「すみれさん、カンナさん。
ここに居たんですか
って!?」
そこにはただ闘いの傷痕が残されていた。
割れた皿。
破れた布の破片。
そして、傷だらけの二人。
「こんなことしてどうするんですか。
すみれさんもカンナさんも稽古の時間忘れているんですか。」
『稽古の時間?』
ふっと食堂の時計を見上げるふたり。
「あら、もうこんな時間。
わたくしとしたことが。
でもこれはカンナさんが呑気にわたくしを食堂に誘ったりするから。」
「なんだとう。」
「もう二人もやめて下さい。みんな待っているんですよ。
って、こんな状態じゃ(泣)」
「何やってるですか〜。」
「これじゃ練習………できない。」
「みんな嫌いだよ。」
「あ、アイリス。
困ったなぁ、二人ともあいからわずで。」
「お言葉ですけども少尉。
それもこれもみんなここにいるカンナさんが………。」
「すみれ、おめぇはいっつも人のせいばっかにしてるけど
今日はおめぇにだって非はあるんじゃねぇかって
あたいは思うけどな。」
「なんですってぇ。」
「あ〜またやり始めた。」
「もう二人ともやめなさい。」
「あ!マリアさん、駄目ですよ。
そんなもの使っちゃ。」
パァン
今日も帝都は………明るい?
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