないものも多いはずなのです。しかし,T君やY君が,ちゃんと教科書を持って来ていませんでした。

そうした「なめた」学習の姿勢こそが問題なのです。高校になって伸びたいのなら,もっと原則的な学習を追求すべきです。今の(内容の減った)中学で,少々出来ていても,「なめた」姿勢は必ず,「しっぺ返し」をしますから。

この時期になると,一部,「点をとる」ために(と,信じて?)漢字で書くべきものを(特に社会)「ひらがな」で書く子が出てきます。将来的に言えば,漢字間違いで×をもらっても,漢字で書けるように努力する子の方が,もちろん伸びます

中1(中1だけと限りませんが)の英語の筆記体についても同じようなことが言えます。ブロック体に固執している子は,結局,筆記体では書けなくなります。(もっとも,書いているのは変形ブロック体ですが。)一方,筆記体で書いている子は,もう3ヶ月になりますから,随分綺麗に(しかも速く)書けるようになりました

もちろん,「学校」で筆記体を強制しなくなったことの影響が大きいのですが(ブロック体に固執する子は,結局「学校」に囚われているとも言える。),こんなところにも学習に取り組む姿勢が現れているように思います。筆記体でスラスラ書きたいと思うほうが自然ではないでしょうか?やっぱり,学習は,点数とかテストばかり気にするのでなく,できるだけ自然な意欲の発露の方向で為されるべきものと思うのです。


2004年12月22日(水)

【中1英語⇒中3社会⇒中2英語】

中1の英語は,「時」の学習。テキストには,かつての塾生の名前が散りばめられています。今日出てきたのは,Keikoさん,Kyokoさん,Hiroshi君・・・いずれも,塾の創成期を引っ張った子たちです。

彼女たちや彼らがいたからこそ,今の塾があります。教室に(黒板の上に)貼っているのは,転校した(今はもう母親になっている)Kyokoさんの書いたものです。(論語の一節と,誠実・明朗・情熱・謙虚。)(Keikoさん,Hiroshi君は高校部1期生。)そういえば,Mikikoさんからの「アメリカ便り」が最近届かない・・・。

中3の社会テストには相変わらず莫大な時間がかかってしまいます。それに見合うだけの努力をしているのだろうか?と思わせる人も数人。(しかし,大多数はかなりやり込んでいるようです。その「裏」をかくのが楽しいのですが。)

冬至が過ぎ,今日から日が長くなっていきます。猛スピードで。(冬至から春分の日数,春分から夏至の日数,というように,日にちを計算してみて下さい。余裕のある人は。猛スピードの意味が分かるかも知れません。)

問題は,そのようにみんなの力が伸びていくこと。大変だけれど,頑張らなければ。


2004年12月21日(火)

【小6理科⇒センター国語解説⇒M中3理科⇒高2数学⇒高1数学】

今日のセンター国語はちょっと易しかったようです。(まあ,たまにはいいか。)従って,解説することも余りありませんでした。センター国語もそうだし,高1の数学テストもそうなのですが,忙しくなってくると,テストをさせている間に他の授業をすることになります。

小6の理科の授業中に(それだけでは足りませんが),センター国語(本来80分のところを70分で)のテストを,高2の数学の時間に高1の数学テストを,というぐあいに。ということは,予め,それらのテストを解いたり,模範解答を書いておかなければならない,ということになります。

そうして,かろうじて授業時間を捻出しているのにも拘わらず,宿題をしていなかったりすると,ちょっと拗ねてしまいます。そのくせ,「携帯」に使う時間はあったりするんですから。

携帯,と言えば,この機械は「学力低下」(身近では宿題をしないことに)の一因であるように思います。マナーモードならぬ「勉強モードのキー」をせめてつけないと。売ること,商売をすることに熱心で,「社会的責任」を果たしているとは到底言えません。某電話会社は。

せっかく問題を考えたり,集中しているときにメールなどが来ると,そのまま捨て置けるほど強くはないでしょう。そういう意識の欠片すらないのだろうか?

「意識の欠片」と言えば,遂に,英語にも「提出」宿題が。この不信の連鎖状況は何とかならないものだろうか。管理的発想を改めなければ,本当の進歩はありえない。不信の蔓延する中で,管理の重圧の中で,苦しんでいる子も大勢いるはずです。制度疲労かな?問題は生徒にあるのかな??


2004年12月20日(月)

【小5理科⇒中1英語⇒中3英語⇒中2英語】

…外見を繕わず,真実を見失わず,誠実に日々を力一杯生きたい。自分に与えられた環境の中で,しっかりと大地に根をはり,誠実に,人と共に生きていきたい。』坂高2のMさんの,新聞に掲載された県審査最優秀作品の結びです。(毎日新聞)

中には,感想文や反省文(合宿など)を書くと「作文」してしまう子もいる中で,確かに,彼女はこの発言を実践しているように見えます。コツコツと努力を重ね,今年は,学校でもずっとトップだし,いろいろな活動も精力的にやっているようです。(見てみたい!さて,何でしょう?)

そして,確かに,このように生きたいと思います。

中3では,各県の入試問題をやっているのですが,ある県の問題で,意識的にかどうか「知覚動詞+O+現在分詞」の英文が出てきました。「ハイ,第2部を出して。」⇒みんな,顔を見合わせています。誰も持っていないのです。(※第2部とは塾のテキストです。)最近は使うことがなかったのは事実ですが,それにしても持っていないとは・・・第2部はまだ終わっていないのですよ!(特に高校内容が。)


2004年12月19日(日)

【高2数学⇒高2英文解釈】

高2の数学のテスト範囲が「例によって」とんでもないので,マニュアル作りで疲れました。

範囲が広いと,1時間の授業中に問題集1ページを無理やり終わらせて,莫大な宿題を(マニュアル付きで)出さなければならなくなります。無理やり終わらせるとは,黒板一杯に,問題を解きながら,かつ生徒もノートに解く,という作業ですから手についたチョークは,洗っても落ちない状態になります。(予備校的「一方的授業」はしませんから。)

読解力のなさが話題になっていますが,英単語力のなさも深刻なもので(半分は,学校が「単語帳」を指定しないことにも原因があります。),今日の「頻出テスト」,常識的なものばかりですが,結構間違っています。

もうすぐ,大量の「大学生スタッフ」が帰ってきます(はずです)。それまでの辛抱だと思って,耐えています!


2004年12月18日(土)

【中3理科⇒中1理科⇒(丸亀校へ移動)⇒M中2社会⇒高1数学】

※「3日分」まとめて書くと(これ,日記を始めて初めてです。),忘れていることがたくさんありそうです。常々,今日の日記には「これ」を書こう,「あれ」を書こうと思うのですが,忘れっぽくなったのかも分かりません。

坂出の中3の質問は,本当に少ない。分かっていないはずなのに,どうして聞かないのだろう??試みにこちらから聞いてみると,やっぱり答えられません。困ったものです。

高1の数学は,数Uに入り,i(虚数単位)の計算。得意の「iは計算するものではないけれど・・・」を連発。今年の新作は,例えば「ルートマイナス27」(※記号がでませんねぇ)に関して。「これは哲学的な話なんだけど,何か失敗するとか,いじめられるとか,色々なマイナスの要因は,そこから愛をくくりだすことで解決するんだよね!」⇒(大半の者はポカーンとしています。説明すると,ちっとも面白くないのに・・・)

M中2,範囲が短いとはいえ,満点3人!こうなってくると,悪い点数が取りにくくなります。最低点のI君,恥ずかしそうでした。「やればできるもの」をちゃんとやることは,簡単だけど実は難しい。だから,それが出来るようになれば,いろいろな場面で飛躍的に伸びるのです。(※これ,中学生に限りませんよ。昨日から小テストを始めた高2にも言えることです!ちょっと「嫌味」ですけど・・・)

何でも,明日は某予備校(そうです,試験を受けただけの子をグラフ付きの「合格実績」にしてしまう「学校法人」です!)の「センター模試」があるとか。この時期は,ひたすら『間違い直し』に勤しまなければならないのに,たくさんの子が受けるそうです。「ダンピング」と「推薦」につられて・・・・

ダンピングをしてまで,実施する「魂胆」は何か!いつかは必ず,「化けの皮」を剥がねばと思っています!


2004年12月17日(金)

【小6理科⇒中2社会⇒(丸亀校へ移動)⇒高2数学復習⇒高2英作文⇒高2数学】

睡眠時間がほとんどなく(弔辞の原稿作成とビデオ編集で),ユンケルと精神力に頼っての授業でした。疲れていると,言葉遣いが「きつく」なります。

小6…「前回の実力テスト直しのときにも言ったでしょ!ちゃんと出典を探し,教科書を調べ,きちんと直さないなら,中学生になるな!」

中2…(沖縄返還のところで)「実は密約があったんだ。こんなに広い面積をそのままにする。今の政府を支持する人は,結局沖縄差別に加担しているんだ。現状を支持するなら,せめて,自分のところに基地を持ってくればいいんだ・・・・」(テキスト等を忘れている者に)「同じ間違いを何度も繰り返す者は最低だ!反省できない人間をアホと言う・・・。勉強できる境遇にありながら・・・」


2004年12月16日(木)

【M小5理科⇒M中1社会⇒M中3社会⇒(「通夜」に)】

小5の諸君を連れて屋上へ。何とかオリオン座の「かけら」くらい見られないかな,と思ったのですが,残念でした。その代わり,三日月(正確には5日の月らしい)が西の空に。丸亀校の4号館は,天体観測用に屋上を広くとっているのです。周りに高い建物もなく,観測には絶好なのですが,なかなか機会がありません。(5年生も初めてでした。)

今日が「先輩の命日」になりました。30年近く付き合っていただいた先輩です。まだ若いのに,心残りだったことでしょう。


2004年12月15日(水)

【中1英語⇒中3社会⇒中2努力集計】

中1の英語は,いよいよ「時制」に入りました。そろそろ変化表テストも始まります。変化表ということは,単に過去形だけでなく,過去分詞形も同時に覚えてしまうということです。今日はその最初。いるんですね,「懐メロ」好きが。

wantedの話しになると,「ピ○○・・・・」と囁いています。もっとも一昔前なら,誰でも知っていたのですが・・・。

坂出校の中3は,(丸亀校と対照的に),実に質問が少ない。「答え」は分かっても,語句の意味や内容はなかなか理解しがたいと思うのですが,期待したような質問が出ません。(一方的な授業は,基本的にしないのです。)まだまだですね。(それにしても,例によってF中は,テスト範囲が終わっていません!)

今日は,ちょっと悲しいことがあったので,色々思い出して,そして考えてしまいます。人間の人生は分からないものです。できることなら,真摯に生きたいものです。


2004年12月14日(火)

【センター国語解説⇒M中3理科⇒高2数学⇒高1数学】

最近は,病院に行くことが多く(私が,ではありません。近親者や友人や・・・),医療現場の「問題点」に気付かせてくれます。塾出身の医者だけで20名は越えているでしょうし,医学部生も入れると40名くらいになるはずですが,みんな,どうか患者の気持ちを第一に考えられるようにしていますよね。

M中3でも「復習テスト」が終わったので,心置きなく。「太陽の投影図」で,今の中学生は,望遠鏡のつくりを勉強しないので,「方位」がどうしてそうなるのかを根本的に理解するのはちょっと難しい。何とか,投影板を裏から見れば,ということで納得してもらうしかありません。

高1数学で,宿題をしていなかったMさん,次に同じことを繰り返したら「ペナルティー」を課す事を無理やり約束してもらいました。えっ?ペナルティーって?塾では,基本的に,どこかを走らせるとか,何かを書かせるとか,勿論体罰とかは排除しています。何と言うことはありません。教壇の上で,「おはこ」を1曲!

高2の数学は「行列」。初歩的計算は簡単なためか,A君,「ハミルトン・ケーリーの定理」の話を聞かないで(もしかしたら聞いているのかも分かりませんが),ひたすら「成分計算」をしています。そこで,一言。「話を聞かないで,先先計算している人がいますが,愚か者ですね・・・」やっと,思考力問題が出てきたというのに・・・まったく。


2004年12月13日(月)

【小5理科⇒中1英語⇒中3英語⇒中2英語】

中3のM君,「はい,ここを訳しなさい」と言って訳してみるのですが,根がせっかちなのか,どうも「作文」になってしまいます。「someday」すら間違えてしまいます。「今日何日?」⇒「13日」⇒「この前の日曜日は?」⇒「・・・12日!」⇒「違うよ,その前の日曜日。」⇒「5日」⇒(・・・まだ気付きません。他の子は気付いているのに。)

英語のテストは,塾でもほとんど満点の中1のA君,あてられて,“It's usually like this in summer.”もちろん正解です。そこで,緩めないのが常で,「usuallyの普通の場合の位置は?」⇒「be動詞の後,一般動詞の前。」⇒「そうですね,それじゃこの品詞は?」⇒「副詞」⇒「何の副詞?」⇒「・・・・」(黒板に「頻・」と私が書き始めると)⇒「頻度(ひんど)!」

まだまだ続きます。「それじゃlikeの品詞は何?」⇒「動詞」⇒ヤッター!という笑みを浮かべて,「それじゃ辞書を引いてご覧!」・・・「だいたい,isがあるのだから,動詞であるはずがないよね。」と言うとうなづいています。こういうやり取りが楽しいのです。

そう言えば,昨日はソフトボールチームの若者たちが何と6名も,自主練習したとか。そういう状態になると,ほおっておいても強くなります。(勉強も同じですね!)来年は,日程を考え直さないといけないな。(つまり,試合をして授業というパターンは無理かも。それに,四国大会くらいには行く準備をしておかないと・・・!)


2004年12月12日(日)

【高2数学⇒高2英文解釈】

高2の英文解釈テストの実力問題は,「globalization」についての小論。グローバル化が,実は「アメリカ化」に過ぎないと思っている者としては,なかなか面白いものでした。

確かに,誰によって,誰のためにグローバル化が進められ,何より,誰のコントロールの下にそれが進展しているのかを考えておくことは,グローバル化「される」者としては「自由の運命」を決するのに重要です。

それなのに,国際化と称して,小学校から英語を学ばせるという方針しか出せない発想の貧困さ。そして・・・そうした貧困さの上に,それを商業的利益に結びつけたり,その雰囲気だけで,子どもたちを駆り立てる親。表現する内実こそが重要であるのに。

おっと,「未受験」の者がいたことを思い出しました。まあこのくらいならいいか。読んでいるかどうか分からないし!


2004年12月11日(土)

【中3理科⇒中1社会⇒(丸亀校へ移動)⇒M中2社会⇒高1数学α⇒高1数学β】

昨日の「部活論」,実際の某中学の部活が念頭にあったことは事実ですが,卒塾生へのメッセージも含めています。卒塾生で,教壇に立ち,かつ「部活指導者」となっている人も結構いますから。

中1の社会は地理の小テスト。今日は,一人だけ(A君)でなく,5人も満点が出たようです。常々「A君の爪の垢でも・・・」と言っている「かい」があろうというものです。努力しさえすれば必ず出来るものをきちんと積み重ねていくこと,そうすれば,気付けば大きな力になっています。

直前になってバタバタしたり,魔法や秘伝に頼るのでなく,自分の力で課題を克服していくことです。(試合の直前になって,バタバタすることは,「生き方」そのものをバタバタするよう教えているようなものです!)

M中2も少し落ち着いてきた感があります。(と言うと,すぐに,何だそれは,となりそうで怖いのですが。)

この時期になると,いろいろな「募集広告」が新聞に折り込まれます。面白いのは,そうした広告が入ると(こちらでは広告を入れていないのにも拘わらず),「問い合わせ」があったりします。

スタッフがあれこれ答えています。「入れますか?」⇒「今は入れません。」「いつから・・・?」⇒「入塾受付があって入塾試験があって・・・」「講習会は?」⇒「ありません」「時間は?」⇒(だから,入塾試験に合格してからだって。特に編入学年は学力試験だし・・・。と思っていることがありありですが)丁寧に答えています。近くで見ているのも面白いものです。

随分浸透してきてはいますが,中には「賢い塾の選び方」等々の影響か,塾は必ず入れるものとの前提で話をする人もいるようです。この際「賢い塾生の選び方」でも上梓しようかと思うしだい。(でも売れるのは塾関係者だけだよ,という声もちらほら。)


2004年12月10日(金)

【中2社会⇒(丸亀校へ移動)⇒高2数学復習⇒高2英作文⇒高2数学】

大学の「運動部」の事件が次々に起こっています。昨今の中学校の異常な「部活」は,その遠因になっているような気がしてなりません。

いわゆる「熱心な」部活に限って,絶対者たる「指導者」が存在します。子どもたちは,その絶対者に恐怖し,もしかしたら「尊敬」し,言われるがままに行動します。長時間練習も,休みない練習も,何の疑問もなく受け入れてしまいます。挙句の果てには「愛のムチ」をも!

もし,部活に創造的意味があるとするなら,それは子どもたちが第一に取り組まなければならないもの(もちろん学習です)に良い影響を与えるもの,自分たちの創意工夫で,勝てば勝ったで,もっと重要なのは,負けたとき,合理的な反省と教訓を学ぶことです。しかし,ロボットにはそういう思考力は生まれません

指導者は,子ども達の考える力を伸ばすということを常に考えなければなりませんし,そういう意味で良きアドバイザーに徹するべきです。みんながプロになれるわけではないことは自明です。(もっとも,プロが存在しないものもありますが・・)

しかし,上記のような考えに対して,必ずいるのです。「熱心に指導してくれて・・・・」という人が。客観的に見れば,自主性を潰し,異様としか見えない活動が,中にいる者には,特権意識にも似た,一種の「閉鎖的連帯感」を生み,「熱心に・・・」と言う「信者」に支えられて,中には表彰されたりします。そう,「勝利」したことをもって。それは,本当の勝利でしょうか?

昨日は高1,今日は高2の努力集計。高3もそのうちに。

忘れないうちに,中3の社会の続編です。某県の(あえて県名は伏せます。)今年の高校入試問題に,主な火力発電所の地図を示し,その分布の特徴を記述させる問題が出されています。その模範解答は「石油や石炭等の原料の輸入がしやすく,電力需要の多い工業地帯や大都市の臨海部に立地している。」というものです。

えっ?何が面白いのかって?

今日,(一番新しい資料では)日本の発電量の26.9%は原子力なのです。そうすると,原子力発電所も上の下線部と同じことが言えなければなりませんね。安全であれば。では,原子力発電所はどこに立地しているでしょう?


2004年12月9日(木)

【M小5理科⇒M中1理科⇒M中3社会⇒高1数学】

昨日の中3の「社会力」の続きです。(実は,丸亀校の中3は今日テストだったので,書けなかったのです。)

何と「中部地方で県と県庁所在地名の一致しない3県を書け」に対して,何と多くの子が間違えたことか。こういう問題は,かつては小学校の「定番」的問題だった・・・・。はっきり言って,決して(成績的に)出来ないわけではない。そういう事態を作っておきながら,技能だ知識だ興味関心だと言っても仕方がない。

「たかが塾」にしても,きちんと運営しようと思えば,あれこれいろいろなことに拘わらなければなりません。授業時間だけで,残りの時間は暇だろう,などとでも考えて突然来訪するような人もたまにいるのですが,どこかのだれかとは違って,生徒に課した課題はちゃんとやらなければならないし,テストは(どこかから買ってくるのでなく)作らなければならないし,成績も(集めたものは)処理しなければならないし,授業の予習もしなければならない・・・・

そういう「あれもこれも」やること,やらざるを得ないことが,実は「生きていく」ことではないのかやればできるものを捨て,「楽しみ」だけを求めるなどというのが「生きる」ということではあり得ない!

資源がない国で,学力に裏打ちされた創造的頭脳こそが国際競争力だ,という議論は,結局「国家」を前提にした,もう一方からの言説に他なりません。(つまり,「愛国心」強調という立場の表裏だということ)

そうではなくて,そもそも人間として,どういう姿勢を持つべきなのか,を(人『類』の歴史も考慮に入れて)考えたとき,ことは県名に止まらないでしょう。


2004年12月8日(水)

【中1英語⇒中3社会⇒中2英語⇒中3英語(補習)】

「読解力低下」…調査や新聞発表を待つまでもなく,もう何回も(何十回も)何回も言ってきたことです。話しが通じない!

何らかの新しい或いは異質の概念に出会ったとき,理解し難いがために,その存在すら認識できない。もしかしたら,「知らないこと」は,一種の「幸福な」状態なのかも知れませんが,それほど「非人間的な」こともありますまい。

問題は,そうすると(新しい見方が理解できないとすると),結局のところ,自分が持っている(或いはそう意識しないまでも「教え込まれている」)価値基準や,つまり偏見に依拠することになるということです。また,何らかの悪意のある「似非理念」に容易に洗脳されてしまいます。もしかしたら,そうした状態は「何らかの悪意」を所有する人間にとって実に都合のよい環境かも知れません。

中1のテキストには,息抜き(?)のため,コラム的なものを収録しています。今日のテーマは「仲間分け」。「New York , Boston , London , Los Angels 」から,他と異質なものを一つ選ぶものです。

「はいKさん」⇒「London」⇒(何だ,簡単だ。よく分かっているじゃないか,と思いつつ)⇒「何で?」⇒「Londonは国だから・・・」⇒(ほとんど爆笑!というより・・・・ちょっと愕然としますね。)

日本の県や県庁所在地についてもそうなのですが,一昔前なら小学校でやっていたようなことを中学校でやらなければなりません。理解力や考える力やその結果の「生きる力」にしても,基本的な知識があって初めて可能となるものです。余りにもその基本的な知識が疎かにされています。

静岡の茶も阿蘇山もシラス台地すら知らなくて,何が「グラフからの読み取り」だ,何が技能だ!そして,そういう事態(権力)に汲々として従う「羊の群れ」!私には,行く末が見える。


2004年12月7日(火)

【M小6理科⇒センター国語直し⇒M中3理科⇒高2数学⇒高1数学】

また忙しい日々が戻ってきました。そう考えると,「テスト期間」なるものは,いろいろなことを整理するのにはもってこいですね。でも,高校の「集計」は出来なかったし(そろそろ集計しないと・・・),自分の部屋の片付けは後回し。

今日のセンター国語の古文は源氏物語。案の定,難しかったようです。「筋」を知っているとどうということはないのですが・・・。かの「あさきゆめみし」が講談社漫画文庫として出版されています。せめて高2くらいまでには読んでおいた方がいいでしょう。

明日の社会のテスト(例の入試問題集から抜粋するもの)が,まだ出来ていません。頑張らないと!


2004年12月6日(月)

【小5理科⇒中1英語⇒中3英語⇒中2英語】

「授業日記」を楽しみにされている方々(そんな人いるか!などという声もちらほら)には申し訳ないことをしました。昨日は,年に1度の「ソフトボールチーム+アルファ」の「反省会」でした(総勢25名)。何せ,朝方まで反省していたので,更新ができませんでした。

小学生(小5)は,まだまだ語彙が不足しているようです。今日の授業,(そういう言葉は使いませんが)溶解度の問題。答えを聞き,正解だったので,「式は?」と聞いてみます。「式は?って聞かれて,冬だ,なんて答えるんじゃないよ!」と言ったのですが,ポカーンとしています。どうやら「四季」が語彙にないようです・・・・

中1の単語テスト(愛称「ゲリ単」!ちょっとよくない連想をしがちですが,元々はゲリラ式単語暗記という意味)で,Y君,まだ「ur」の発音記号が書けません。(発音記号は,現在中学校の必修ではありませんが,塾ではずっと教えてきています。でないと,大きな辞書を引いて,発音ができませんから。)

Y君に,「[ひっくり返りのエの点々](※変換ができません!)の発音をするスペリングを言ってごらん。」と聞くと,サッと答えられません。「そんなことだから,単語のテストが出来ていないし,女の子に笑われるよ・・・」⇒すでに,勘のいい子は笑っています。

中3の今日の課題は愛知県。問題形式に「センター試験」の影響が見られます。それを「新傾向」と呼んでいいかどうかは別にして,なかなか質問がありません。今日は,時間的余裕があったので,訳し辛いところや,構造的に少し難しいところを訳してもらいました。スムーズに出来る子もいれば,オイオイという子もいます。そういう「追求」は楽しいものです。ちょっと不安でもありますが。


2004年12月4日(土)

【中3理科⇒中1理科⇒(丸亀校へ移動)⇒M中2理科⇒高1数学テスト直し】

そろそろ忙しい日々がトルストイです。というのが「親父ギャグ」の一部です。(最近使ってないなぁ)そうです,「復活」ですね。中3の理科では,「金星作図法」を授業。やっと(今頃になって)真剣に聞くようになりました。何せ,よいの明星や明けの明星の美しさを知らない子達ですから,実に「観念的な」ものではあります。

高校生の「恨みの雨」か,激しく雨が降っています。また被害が出なければいいのですが・・・。

高1は,数学が月曜なので,これでもか,というくらいテストや問題演習。ところが一人(はっきり言ってK君),訳のわからないことをしている子がいます。要するに,テスト直しを必死に,ではないのですね。案の定,テストも出来ていません。さて,本番が楽しみです!

常々思うのですが,『出来るようになる子』には一つの典型的なパターンがあります。一言で言えば,素直,なのです。こちらが言うこと(言外の意味も含めて)を,実によく聞き入れます。中には,冗談までメモしたり,「模範解答」の書き方まで真似しようとします。(それこそ,論証の言葉遣いやラインの引き方まで!)

勿論,逆に「自己流」に固執し,メモどころか,左から右へと抜けていくと・・・

ですから,問題は,どうしたら,その素直さが獲得できるのかということになります。ただ,それは,単純なものでなく,一定の価値観が背後に潜んでいるように思います。


2004年12月3日(金)

【小6理科⇒中2理科】

小6の理科は,「水溶液の性質」。さまざまな物質の正式名称を教え,化学反応のイロハを説明すると,ほとんどの子は分かるのですね。危ない塩酸と危険な水酸化ナトリウム水溶液から,何と食塩水が出来る話をすると(以前は,こんなことは小学生でも常識だった!),結構興味深そうな子もいます。頭の柔らかいうちに,いろいろなことを吸収した方がいいのに・・・・

先日,「ハーちゃん」が,本館のバラで耳を切りました。なかなか出血が止まらず,大変だったのですが,面白いのは「フーちゃん」の行動です。怪我をした耳の様子をうかがっては,傷ついていない方の耳をなめてやっています。姉妹間の愛情と言うのか,なかなかな興味深い光景でした。

よく「性悪説」的な考えを持っている人や子がいますが,上の光景は,もともとの人間性にも考え及ぶものでした。


2004年12月2日(木)

【M小5理科⇒M中学(擬似)縦割り学習】

高校生は,来週までテストが続きます。せっかくの土日にしっかり勉強するようにとの学校の配慮のようです。果たしてそれを「配慮」と呼ぶべきかどうかについては問題がありますが。

よく思うのですが,独創性だ,生きる力だと叫びながら,休みには決まって「莫大な宿題」。訳のわからない問題集を買わせる。そして,上記のようなテスト期間。

何でもそうですが,「高く飛び上がる」時には,一旦縮まなければならないのです。意欲的に授業に参加し,考える力を伸ばすには,「貴重な空白」も必要なのです。「延び切ったゴム」は元に戻りません。

そして,何より悲しいのは,子どもに対する「不信感」です。

「新学習室」建築のため,今日は大きくなった木を2本,移動しました。しっかりと根を張っていて,大変な作業でした。見えない地面の中で,しっかり根を伸ばして!

丸亀校では,各中学の「テスト期間」が余りに異なるため,「縦割り学習」ができません。今日は,各学年「アラカルト学習」にしていたのをいいことに,擬似的な「縦割り学習」を行いました。さて,五月蝿い中1や反抗期真っ最中の中2が,中3の学習姿勢をちゃんと見てくれたでしょうか?縦割りには,そういう意味合いがあるのです。

しっかりとした姿勢で学習している特に上級生を見て,何も感じないとしたら・・・それは,鈍いのです。そのような「他者」の姿勢から何かを学び取ること,そうした力は,単に学習に止まらないでしょう。勿論,強制して身につくものでもありません。


2004年12月1日(水)

【中2(坂出地区)英語】

つかの間の授業のない期間は,今までの「大整理」をしなければなりません。特に,今年の「センター試験」の難易を予測し,今年の高3の出来を考慮して,これからの予定と対策に莫大な時間を費やしています。

中2の英語では「不定詞・動名詞」の復習。半年ほど前,これをやり始めたときには,チンプンカンプン状態だった子も,何度も繰り返すうちに,ある程度できるようになって来ました。生徒にそのこと(難しく思っても,少し時間を置いて,また繰り返しているうちに何とか出来るものでしょ。と)を言うと,妙に納得した様子でした。

勿論,時制の間違いや冠詞の間違いはつきものですが。そして,やはり日本語と大きく「語順」の異なる「形容詞用法」は(教科書でも未習のこともあって)間違いますね。(「間違い」の根本に迫るものです。結局,母語の制約は大きいのです。)


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