即興詩1
光のなか
目を凝らす
オレンジの結晶が
底に映る
宇宙の真ん中
命の樹
その木陰には君がいて
遠い未来のことを思っている
さよならはいつもそばにあって
ぼくは何も云えない
すぐ別れることになってしまうのを
黙って見ているしかない
秋になって落ちきった木の葉
そのなかに紛れるように
きみへの想いも埋もれる
新しい過去を見つけたくて
夢の入り口を探す
ベッドのなかで
微かな溜め息
そこには何もない
何もなかった
青い空に苛まれて
ぼくはぼくを放棄する
白い雲につかまって
何処までも行きたいけれど
掴みどころのない風が
それを邪魔する
掴みどころがないのは
雲も同じ
けれどそれはそれ
これはこれ
自分の行動は自分で決めるべきだ
即興の言葉に憂いを隠し
冷たい意味を放とう
ここで何を云っても
何も変わらないと嘆くより
ひとつでも多くの言葉を吐いて
無に返るのだ
ぼくがぼくであるためにはそうするしかないのだから
続いていく言葉を断ち切らないで
そこから何が生まれようとも
そこで何を無くそうとも
毅然として
凛と背を正して
前を向くのだ
誰になじられようとも