「デストレイン−死の新幹線」
に行ってきました(^^;)

 4月14日(土)、エコールソフトウェアが企画した「デストレイン−死の新幹線」の岡山駅開催に参加しました。  これは、サターンソフトの生産ラインがなくなる事を受けて、同社の「デスクリムゾン」を再生産して、 真鍋社長自ら新幹線に乗って各地のファンに届けようという企画。14日は新神戸、岡山、広島、博多へ。 15日は東京、静岡、名古屋、新大阪各駅にて開催された。 色々な意味で有名な(笑)真鍋社長を見る事ができるという、私にしては珍しくミーハーな動機で行ってみました。 同ソフトの購入希望者は事前に同社のHPで予約しておくのだが、 当日余っていれば現地でも購入可能という事であった。私は特に購入しようという気はなかったが、 この企画でおそらく最も人が集まりにくいと考えられる岡山駅(改めて見ると静岡駅も少なそうだな)のイベントの盛り上げに協力しようという気持ちであった。
 エコールソフトウェアと「デスクリムゾン」についてご存知ない方にはこちらで解説しております。


 12:28、岡山駅到着。集合場所は在来線の改札口前という事で早速向かう。
 12:40、ふと周囲を見回すと、どうもそれらしい若者が三々五々見受けられるようになる。
 12:50、未だ真鍋社長は現れず。予定では35分には着いている筈だからお茶でもして休息しているのだろうか。 いつ現れてもいいように新幹線の出口側を見ながら待つ。
 12:55、改札口前の柱に背を持たせて待っていたが、つい意識を逸らしてしまい、 改めて見直すとすでに真鍋社長がいつもの衣装(茶色のサムイに黒の帽子)で現れていた。社長は忍びの技も心得ているらしい(笑)
 専門誌で写真を見た時から思っていたが、かなり若い社長である。おそらくはまだ30代だろう。 (年齢不詳という事になっているそうだ。)

 その頃にはそれなりの人数が集まっており、社長の提案で駅前の広場に移動する。集まったのは30名足らずという所だろうか。 若い男性ばかりでなく若い女性もいるのはマニアの彼女と言った所だろうか。
 広場の一角に移動した所で改めて真鍋社長が自己紹介をする。すると誰からともなく拍手が(って私が始めたんだが)。 まずは社長が自身の提げているバッグからDCの新作ソフト「デスクリムゾンOX」を取り出して、 あくまでこのソフトのプロモーション活動である事を説明した後、ファン待望のソフト販売。 社長の「このソフトは大変特殊なものですので、興味本位で間違って購入しないように。」という注意には苦笑。 若い社員がダンボール箱(ソフトが入っている)4箱を台車に乗せて押して来た。その一番上の箱だけ開いており、 社長はそこから数枚のソフトを掴み取って自分のバッグに押し込むと、ネット予約名簿を取り出して読み上げる。
 最初に呼ばれて前に出たのは意外にも長い髪の若い女性。しかも2枚も購入していく。 東京ならばまだしも、岡山でとは・・・。デス様ファンの幅広さに改めて驚く。 周りを見回してみるとソニックチームのスタッフジャンパーを着た人がいる等、濃いセガファンの空間という意識がなんとも心地よい。
 一通り予約者への販売が終了した後、「予約していなかった方でも欲しい方はどうぞ」とのお言葉。 いや、私はイベントの盛り上げに来ただけだから、イベントの盛り上げに来ただけだから、 盛り上げに来ただけだから、・・・
 気がつくと軽くなった財布を懐にしまいながらソフトを受け取る私がいた。 (真っ先に手を上げたような気もするが)デス様だけに「せっかくだから・・・」、ね。
 予約購入者でも「せっかくだから・・・」と追加で買って行く人もいる。これがデス様マジックか、恐るべし(笑)
 社長も「買わずに後悔するか、買って、もっと後悔するか。」と煽る始末。(オイオイ)

 ソフト販売が無事終了し、まだ終了時間には間があるという事で、さらに広場の花壇に移動してサイン会と質問等の交流会。 サインは大抵ソフトの説明書の裏表紙に書いてもらうのだが、中には色紙を用意して来た者、 「デスクリムゾン2」を持って来ている者、 おろしたての白いTシャツを着て来て背中に書いてもらう者と熱心なファンに好感を持つ。改めて参加者を見回していると、 確かメッセンオーで「デスクリムゾン2」の宣伝のために販売されていたデスクリムゾンTシャツを着ている人もいる。 見ていると、やはりその人もTシャツにサインを書いてもらっていた。 ちなみにサインの文面は「せっかくだから エコール真鍋」(^^;)
 その後も質疑応答や「デスクリムゾンOX」の宣伝、今後のエコールの展開についての話等。 DCでもあと1本新作予定があるそうだが、その他はPS2やX-BOXで展開するとの事。ちょっと寂しさも感じる。
真鍋社長「皆さんは全員岡山市の方ですか?県外、四国から来た人はいませんか?」
手を上げたのは私のみ。 DC発表時の予約状況から坂出にも4〜5人のセガファン(もしくはゲームマニア)がいるらしい事が推察できていたので、 香川県全体で今回のイベントに食指が動いた人は少なくとも2〜30人はいたと思うのだが・・・。
 それにしても真鍋社長が松山出身というのには驚いた。

 最後の方では「デスクリムゾン」の楽しみ方の解説、というか必死のフォロー?が苦笑を誘う。
 最後に参加者全員で整列して記念撮影。 その写真はいずれエコールのHPに掲載されるでしょう。 そしてシメは「せっかくだから、デスクリムゾン!」のコール。

 ミーハーなノリで参加しましたが、参加人数が少ないおかげで、こうして間近で話を伺う事ができて良い経験になりました。 しかし、このデストレイン、東京では予約だけで300人も入っているとの事。 この企画が「Game jam」(セガの企画したゲームショウ、エコールも出展している。)より動員が多かったら問題だなあ・・・。


エコールソフトウェアと「デスクリムゾン」について

 元々はビジネスソフト等を製作していた真っ当な会社だったようなのだが、SS、 PSに代表される次世代機ブームに乗って「ゲームソフトは儲かる」と思って参入してしまったらしい。 そうして誕生したのが、セガサターンソフト「デスクリムゾン」。 これは3Dシューティングゲームなのだが、聞く所によると「チープでお粗末な絵とサウンド、 前人未踏のバランス設定とストーリー」(以上、Dreamcast Magazine 2001 Vol,11(ソフトバンク刊)より)によって、 専門誌サターンマガジンの読者レース(読者によるソフト評価ランキング)において圧倒的な支持を受けて最下位を激走。 最下位帝王、デス様の異名でゲームファンに広まり、 本ゲームの冒頭で登場する主人公のセリフ「せっかくだから俺はこの赤い扉を選ぶぜ。」は隠れた流行語となった。 また同ソフトはプレミア化してしまう事になる。
 ところが、これで終わらない所が○○テックジャ○○(PSで縦スクロールRPGを発売したソフトメーカー)と違う所。 (別に比べられたくはないだろうが)その後、他社のソフト開発の下請けを行う等して着実に技術力を付けて行った同社は、 専門誌Dreamcast Magazineのほとんど悪乗り企画である「デスクリムゾン続編希望」に応じてDC用ソフト「デスクリムゾン2」を発売。 前作による不名誉な知名度を逆手に取ったプロモーション活動、 社長自らが独特のキャラクターを作ってファンの前に登場したのには、彼らの商売人魂に感服しました。
 さらにはアーケードにも「デスクリムゾンOX」で参入。先日筐体を見つけたが、確かに3D表示技術は目を見張る物があり、 ゲームとして見ても銃で魔物を撃つ爽快感はなかなか魅力的であった。 そしてこの度、その「デスクリムゾンOX」がDCに移植される事になったので、 そのプロモーションの一環として今回の企画が実行されたとの事である。