劇中劇「新編・八犬伝」 感想文 |
さて、劇中劇が1時間40分となるとこれまでで最長のものとなるのではないでしょうか? 「新編 八犬伝」 実は私、原作はおろかほとんどエピソード知らないまま見に行ってしまいました。 普段なら少しは勉強していくんですけれどね。 今回は時間がなくて (それ以上に帝都観光の方に力が入っちゃいました。 ついでに浴衣着付け講習会も) そんな訳ですから すこ〜しお話の内容が分かり難かったかなぁって思いました。 が、<す〜ぱ〜>と銘打っただけすごいんですよね。 み〜んなが舞台の上に上がってます。 いろんな人がいろんな場所で出てきているんですけれど 実は花組・かえでさん・大神さん・米田さん・団さん 以外は分かりませんでした(^^lll 他の皆さん、ごめんなさい。 でも皆役にとってもあっていて 衣装もとっても素敵で見ごたえのある1時間40分だったと思います。 劇中劇は 里見家と安西家の戦闘シーン というより相手の安西家の玉梓により ほろぼされていく里美家の悲劇から始まります。 里見の殿様が米田さん その娘、伏姫がかえでさん 伏姫の思い人であり里見の侍、金碗大輔に大神さん。 な〜んて設定を見ていると 後から花組のだ〜れかさんに恨まれないか (またはつねられないか) 大神さんの立場がちょっと心配になってしまいました(^^) ま、それは舞台上のことですから置いといて。 ちなみに玉梓は人形浄瑠璃によって演じられるのですが 声はこの舞台の語りと共に東中軒雲国斉さん。 さすがといえる浪曲回しは途中でリズムが軽く変わって 拍手しやすくなってました。 この辺も気をつかってくれたのかなぁって。 さてさて・・・ この玉梓の怨念に取り付かれた里見の侍の一人、山下定包役に ダンディこと団耕助さん。 いつものさくらさん♪もいいんですけれど 悪役はサクラ大戦のミュージカル以来でしょうか? すっごく似合ってます<なんて褒めちゃいけません。 いえ、かっこいいんですよ、すっごく。 ただ、この山下定包により里見の殿は殺され 忠義により殿の愛犬、八房と共に隠れ住んでいた伏姫も 銃によって倒れます。 その場にようやく辿り着いた金碗大輔。 伏姫が殿より頂いた「村雨丸」によって共に自害する。 で、里美の血は尽きたかと思われたのですが・・・ 海が良し、月にまた良し、花が良し。 四季の風情の里見の国 そんな平和なこの国に降って湧いたる災難不幸 父の約束守った姫は 犬と暮らして愛を断つ されど悲しや伏姫の愛 想う男に届いて消えた しかしこの世で叶わぬ愛とても せめてあの世で契りあう 今。伏姫の後を追い、大輔、見事喉をかき切りますと 二人の血が混じりあい、これは不思議、摩訶不思議!伏姫の身体から八つの玉が飛び出した! 仁、義、礼、智、忠、信、孝、悌! この八つの玉こそ、伏姫と大輔の愛の結晶でございましょう。 これが世に名高き、里見八犬士の誕生でございます!! 雲国斉さんの語りにより 八犬士の物語が始まります。 できることならここからはぜひぜひ映像集をお求めになって 見てやって下さいませ。 一度では語り尽くせぬ様々な花組メンバーの活躍が 楽しめる構成となってます。 花組それぞれの良さを生かした配役。 花のあるさくらさんに カッコイイマリアさん カンナさんはあいかわらず食べてばかりですし 紅蘭さんは舞台の盛り上げ役に一役買ってます。 そして・・・ 織姫さん。 めちゃカッコイイです。 八犬伝の設定を読んでいただけると分かるかと思いますけれど 織姫さんの役「犬塚信乃」って金碗大輔のお姉さんの血筋になるそうなんです。 だから宝刀「村雨丸」が使えたのでしょうね。 アイリスちゃんはとってもかわいいし ここでもフライング(前転付)を披露。 レニはあいかわらずのマイペースな調子で コミカルな舞台を演出します。 そんな七犬士が揃って最後に山下定包をやっつけるシーン。 そして・・・ 八人目を探す旅へ 「仁」の玉を持つ兄弟を探す旅に。 〜未来の兄弟たちへ〜 の歌が始まります。 この舞台、見てて思ったことなのですけれど 何処か見えない場所でいつもいつも すみれさんが見守っているような そんな気持ちがしました。 八人目っていうのはきっと・・・ いえ、そう言ってはいけないのかもしれないし それを期待してはあれだけの決断をして舞台を去った 彼女には申し訳ないとは思いはしました。 でも・・・ これは今はここには姿のないすみれさんへ向けての 花組、そして舞台に立つ皆 ひょっとすると客席にいる皆さん同じかもしれませんが トップスタアであった神崎すみれさんへの 想いを綴った舞台なのではと そんなことを考えつつ最後まで華やかな楽しい舞台を見ていました。 歌が終り、幕が降ります。 拍手がアンコールを呼ぶ音へと変わります。 その間あっという間だったでしょうか? あまり時間がかからなかったように思います。 皆舞台衣装からいつもの普段着に着替えていました。 〜花のように夢のように〜 少しCD録音部分と違う歌詞が加えられてました。 思わずほろっときそうになりながら拍手を続け そのまま 〜檄!帝国華撃団〜へとオールスタンディング (ただし、桝席の方はごめんなさい) アンコールは続きます。 歌い終わってラストのあいさつはさくらさんだったでしょうか? まずは桝席で踊れなかった皆様のことを心配してました。 この後家に帰ってビデオを見ながらしっかり踊って下さいね♪ ってちょっと笑い出しそうになりました。 いえ、その前に踊っていそうな人がいると思うんですけど(汗) 最後にはこれがなくては歌謡ショウは終われませんね。 「お二階の皆さまもー!! 一階席の皆さまもー!! そして桟敷席の皆さまも! 心を一つにして、いきますよ… 全国の大神中尉に、敬礼!!」 恒例のポーズの後に銀テープが飛びました。 華やかな舞台はこれにて終了。 再び幕が降ります。 なんだかもったいなくて アンコールを求める拍手がさらに続きます。 もう一度だけ幕が上がります。 「どうもありがとうございましたー!!」 花組全員が手を繋いで大きく一礼 幕が静かに降りていきます。 ばいばいと手を振ってくれるのがさくらさん。 これも歌謡ショウ恒例ですね。 録画版だときっとこの後の裏舞台が見れることでしょう。 皆様、どんな表情をされているのかとっても楽しみです。 と購入決心満々の私、予約は10月からの予定です。 詳しくは公式HPの方をご覧下さいね。 終わりのあいさつアナウンスもアイリスちゃんでした。 うん、ほんとにアイリスちゃん頑張りました。 ◎(にじゅうまる)です。 |
舞台を鑑賞し終えて… |