KALAトラベリングテナー

2009.10.20

 

LANIKAIというウクレレがある。これはハワイで企画して中国で作らせたウクレレで

 

ハワイでもメジャーな、例えばNA PALAPALAIの「彼女」なんかもステージで使って

 

いたりして、所謂プロ仕様というやつである。生音ももちろん良く鳴るが、プロはピ

 

ックアップを使うから極論すれば生音なんてどうでも良いのである。で、ほにゃもPo

 

ePoeの主力機としてO氏から譲り受けた個体をステージで使い続けて来た。現在はア

 

プローズ148にその位置を譲ってしまったが、なかなか良い仕事をしてくれた。そう

 

しているうちに、KALAというブランドで良く似たウクレレを見かけるようになった。

 

素性を調べてみたら、なんとあのLANIKAIを作っている中国のメーカーが「これは良

 

く売れるなぁ。じゃぁ自社ブランドで作っちゃえ!」ってノリで作ったのがこのKALA

 

だと言うではないか。さすがは中国!。で、大方の作りや音色も予想がついたのでヨ

 

ッパラッタ勢いでえい!と入札したら即落札してしまった。で届いたのがこれ。恐ら

 

く、2010年は「ウスレレ」の時代が来る。これは断言出来る。あのT’sの高橋さん

 

もすでにコンサートピックアップ付きを試作されている。これは相当に魅力的なブツ

 

に違いない。で到着したこのブッケンを早速弾いてみたら、この薄いボディーのどこ

 

からこんな音が出るのかとばかりに大きな音がする。音色は好きずきがあるからここ

 

では触れないが、これにピックアップを付けたら即実践投入出来る。ピッチもまずま

 

ず確かであるから文句は無い。ステージでの実践力としてはこれ以上のものを求める

 

必要はまったくと言って良い程感じない。で、少し低音成分がさすがに物足りないの

 

で、そこら辺にあったワースのローG弦を張ってみたら、裏板がお腹にビリビリと響く

 

のだ。ボディーが薄いので演奏時も持ち易い。徳島classの某女史など「おっぱいが

 

邪魔にならんでええわぁ」等とおっしゃっていた、、納得。しかし一人で家で弄ぶに

 

少し音色がジャキジャキと物足りないからやはりピックアップを付けようと思うが、

 

なんせ17000円の個体に20000円かけて電化すると言うのもなかなかにオツではある。

 

 


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