かんから三線


2003.5.2

思えば、沖縄全島を 1ヵ月かけてくまなく演奏して周ったのは1972年だっ

たか、もうかれこれ 30年以上も昔のことになる。このことは既にあちらこ

ちらに書き散らしたからもうここでは触れないが、その時に手に入れた蛇味

線で覚えた唄が「県道節」と「うみぬちんぼぅーら」であったが、譜面を紛

失してしまっている。この蛇味線は、10年ほどして乾燥しすぎたのか、錦蛇

の皮が裂けてしまった。色々と工夫もしたが修復は無理で、修理に出すなら

買えるほどの値段だとの話に、ずっとそのままにしてあったが、先日思い立

って、「カンカラ三線」と言う道が残されていたことに気づき、工夫をした

適当なクッキーの缶があったので、目測でとりあえず穴を開け竿を通したの

がご覧のとおりである。音色はとても蛇味線のようなわけにはいかないが、

ドヨンとした素朴な音色がする。これも恐らく、缶のサイズや厚さなどで音

色も変わるのであろうが、またそのうちに適当な缶があれば試してみたいと

思う。とりあえず、これで、20年も眠っていた我が家の蛇味線はカンカラ三

線として蘇ることとなり目出たい事だ。あとはニガ瓜と泡盛があればよい。


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