T’s CUE-201
2010.10.28
それがいつであったかはもう失念してしまっているが、「今年はウスレレの年だ」なんて
言って、KALAのトラベリングテナーを使ったりしていた。その内に、しっかりとした物
創りと良心的な価格で有名な高橋さんがT’sのHPでECシリーズのボディーを繰り抜いてト
ップ板を貼ったウクレレを「試作した」との書き込みがあり、それのpu付きローG仕様があ
れば欲しいな等と書き込みをしたりしているうちに商品化された。一方で愛媛の某フラハラ
ウからのオファーでフランクヒューエットさんのバックを務めると言う機会を与えられ、音
源を聞いていると、例えば彼の名曲「Pua Aloalo」等ローGでウクレレだけの伴奏であった
りするから、これはちゃんとステージで使えて、しかも持ち喜びする物件が要るなと考え至
り、このCUEシリーズの検討を具体化する事になった。高橋さんにメールをすると「コア仕
様は今3本在庫があって、それぞれ木目も違うから、写真を送るので好きなのを選べ」と返
信あり。早速気に入ったのを選んで発注したのがこの物件である。PAを通した音もまろやか
でピッチも正確で、弾き易い。ヒューエットさんの伴奏等コード弾きなんてほとんど無く、ア
ルペッジオやらソロ風やらなので、サイズもコンサートにしておくと宴会芸でソロ等弾いて遊
ぶ事も出来そうで良い。生音ももちろんよろしくて、お気に入りの1本である。で、ヒューエ
ットさんのボーカルの伴奏を汗だくで緊張しながらなんとか無事に弾き終える事が出来たのも
この1本のおかげに違いない。フレットの処理等とても丁寧で本当に弾き易いから家でいる時
ちょいとソロ弾きの真似事でもと手を伸ばすのはこのウクレレである。付属のソフトケースが
少し物足りないが、このウクレレは元来ケースに仕舞ったり、ケースに入れて持ち運んだりす
るべきではない。裸のままでお気に入りのトートバッグに放り込んで持ち歩くのが粋なのだ。