GIBSON CHICAGO35
2011.09.03
当地のギターリペアをされているN村さんの工房へウクレレの修理に行っ
た時、ちらっと目をかすめたギターがあった。少し触ってみた。ネックの
幅が広くてほにゃの手ではウェスタングリップは出来そうにないが、それ
まで使って来たオベーションとは全然違った肌触りを感じた。ウクレレの
件をお願いしてその日はそのまま帰ったが、どうもそのギターが気になっ
て仕方が無い。で、次回覗きに行った時あれこれと弄り倒してみた。肌に
馴染む感じがする。何よりも色気がある。でも、とても手の出る価格では
無かったからそのまままた見なかった事にするが、その時から、いや、初
対面の時から何故かこのギターはいずれここへ来るという予感はあった。
で、3回目に工房に立ち寄った時、何気なくぐるっと見回しても件のギタ
ーが見当たらない。聞いたら「オークションに出している」との返事であ
った。帰宅して早速そのオークションをネットで見てみたらなんとスター
ト価格が店頭価格より6割チョイとバーゲンになっていた。早速メールを
送って交渉したらスタート価格で良いと言うのでオークションを取下げて
もらって再び件の工房に舞い戻って来たこの物件をゲットしたという顛末
であった。それまで愛用していたオベーションはネックが細くてストロー
クするには良いがあれこれとハワイアンバンプをメロ弾きしたり、スラッ
クキーで弾くには少々弾きにくかったのと、アンプの音が不満であったの
がこれで解決出来そうなり。それにしてもこの
Gibson、シリアルナンバ
ーから読むと1993年9月9日にアメリカはモンタナ・ファクトリーで製
作されたものと判明するが、 Gibson社100周年記念のラベルが貼られて
いるし、ネットで調べてもシールに書かれた「CHICAGO35」という型番も
このボディーシェイプは見当たらない。ネットでギブソンに詳しそうな方
を見つけて問い合わせをしたら某楽器店のカタログにシカゴ35という型
番を見つけていただいたが、ボディーフォルムはどう見てもJ-45であっ
た。全体の形はブルースキングに似ている様な気もするが、果たしてお宝
なのかバッタ物なのか、いずれにせよ、気に入っているからそれで良い。