オールドNYSteinwayBackActionの交換修理

1.NYスタインウェイ・オリジナルダンパーバックアクション 2.新しいバックアクションの交換キット1式

 

3.ダンパーリフティングレールの寸法を測り切断 4.各部の寸法を測る

 

5.ピボットピンの位置決め

6.ピボットピンの下穴をあけ打ち込む

 

7.フレンジビス穴の位置計測 8.フレンジの取り付け穴位置を決め、ポンチでくぼみを作る

 

9ダンパー.レバーフレンジの取り付け穴明け 10.ドレメルを使って穴の面取り

 

11.両側にエンドストップを接着し、レールフェルト貼り付け

12,ブッシングにCLP加工し、位置決め用ワイヤーを入れる

 

13.ダンパーレバーをビス留めしていく 14,フレンジに走り紙を貼り、走りを直し間隔を揃える

 

15.ダンパーレバーのビス留め完了

16,スプリング取り付け位置をポンチで打つ

 

17.スプリングを差し込む穴をあける 18,スプリングを楊枝で固定

 

19.全ての組み立てが完了 20,付属品で付いているストップレールフェルトを貼り替え

 

21.左側ブロックだけ後ろ側に4mm厚スペーサーを貼る 22,トレーの下側、突き上げ棒の当たる部分に革を貼る

 

23.ソステヌート・モンキーが当たらないようにトレーをカット 24,ソステヌートの出っ張り部分が当たらないように加工。

 

25.ピアノ本体にバックアクションを取り付ける 26,ダンパーワイヤーを曲げてスムーズに動くように。

 

 

27.ダンパーの掛かり、総上げ調整して出来上がり。 注意点

オリジナルのレバーには鉛が少なく、上からスプリングで押さえて戻る力を助ける構造でしたが、バックアクションキットのダンパーレバーには、現代のピアノと同じくらい鉛が入っているので、一旦取り付けていたレバースプリングを取り外して調整しました。

写真21の左側のピボットピンブロックの後ろにスペーサーを貼り付けたのは、オリジナルは低音部の方がレバーフレンジの長さが少し長く、高音部に向かって僅かにテーパーになっていたので、同じテーパーになるように4mm厚のスペーサーを自作して低音部側のブロックの後ろに貼り付けることでオリジナルと同じ位置にレバーの先端が揃うように調整しています。

このダンパーレバーシステムに交換すると、タッチはシャキッとして大変弾きやすいタッチになります。

 


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