塾長の授業日記(5月)

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2004年5月31日(月)

【小5理科→中1英語→中3英語→中2英語】

小5の理科は,テスト直し。きちんと直している子が少なく,驚きました。調べることが勉強だと何度も言っているのですが(実は,黒板に書いてもいる),まだまだです。問題は,これからどうなっていくかです。それにしても,学ぶ』ことを「なめている」ような態度を取る子が増えているように思います。それこそ,現在の「課程」から半ば必然的に出てくる態度なのですが。

中2の英語は,いよいよ不定詞に突入。身体の成長とのバランスがうまく取れていないのか,眠そうだし,集中力と意欲を『持続』するのが難しい時期です。「英文の基本は?」などと,中1の時から繰り返していることを何度も繰り返しながら,授業を進めています。さて,この時期をうまく乗り切ってくれるでしょうか?


2004年5月30日(日)

【高2M英文解釈→高2M数学→高3M英文解釈】

高2の英語力には愕然とします。易しい入試問題を解いているのですが,単語力が不足しているのか,「構文力」が不足しているのか(そんなはずはないのだけれど・・・),英文解釈が「作文」(もちろん日本語の)になっているものがあります。知っている単語だけをくっつけても,『解釈』になんかならない!と言っているのですが・・・。もっと『頭から』きちんと捉えろ!

つまり,

This was long before the theory that matter is made of atoms had become generally accepted. まずThis was long before the theoryまでをきちんと捉えること。「このことはその理論のずっと前だった」⇒(その理論と言っても何の理論か分からないでしょ,だから)⇒「物質が原子からできているという(理論)(しかもisだ!普遍の真理!)」⇒(じゃあhad becomeは?)⇒(そうか,beforeは接続詞でthe theoryはSだったんだ)⇒「(その理論が)一般に受け入れられるようになる」と考えていく作業ができていないのです。

相変わらず,高3の質問の多さに悲鳴を上げています。嬉しい悲鳴です。しかし,もっと「調べて」欲しいなぁ。忘れてしまっている日本史なんかは。


2004年5月29日(土)

【中1社・理アラカルト→中2社会→(丸亀校へ移動)→M中2社会→高1M数学2コマ】

今日は,たくさんの学校で「運動会」(体育祭)でした。そのせいか,まるで南国の子供たちのように日焼けした子たちがたくさんいました。ただし,中1の方がたくさんいました。その理由は,まず中2が大量に欠席したこと(恐らく,「かたらって」!だれだ,「首謀者」は!),そして,中2にもなると「日焼け止め」をしっかり塗っているのです!これが中1と中2の違いです。疲れていることは同じなのですが,中2は,「自己主張」(あくまで,カッコつき!)するんですね。もしかしたら,大きくなるということは,何やかやと理由付けをして,怠惰の道に逃げることかもしれませんね。もちろん,そうやって,『大きく』なれるわけではありませんが。

坂出校での中2の歴史の授業,例によって,語句の追求。例によって答えられません。本当に勉強するということ,本当に「すみずみまで理解する」とはどういうことかを示しました。ついでに,『勉強することの意味』も!「欠席者」は残念だったね!

高1の「組合せ」は本当に,最初はできません。各自でお互いに説明しろ〜!ということで,いわゆる「教え合い」!分かっている者が分かっていない者の面倒を見るのは,塾(レーゼクライス)では原則です。


2004年5月28日(金)

【小6理科→中3社会→(丸亀校へ移動)→高3M現代文→高3M英作文→高3M2次数学】

「休み時間」が欲しいよぉ〜,と言いたくなるほど,質問があります。(もちろん高3です。)よく勉強しています。(もっとも,質問は,K君,Y君とFさんくらいですが・・・。どうも理系は質問が少ない。従って,2次数学の実力問題も,その質問する人たちの方ができている!)

今日の現代文は,村上陽一郎さんのもの。かの「イラク」戦争以前に書かれた文章なのですが,一種予言的なところがあるので,少し引用しましょう。

「文明とは(とはマークには敏感です!),まず文化の一つの形態であって,自らの文化を自らのなかだけにとどめず,他の(周辺の)諸文化にも強制しようとする意思を持ち,しかもその意志を実現し貫徹するための社会的な制度や仕掛けを備えたもの・・・・・・・まさしくただ一つの「文明」化への収斂が進行中であると考えられる。言い換えれば,自由主義メカニズムを土台にした貨幣経済の構造のなかに,世界中の国々や地域が否応なく巻き込まれ・・・・・」(「文明のなかの科学」)

これは,「西洋近代文明」の普遍主義から(その危険性と,崩壊とともに)述べられたものですが,まさしく,その収斂する「もの」に加担している政府を持つ私たちとしては,単に,「ナショナリスティックな独自性」を持ち出すのではなく,各地域固有の文化を見る必要があるでしょう。


2004年5月27日(木)

【M小5理科テスト→M中3社会→高1M英語→高1M数学→高2M数学】

高2の数学は,建前上「習熟度別クラス編成」になっています。ところが,どう考えても,「進んでいる子」のクラスより,そうではない(と思われる)クラスの方が進度が速いのです。

いろいろ(スタッフで)話し合って見ましたが,もしかしたら「授業のうまい」ないし「生徒の状態がよく分かる」教師の方が,「進んだクラス」に行っているのではないかということです。生徒の状態をよく把握すれば,わかっているのかいないのかが分かりますから,そう速くは進めません。困ったものです。まあ,何より,どの程度進むかの「話し合い」が日々行われていないことだけは確実です!塾では,Aクラス・Bクラス・丸亀校と実質3クラスあるのですが,進度は常に調整しています。

高1は,先週に引き続き,「時制」。今日思ったのは,「時間の流れ」が頭の中に出来ていないと思われることです。各種の副詞節や句で,よってたつ時が明確であるのに,できないのです。Mさん,M君,Kさん,別のMさん,別のM君・・・次々の質問の山で時間が足りません。「質問する気持ち」と「分かろうとする意志」さえあれば,そのうち何とかなるから,頑張りな!

そう言えば,足が疲れています。それも高1の「進度バラバラ」が原因です。ほぼ同じ授業時間数なのに,特定の教師に限って,はっきり言って無茶苦茶な進度です。もっとも,「新課程」になってから,教科書の「薄さ」は極まっていますから,教科書だけをどんどん進めれば,進めることは簡単です。しかしそれでは力にはなりませんから,「傍用問題集」をしなければなりません。(それとて薄くなっています)従って,授業が速く進み,場合によっては,問題集を解いて提出などと「小学生」的な指導までありますから(中を丹念に見ているとは思えない!),生徒は大変です。そうすると,「解かせる」作業が必要になり,よって「足が疲れる」訳です!もっとも,塾では,基本的に「最も進んでいる」クラスに合わせてはいるのですが。


2004年5月26日(水)

【中1英語→中2英語→中3理科】

中1は初めての「ゲリ単」。例の言葉をプレゼント。「高1(丸高)もね,単語のテストをしているのだけれど,点数の悪い人には言うのよね。昔,ゲリ単ってやっていたでしょ。その時も点数の悪い人はいたよね。今,君たちの周りで,あの時できなかった人たちがいるかな・・・・」中1は,なかなか「発音」と「つづり」の関係が分かりません。従って,発音問題でよく間違えます。徐々にできればいいのですが。

それにしても「反抗期」真っ最中の中2の扱いは大変です。しかも,今日「予行演習」(運動会の!この紫外線のきついときに!)の学校が2校。顔は真っ赤だし,眠そうだし。一体,学校は何をするところなのでしょう??で,「体調が悪い」と休んだ子たち,節と句,5文型は分かっているのだろうか?まあ,知らなくても「教科書レベル」はできますけど,ね!

昨日のM中3の理科テストを採点して。点数の悪い子は,中2の診断テストのクラス平均点を下げている子です。テスト範囲は,中理とテキスト1部。(要するに,次回の中3最初の診断テストの範囲です。)結局,『本当にやらなければならないこと』を横に置いて,「独自の勉強」や「宿題」にばかり意識が行くと,・・・ということです。さて,そのことに気付くでしょうか。


2004年5月25日(火)

【M中1社会→M中3理科→高1M数学→高2M数学】

M中1の授業で,E君が教卓の方に来て,「中理忘れました。」⇒「エッ?今日は社会だよ!」しかしそれにしてもテキスト忘れや教科書忘れの山。余りにもたるんでいます。思わず,「こんなクラス見たことないわ!」と言って,板書。「調べない人=きちんと理解しない人=できなくなる人」最近の子ども達の中には,「答え」さえ分かれば,その背景や一語一語の意味をきちんと考えない人がいます。困ったものです。しかしMさんは,「政権って何?」⇒「政治権力です。」⇒「じゃ権力って?」⇒「・・・」。答えられなくなるまで聞くのは悪癖かもしれませんが,実は喜びの表現なのですよ!きちんと一語一語考えている子がいるとうれしくなるのです!

高1の数学で,宿題をしていない者3名。繰り返せばクラス替えだと警告。確認のため解答を黒板に書かせると,サッパリ。困ったものです。そろそろ,「宿題」にこだわる者が出てきているようです。理解することより「宿題」(学校の)を優先させてはいけません。必ず,できなくなります。それにしても,S君は,私の「冗談」の回数を数えていると見える。けしからん!

高2はベクトル。進んでいたのに,半分のクラスで追い越されそうです。(そろそろ学校もスピードを上げてきたようです。)不真面目者は数名。少しは「追い出し」が効いたのかも?なぜそのような変形をするのか等,根本的なことを考えている子も結構います。しかし・・・「絶対値」ではなくて「大きさ」ですよMさん!


2004年5月24日(月)

【小5理科テスト→中1英語→中3英語→中2英語】

小5では初めての理科のテストです。少し早く授業に行くと,机の上には何も出ていません。「質問がいっぱいあるといけないから,早く来たのに」というとポカーンとしています。どうやら,学校では,テストは,質問を受けてからではなくて,いきなり,という「風習」がいまだに健在なようです。「塾では,質問を受けてからテストだからね」と言うと,それからテキストやノートを引っ張り出します。

中2の英語は2部に入りました。2部の初めには,テキスト作成・改訂のたびに書いた「前書き」があります。「君たち何年生まれ?」⇒「1990年か91年!(塾では,基本的に西暦使用です)」⇒(読んでいるところは,1993年の序文)⇒「このころ君たちは,おしめをして這いまわってたんだねぇ」「若いというより,幼いねぇ」⇒ちょっと「ふくれっつら」になっています。少し「思春期」に入っているようです。

そして,序章に入りました。(序章は,5文型やら8品詞やら高校1年生並の文法事項を,中学校の例文を使って書いたものですが)その中で,「英語は代名詞ことば」というのが出てきました。⇒「思い出してごらん。1年前,君たちもMikeの代名詞がSheとか,いろいろ悩んだものだね。今の1年生も悩んでいるみたいだよ。」⇒(ちょっと優越感にかられたのか)ニコニコ笑っています。「学力」の進歩は,そんなものですね。


2004年5月23日(日)

【高2M英文解釈→高2M数学→高3M英文解釈】

今日はソフトの試合(国体予選)を2試合もしたので,疲れながらの授業です。実は疲れていた方が饒舌にはなります。ただ,困ったことに,足首が,悲鳴を上げてしまいました。ダイエットを真剣に考えないと・・・

高2では,遂に「強権発動!」。「わずかな宿題」をしていない者を学習室に追い出しました。意外な人もしていなくて意外でしたが,している人が過半数はいました。

高3は,よく勉強するようになりました。(実力はまだまだです。)授業が終わっても,質問攻めで,なかなか解放してくれません。かと思えば,部活に熱をあげている人もいます。(もちろん,勉強はできません。)部活は,しても,醒めていないとね

それにしても高2の欠席者は,運動会の「打ち上げ」とか。つまらんことばかり大学生の真似をする。大学生も,「つまらんこと」が多そうだ。こんな時代なのに,もっと本質的なことができないものですかね。これも,「大学政策」の成功を表しているのでしょうか。


2004年5月22日(土)

【中1英・社・理アラカルト→中2英・社・理アラカルト→(丸亀校へ移動)→M中2理科→高1M数学2コマ】

中1・2のアラカルト学習を見ていると,出来は大体予想できます。「言ったこと」をしていない子,「集中力」の続かない子などは,・・・・。何度言っても「写すだけ」の「作業」をしている子もいます。繰り返さず,あれこれ手を出している子もいます。集中力のない子は,すぐに「話しかけたり」します。それらは少数なのですが,注意してもなかなか受け入れません。「受け入れる」ことができるかどうかということ,その「素直な気持ち」「謙虚な気持ち」が持てるかどうかが,実は重要なことなんですが・・・。

高1の数学では,ある一つのクラス(学校の)だけが,異常な「進度」で,困ったことになっています。数学担当者同士で『話し合う』ことが重要だと思うのですが,それすらしないのでしょうか?困ったものです。


2004年5月21日(金)

【小6理科→中3理科・社会アラカルト→(丸亀校へ移動)→高3M現代文→高3M英作文→高3M2次数学】

中3のアラカルトで新しい発見。T君とSさんがどうやら居眠りをしているようなので,手に持っているシャープペンシルをサッと抜いてみました。それでも気付きません。しかし,不思議なことに,約3秒後に「目覚める」のです。手を動かして。何かを持って眠るというのは,もしかしたら,人間の習性なのかも??

今日の現代文は,かの養老孟司氏の文章。適度なものを探すのに3時間もかけたとも知らないで,いいかげんな解き方をしている者がまだ数名。しかし,今日『贈る言葉』を配ったこともあって,大多数は「やろう」とはしています。しかし「整理学の秘訣は「未整理」という箱を置くことである。」の意味が取れない者が約3分の1。ちょっと愕然としました。

2次数学をしていて思うことは,「ああやっているな」という子は,別解を考えようとしますね。今日は,久しぶりに課題問題(1週間に6問)から1問出題したのですが,早々と終えている子もいれば,・・・という子もいます。贈る言葉が契機になればいいんですが。


2004年5月20日(木)

【M小5理科→M中3アラカルト→高1M英語→高1M数学→高2M数学】

高1の英語は「時制」のテスト。想像以上にできません。状態と動作も分からず,従って進行形にするかどうかの判断ができない!「そんなの未来進行形に決まっているでしょ」が,ちっとも決まってない。名詞節か副詞節かの区別はつくくせに,動詞の変化ができない・・・・

高2の数学はベクトル。「Y君,DCベクトルを始点をAに変えると?」→「・・・・」→「そら,できんわ。違うことをやっているんだから・・・」一通り説明して演習。もう一人のY君は7番をしているときに,まだ6番をしている。「とばせ,って言ったでしょ!」

できないパターンはほとんどこう(上のような姿勢)です。きちんと授業を聞かない。勝手に違うところをする。せっかく心配したS君が追いついていっているのに!

「ベクトルは図をかけよ!がかけない人は休みに動物園にでも行きなさい!」分かる人数名。残念。


2004年5月19日(水)

【中1英語→中2英語→中3英語】

中2は先日のSITテストの附属生の出来が悪かったため,SITの復習。(SITは,要するに教科書内容を塾生向きに(例えば発音記号等の問題も入れて)作成したもの。)「ええと」の英訳。Zさん「Let's see.」→「どうしてそういう意味になるの?seeって見るんじゃないの?」→「・・・・」→「それじゃ辞書をひいてごらん」「ホラ,seeには考えるって意味があるでしょ」。また,「わかりました」の英訳。Aさん「I got it!」→「どうしてそういう意味になるの?」→「・・・・」→「それじゃgetを引いてごらん」という調子で授業が進みます。

中3の授業で,M君が書いた「英文」です。She was too busy to write letter for mother.もちろん冠詞がありませんし,前置詞はforではありませんし,herが抜けています。大体,板書するのは,面白い間違いのときです。

上の昔の中学生には懐かしい(はずの)「too〜to」も当然「so〜that」も今の中学生は,普通,学習しません。このくらいはやろうね,と言ってやっているのですが,情熱は「イマイチ」のような気がします。


2004年5月18日(火)

【M小6理科→M中1理科→高1M英語→高1M数学→高2M数学】

小6の理科の教科書の基本的編成は,「予想をたててみよう」というもの。「人は呼吸で何をどこでとりいれるのか」→「酸素を肺で」。これは簡単でした。「食物を食べて何をどこでとりいれるのか」→「栄養分を盲腸で!」→「えっ,何だって?」→「腸!」→「腸と言ってもね,飯山町もあるし綾歌町もあるし,学校には校長もいるからねぇ・・・・」という調子で楽しくやっています。

高1の英語はかの「構文150」の次回の(学校の)テスト範囲の授業。しかし,過去完了も(十分には)知らない,分詞の用法(S+V(知覚動詞)+O+〜ingのパターン)も知らない・・・・それで,had not 〜 whenの「構文」を理解しろと言う方が無理と言うものです。こういうこと(英文法と構文の同時進行)を「誰かが」言い出したはずなんですよね。良心的な教師なら,こういう進度に無理があることは自明でしょう。1年で2つのことをやるなら,まず,半年で英文法(チャート)を,残りの半年で構文をすれば無理はなくなるのですが・・・・。そもそも,もとは長い文章(もしくは長い小説等)の一部だけを取り出して,「構文」として学習することにそれほど意味があるとも思えません。「この話の続きが気にならない?」と聞くと,おしゃべりのFさんは「気になる〜!」

高1の数学は,「解の公式」。こんなのは,以前は中学校でやっていたのに!高2の数学は「対数」。こんなのは,高1のときに終えていたのに!と思いながら(言いながら)授業をしています。こんなんでいいのだろうか?内容を減らすことが「数学嫌い」を減らすとは到底思えない。ついでに,ダッシュクラス批判を。(高3の半数以上がダッシュクラスなんですが・・・)


2004年5月17日(月)

【小5理科→中1英語→中3英語→中2アラカルト学習】

「アラカルト学習」をしていると,ある程度「結果」が予想できます。15分程度しか集中力が続かない子もいます。また,きちんと教科書を調べて,丹念にやっている子もいれば,共同購入した問題集を調べるのでなく,ただ答えを合わせるだけで「消化」している子もいます。(しかも,注意しても直さない!)

丹念に『原則的学習』をしている子は,上のような問題集でなく,学校ワークや短答式やノートをしっかり学習しています。どういう学習姿勢がよいのかは言うまでもありませんね。

テープのダビング希望が出てきたようです。


2004年5月16日(日)

【高2M英文解釈→高2M数学→高3M英文解釈】

「ソフトの試合」はまたも延期。S君が「雨男」では,という噂がもっぱらです。

今日の高2の実力問題は,神戸大の問題。まだまだ文の構造から判断する力ができていません。「動詞の位置」(そもそもそれが分かっているかどうか怪しいが)にあるのに,processが名詞だと思い込んでいるのです。知っている単語こそ怪しいのに,です。

高2の数学は今日からベクトル。例の東京弁(・・・・サ!)を紹介。それが分かるのは,一種の日本語力。笑っている人もいれば,「何のことやら?」という人もいて,反応を観察するのは楽しいものです。


2004年5月15日(土)

【中1理科・社会アラカルト→中2英語→(丸亀校へ移動)→高1M数学テスト・テスト解説】

中2の附属生のSITテストの出来はひどかった。宿泊学習から帰ってきたところとはいえ,余りの不勉強。何を考えているんだ!そのくせ「おしゃべり」人間もいる。

M中2のアラカルトは,K君におまかせ。若い子の方が質問も多かろうということで。(実は,頭痛が・・・)

高1は,相変わらず,基本的計算間違いが多い。練習不足だ!それにしても,「おしゃべり人間」が多い。中でもFさんはおしゃべりだ。

明日も雨なら「国体予選」は一体どうなるのかと心配。


2004年5月14日(金)

【小6「努力集計」・理科→中3社会→(丸亀校へ移動)→高3M現代文→高3M英作文→高3M2次数学】

上の「移動」を可能にしているのは,実は私が丸亀校へ移動している間,高3は,現代文の問題を解いているのです。到着してしばらくすると,テストが終わり,解説に移ります。もし「交通渋滞」があれば・・・困ったことになります。

第1回の模擬の結果が出つつあります。最近のK君の勉強具合を見ていると(彼は文系1位だったのですが),「えっ?」ということを聞いてきます。実に基本的なところと,細かいところなのですね。そういうところに意識が行くのは実は「いいこと」だということを実証しています。難問を解くからできるわけではありません。しかし,次回にはきっとFさんの・・・・かな?

中3は,東部・白峰が修学旅行でした。公民開始。公民短答式問題集には,塾歌(この日記に気付いている特に卒塾生には懐かしいでしょう!中にはダビングしたテープを持っている人もいるでしょう。)と塾歌英文が入っています。「中3から入塾した新人以外は,もう覚えているよね」→旧人たちは,どういうわけかニタニタ。→「ダビングしてあげるよ」さて,今年は何人のダビング希望者が出るでしょう。


2004年5月13日(木)

【M小5理科→M中3社会→高1M英語→高1M数学(テスト)→高2M数学】

高1の英語は合同。意欲に溢れている人とそうでない人とは『視線』で分かります。数学テスト後の「間違い直し」では,あまりの計算力のなさに呆れました。(新課程による基礎力の低下には目を覆いたくなります。)

高2では,努力集計を行いました。第1回の学力テストの結果も出つつあります。今回の塾の努力集計の順位に実によく関連しています。(当然か)理系の塾内10位までの人のうち,7名は学校でも10位以内。文系は塾内1位が学校でも1位。上位3名は,学校でも1桁です。

「できたい」ならどうすればいいのかは自明です。日々の小テストのテスト勉強も満足にできないで,「よい成績」を夢見ても,それは夢でしかありません。要するに,勉強しない者ができるはずはないのです。日々の自分でする勉強を横に置いておいて(つまり努力しないで,即ち勉強しないで),授業だけ聞いて(見て?)できるはずもありません。そういう人間に限って,「できない」原因をとんでもない方向に考えがちです。

役割を決めても,きちんとする人が少なくなったように思います。最後まで残って掃除をしていたFさん,Mさん,君たちのような人がもっとできるように,私も頑張ります!


2004年5月12日(水)

【中1英語→中3英語】

中2はF中の宿泊「学習」,中3はT中の「修学」旅行で,合同授業。空いた時間(授業時間が空くと,眠くなるのはどうしてだろう?)に,せっせと明日の高校生のテスト作り。

中1は,テスト直し。不合格(50点満点のテストで30点未満)だったF君→「忘れました」,じゃO君→「忘れました」,それじゃM君→「忘れました」・・・・!3人とも,ちょっと意識が違うところへいっているようです。やっぱり「阻害要因」ですね。そういう調査が必要です。

高校に続いて,H中では,この紫外線の最も強い時期に「運動会」!紫外線の怖さをどう教えるのでしょう?(そのためかどうか,昨日が「中間テスト」でした。新学期が始まってから,どれほど勉強したのでしょう??)


2004年5月11日(火)

【M小6理科→M中1社会→高1M英語→高1M数学→高2M数学】

中1の社会で,N君,E君,Kさん,Aさんが教科書を忘れていました。「部活」が始まって,どうやらかなり疲れている様子。意識が勉強に向いていませんね。勉強へ意欲をなくすようなら,「部活」は「阻害要因」としか言いようがありません。

高校は,今日が運動会だったようです。疲れているだろうけれど,欠席が殆どありませんでした。それにしても,高1では,テスト範囲とは関係のない「独自の宿題」を出す教師が1名います。高2の数学で(高2は「習熟度別クラス」編成をしているはず),「遅いはずのクラス」が一番速く進んでいるようです。何と(当然か),同一人物。

高校(公立高校)の凋落は,高校入試があるからとか,5日制だからとか,そういうことで起こっているのではありません。ダッシュクラス(高3からに変更)を作ったからといって,凋落に歯止めがかかるわけでもありません。最大の問題が何であるのか,上のことが表しています。


2004年5月10日(月)

【小5理科→中1英語→中3英語】

久しぶりに,ゆっくりとした日でした。そのかわり,「あるもの」を組み立てて,実演したので,腰が痛いです。(さて何でしょう?)

小5の理科で,「雲が西から東に動き,天気は西から東にかわる」(これは教科書に書いてあります。)というのがあります。そして天気情報をインターネットなどで集める,ということなのですが,私が思うには,一番大切なことは,『なぜ西から東に変わるのか』という疑問だということです。もちろん,偏西風とかあるいは地球の自転とかは学習しませんが,そのようなことは,「聞きかじり」的にでも知っているものです。

本当に(ということは,実はそれと全く逆のことを意図していると,もう確信していますが),考える力やそれをもとにした生きる力を考えているなら,また違った展開があるはずです。

そして,長い間,小学生(と言っても5年生と6年生ですが)と一緒に勉強してきて思うのですが,上のような疑問を持ったり,教科書にないようなことに興味を持つ子の方が,圧倒的にその後の『伸び』は著しいのです。


2004年5月9日(日)

【高2M英文解釈→高2M数学→高3M英文解釈】

「ソフトの試合(国体予選)」が延期になり,朝早く起きているので,眠かった。眠気覚ましに「草抜き」を。それにしても「ヨモギ」の生命力の強さには驚かされます。1mm程度の根でも,残しておくと必ず発芽して,蔓延ります。

それにしても,高2の「緩み」(緩んでいる者が少数ではあるけれど)が気になります。中には「ちょっと違うんじゃない?」という人もいて・・・。

高3は,ずいぶん(例年より早く)「勉強モード」には入っているようです。しかし,どうして,『頭から素直に読んでいく』という英文の読みができないのだろう。(半分は,「構文・・・」のせいでもある。)


2004年5月8日(土)

【中1理科・社会アラカルト→中2アラカルト→(丸亀校へ移動)→M中2アラカルト→高1M数学T→数学A】

中2で,今年度最初の「アラカルト」につき,「できない人」とは,の話しをしました(板書!)。できない人=勉強しない人,とここまでは納得。=くり返さない人答えばかり欲しがって調べない人=集中力のない人=くだらないこと(写す作業など)をやりたがる人=疑問を持たずに(分からないところをそのままにして)答えを覚えようとする人・・・・,で,今年はこれを全部「否定形」にしようねと。分からなければならない人ほど,聞いていないんですねこれが。

高1は初めての『努力集計』。ショックを受けた人もいるようです。中学校のように甘く考えていた人です。高校は,それなりの人が集まってくるのだから,ちょっとさぼると,すぐに結果がついてきます。


2004年5月7日(金)

【小6理科→中3社会→(丸亀校へ移動)→高3M現代文→高3M英作文→高3M2次数学】

中学の「地理」はひどいものです。中身が殆どない!中3にもなって,愛知県の県庁所在地を間違う・・・・そうした「基礎知識」のない者に「資料活用能力」や「自分で考える力」などつきようがない。そのような「学校」の唯一の「熱心な活動」が「兵士養成」(体力,指導者の命令に唯々諾々と従うこと・・・)の意味を持った「部活」なのです。

今日の現代文は,鷲田清一氏の「普通をだれも教えてくれない」からの文章。要するに,身体論です。「諸人称の交差と交感」を切断されつつある「世」にあって,生きることへの意味を考えるという点では,面白いのですが,どうも(総体が近いこともあって)眠そうです。遅刻がわずか1名で,欠席者ゼロという点はいいのですが。その辺は中3とは大きな違いです。要するに,部活にしても,『自分の意思』でやっているからでしょう。中学生の場合は,どう見ても「洗脳的意思」ですね。

2次数学では,D(判別式)が平方数になることといい,解と係数の関係から実数解条件を利用することといい,対称点を利用することといい,「指定問題」の応用なのですが,まだまだ応用力がない子がたくさんいます。「答え覚え勉強」のつけですね。

英作文のシステムを考え直さないと,検討する時間がとれませんね。


2004年5月6日(木)

【M中3理科→高1M英語→高1M数学→高2M数学】

人間は「忘れる」動物だとよく言われますが,今日の高2の「宿題をしていない現象」には「呆れ」を通り越してしまいました。特に,I,O,Hの3人はひどいものです。もう一人のI君は,よく回復していました。かの3人は,理系でありながら,文系の(学校でまだ習っていない)人たちよりはるかに遅いのです。

人間の怠慢は,その人個人の問題ではありません。一人の人間の営為は,「果たせなかった人たちの想い」を引き受けるものでなければならないと思うのです。そうした『想い』を忘れてよい訳がありません。

なぜこんな時間になるまで明日の準備に勤しみ,頭痛薬とユンケルのお世話になりながら頑張れるのか?仕事だから?

それは違います。少なくとも私は,忘れてはいけないものを忘れるつもりはないからです。


2004年5月4日(火)

【今日は,珍しく休塾でした。】

時間が出来たら,とずっと考えていた「ファイル整理」。何年も何年も積み上げた「ワープロ原稿」もファイル変換(書院ワープロからワードへの変換。テキストコンバータというソフトを使います。)してみれば,2台のワープロのハードに入っているものが,CD1枚にもなりません。

単調な作業なのですが,莫大な時間だけはかかります。もう少しです。まだMOに入っているものがあります。遂に,全面的にコンピュータに移行です。


2004年5月3日(月)

【坂出校親子会(中1・2)→中3「第1回努力集計」】

今日は,憲法記念日。「まともに憲法を守ったことのない連中」が声高に「憲法改正」(一部の日本人は,本当に「言葉のごまかし」が得意です。自衛隊しかり,人道支援しかり,実は「改悪」なのに・・・きっと,その方面の「専門家」を置いているに違いない。)を叫ぶ中で,塾歌をかけようかとも思いましたが,結局かけませんでした。

今日の親子会で驚いたことの一つは,「カードゲーム」の蔓延と(主に男子),「メール(携帯・PC)」(主に女子)の氾濫です。いずれにせよ,「大人」の開発したものです。(もちろん,「利潤」を求めて!)悪いのは,子どもではなさそうです。残念ながら。そうした「誘惑」に勝てるだけの『学習意欲』をどうすれば生み出せるのか,真剣に考えなければなりません。


2004年5月2日(日)

【丸亀校親子会(M中1・2)→高2M数学→高3M英文解釈】

M中1の「親子会」では,「部活」について話題になりました。(大体,1年生はいつもです。「学校」によっては(正確には,「ある部」によっては,「部活第1」を要求されますから。そのうち,要領をつかむのですが。)なかなか,言えなかった事があります。(結局,言っていない。)

親は,子どもが,勉強もして,部活もしてといろいろな活動を出来てもらいたいと思うものです。問題は,果たして,子どもがそうしたあれこれの活動を果たしてやれるのか,ということです。

部活は,子ども達のとりわけ学習面へ良い影響を与えるものでなければなりません。(まさか,勉強などはどうでもいい,部活をして,うまくいけば,それなりの大会でよい成績をおさめて・・・・と考えている保護者はほとんどいないでしょう。)

なかなか客観的に見るのは難しいのですが,果たして,当のその子どもが,それだけの力があるのかないのか,冷静に判断しなければなりません。(これは,「全否定」ではありません。部活を熱心にやっても,それなりの学業成績を修める子は少数ですが存在しますから。しかし,1%(実はもっと少ない)の事実があるからといって,それを99%に当てはめることはできません。)

高3の今年のテキストは「テーマ別」です。あるセンテンスが分からない,とI君。私が説明すると,「それなら,もっと分かりやすく・・・・と書けばいいではないですか。」→「そんなことは考えちゃいけない。例えば,日本人の著名な人の書いた文章を,こうすれば分かりやすいのに,と書き換えようとするかな。英文を,書かれたままに,「解釈する」(意味が分かる)ようにすればいいのだ!」。

そうこうするうちに,(分かりにくい)文章で定評のある,日本人の,あるノーベル賞作家のものを読んだことがあるかと尋ねれば,誰も読んでいない!まったく・・・。


2004年5月1日(土)

【中1英語→中2英語→(丸亀校へ移動)→M中2社会→高1M数学】

M中2の社会で,社会契約説の説明文の中に,「国民は圧政に抵抗する権利」とありました。「Sさん,圧制って何?」と聞くと,「・・・・」。その他,「人民主権って何?」→「・・・・」→「それじゃ,日本国憲法の3つの柱は?小6のときに勉強してるでしょ」→TさんもNさんも「・・・・・」

そうなのです。歴史の教科書には,「答え」は分かっても意味の分からない言葉がたくさんあります。『本当の理解』とはどういうものか,分からせてくれる教科書です。(でも,そうすると,授業が進みませんけど。)急がば回れ,と思って逐一,できるだけ聞いていくのですが・・・。


2004年4月30日(金)

【小6理科→中3社会→(丸亀校へ移動)→高3M現代文→高3M英作文→高3M2次数学】

今日は,早くも「怒り」を。今の小6生は,「北斗七星」すら習っていない子がいるのです!北極星の周りを回ることも十分には教えられていません。まして,おおぐま座など・・・これでは,星に興味を持てるはずがありません。こうしたことは数え上げればきりがありません。それが「ゆとり教育」なのです。

中3では,歴史の2回目のテスト。まだ年表を切り離していない者がいて呆れました。テストが直前でないせいか,この1ヶ月間でほとんど勉強していない者もいます。

高3の「現代文」。何と朝日新聞に掲載されている「夕陽妄語」(加藤周一)を読んだことがある者がゼロ。少し長い文章になると「読めない」者もいるようです。(もちろん100字など書けるはずもない!)これからとは言え,先が思いやられます。こちらの心配にも気付かずにH君は,目前の総体に夢中?(かな)ただ,欠席者0名というのだけは評価しましょう。


2004年4月29日(木)

【M小5理科→M中3社会→高1M英語→高1M数学→高2M数学】

高1の英語でlayとlieの「覚え方」が出てきました。「横たえる」と強調したのですが,なかなか通じません。そのうちに,「笑い」が・・・。どういうわけか「化粧」の話になって,男子にアンケート。化粧している女の人を見てどう思うって聞いてみました。意外にも「化粧していた方がいい」という男子が約5名。そこで,「人間は,ありのままがいいんだ。君たちは,そうして,化粧にだまされるんだ。だまされたときに,ざまーみろって言ってやろう!」そういう調子で,授業は進んでいきました・・・

数学の時間に「面倒な計算,しないのが原則」ということで,「やませ」の話を。「新人」にはなかなか通じません。何とかT君を笑わせてやろうと謀って,「やませって何?」→「冷たい風」→「それでどういう被害があるの?」→「冷害・・・あっ!」(すでに,もう一人のT君は笑っています。)


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