オベーションのエレアコそっくりに造られた中国製アプローズの電化ウクレレ
である。材質は色々あるようだがこれはマホガニー。この手には以前から型番
が148と言うのと158と言う 2種類が販売されていた。後者はネックが短くス
タンダードスケールで関心が無かったが、前者である148はテナースケールの
14ジョイントと比較的使いやすそうであったが、なかなか玉数も少なく適価で
出れば押さえておこうかぐらいに構えていた。 もちろんどこだったかアメリカ
の某ネット通販では400ドルぐらいで常時並んでいるからイザとなればなんと
でもなるかと静観していたらある日なんだかお安い価格で回ってきたので初期
値で押さえておいたら幸い競争相手も居らず我が家に来ることになった。兎に
角重いがストラップがあるから納まりは悪く無い。生音も普通に鳴るが、試し
にワースのローGを張ってみたら、やはりこの弦は腰のないフニャフニャとし
た音で優しく撫でるようにソロ弾きするならこれもありかも知れないがガッツ
ンガッツンとかき鳴らすタイプの小生にはこの弦はこのボディーにはまったく
合わない。思うにワースの弦は最近流行りのトップ板を薄くして鳴らすように
造られた国産の楽器には良いが、無骨なハワイ製の楽器やこのような個体には
弦が負けてボディーを鳴らす程には振動してくれないのではと思い至っている
のだ。音程も正確で手元にボリュームもあるからなかなか実用的ではある。た
だ以前ステージでソロ弾きからストローク弾きに変わる時にボリュームを少し
落としたらPAマンが慌てて音量を上げてしまい他楽器ととんでもないバランス
になって弱ったことがあった。ステージ上でのボリューム操作はよくよく音響
さんと打ち合わせておかなければならないと言うのがその時の教訓であった。