「風の記憶 あとがきにかえて」 |
最初にお話を書き始めてから2年 ようやく終わらせることができました。 「風の記憶」 帝都花組、8人を用いた章形式のお話です。 途中かなりお休み期間があったりもしましたけど なんとか最後まで こうやって書き終えることができて 今はほっとひと安心ってところです。 これでようやく次の舞台の幕があげられるな って(笑) 少しお話について説明させていただきますね。 「春送歌〜君を見送る日に〜」 これはサクラ大戦2の幻の第13話 (と申しあげた方がよろしいでしょうね。 わりと簡単に見れるとはいえ プレイされた全ての方が見れるとは 決して言えないシステムになっていますから。) そのお話に続く作品です。 大神さんが船で巴里へと旅立っていった その後の花組の様子を描いてみたくて。 で、第三章までのヒロイン達ではない ヒロインを…ということで さくらさん&紅蘭をメインにお話を展開させていただきました。 お話の中に出て来る桂花陳酒。 金木犀の時期とは 正直あってない季節のお話なのですが このお酒が北京のお酒ということを伺って以来 ぜひとも紅蘭のお話に使いたいなぁと 思っていましたので 強引に使わせていただきました。 ちなみに、時代考証を考慮するなら 大変申し訳ないのですが どうやら大正時代のお酒ではなく その後の時代に作られるようになったもの だそうです(陳謝) と、夢を醒めさせるような説明で申し訳ありません。 お話の中で紅蘭が作っていたもの これは… きっとサクラ大戦3をプレイされた方なら あ、あれだってお分かりいただけますよね(汗) あれには 大神の異国での無事を祈る 花組みんなの願いが込められている そんな解釈をしてみました。 という訳で 帝都花組のスタア達の 隠れた素顔を描こうとした今回のシリーズ これにて幕とさせていただきます。 「風の記憶」という題名に込めたのは 彼女達の苦怒哀楽の素顔は 決して舞台の上では見せることはないだろうけど 見えない私たちはいつでも 貴女達のことを見守っていますよ っていうそんな思いを込めたものです。 どうか最後まで 無事演じきって下さいね。 そう祈りつつ 今は最後の舞台の開幕を待ちたいと思います。 それでは。 長くなりましたがここまでお付き合いいただき 本当にありがとうございました。 |
2002.3.20 |
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