サニーD テナーpu付き

2011.07.05

 

最近はウクレレに求める物が自分の中で変化して来ているのに気がついた。

 

要は、もうピックアップ付きでないと触らないということである。この時点

 

で、小生にとってのウクレレは「趣味の玩具」から「仕事道具」へと変化し

 

たに違いない。で、最も稼働率の高いKAMAKAの6弦テナーもきちんと電化

 

工事を施して、安心して仕事の現場に持ち込む事が出来るようになった。そ

 

んなある日、またまた暇つぶしにネットオークションをウインドウショッピ

 

ングしていたら、何やらやたら竿の長いサニーDがぶら下がっている。良く

 

見るとポチッとなにやらボディーの肩の所にダイアルが付いている。で、一

 

瞬目の前が暗くなり倒れそうになってデスクに手をついたら、どうやら入札

 

のボタンを押していたようで参った、、、そんな経緯でここにやって来たの

 

がこの物件である。トップはスプルースにサイドとバックはコアという、ギ

 

ターの様な組み合わせである。ネックは通常のテナーサイズよりさらに1フ

 

レット足らず長く、例えばカマカなら430mm、マーチンなら437mmであると

 

ころが、この物件は455mmと長い。さしずめ佐々木小次郎の「物干し竿」と

 

いった風情か。それにしても、この個体にも「あの」シャーラーの糸巻きが

 

付いている。これはチューニングに大変苦労するのだ。一体これの正しい使

 

い方をご存知の方がおられたら教えて頂きたい。そして例によってゴトーの

 

UKなんとかに交換をしてもらうが、このシャーラーの難儀な所は、自らが使

 

いにくい物件であるくせに、まるで交換されるのを拒絶するように、そのシ

 

ャフト径が太いと来ている。で、普通のゴトー等の糸巻きに交換するとヘッ

 

ドに開いた大きな穴を一旦埋め、小さな穴を開けなおさないと普通の糸巻き

 

が取りつけられないときている。なんともはや嫌がらせとしか思えない。こ

 

れでやっと仕事現場で使える4本弦のテナーウクレレがマーチン以外に出来

 

たので早速もう幾つかのステージで使っている。9Vで駆動するプリアンプ

 

付きなので、PAに突っ込んでもなかなか良い案配である。そんなある日、ま

 

たまたネット散歩をしていたら、なんとここにあるこの物件の写真が出てい

 

るので吃驚した。どうやら「ウクレレショップ レオ」というお店らしい。

 

http://www.leohawaii.com/sub5.htm

 

一体この物件はどんな人から人を伝わってここまでたどり着いたのか、思い

 

巡らせるのも楽しい事なり。最近のサニーDは、ヘッドの板が厚くしかも安っ

 

ぽいロゴのシールを貼っているが、やはりサニーDに限らず、ウクレレのヘッ

 

ドは薄い方が美しい。マーチンや昔のサニーDがそれで、この個体も美しい。

 

 

 


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