男声合唱組曲富士山

聴いた演奏

日本アカデミー合唱団
東芝EMI合唱名曲コレクション28
CZ28-9101

1985年慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団
第110回同団定期演奏会(未聴)

1989年男声合唱団ΚΟΣΜΟΣ
&筑波大学メンネルコール
同団ジョイントコンサート(音源無)

1989年同志社グリークラブ
第86回同団定期演奏会ライブCD

1993年AROUND SINGERS(1993)
東芝EMI合唱名曲コレクション42
TOCZ-9278

1994年立命館大学メンネルコール
第33回明立交歓ライブテープ

1997年東西四連合同演奏
第46回東西四連ライブCD

1997年同志社グリークラブ
高松演奏会(音源無)

2000年崇徳・広島大・市役所・
オルフェオン
第30回男声合唱の夕べ(音源無)

ベスト演奏

1.指揮 北村 協一
AROUND SINGERS(1993)

東芝EMI合唱名曲コレクション42(TOCZ-9278)
1993年8月8日 武蔵村山市民会館

2.指揮 浅井 敬壷
同志社グリークラブ

第86回同志社グリークラブ定期演奏会ライブCD
1989年

3.指揮 福永 陽一郎
日本アカデミー合唱団

東芝EMI合唱名曲コレクション28
CZ28-9101


解説

 多田先生の講義を受けて、旋律処理に関する判断基準を得た事から再評価を行ってみました。 そうしてみると、AROUND SINGERSの演奏は確かに声の充実度、表現力において群を抜いているのですが、 旋律処理についてはすべての音を同じテンションで歌い続けており、旋律表現の面白みに欠けるという一面が浮かび上がってきました。 それでも言葉が明瞭に聞こえて来る所はスゴイ事です。

 今回、評価が上がったのが同志社グリーの演奏。旋律処理、曲想表現についてはなかなかの仕上がりをみせており、 聴き応えがあります。一時はこちらを1位に推そうかとも思いましたが、 さすがに発声の面では少しAROUND SINGERSに譲らざるを得ないでしょうし、 また、所々で縦がズレたり、3、5曲目で明確に音が外れている個所もあるため、2位としました。

 3位に上げた日本アカデミー合唱団ですが、かつては余り魅力を感じておりませんでした。 その理由が長い間解らなかったのですが、今回旋律処理に注目して理解しました。 この演奏では、歌い方が完全に旋律の上昇、下降に合わせた流れになっており、言葉に合わせた物ではなかったからでした。 (昔のソリストの演奏を聴いた時にも同じ不満を感じていました。)しかし、 各パートがお互いに聞き合っているという意識はかなり感じられ、そのため、音程はA評価としました。 この演奏のデータはCDの説明書に記載されていないため詳細は分かりませんが、 元のレコードの発売が1970年という事は30年以上前のレコーディングという事のようです。 その意味では良くも悪くも昔の演奏という事でしょうか。

 東西四連の演奏は、おそらく四団がバラけて並んだ際に「隣のメンバーに負けまい」という意識が働いて、 全体にまとまりに欠ける演奏になったようです。
 立命館は丁寧に作っており、バス系が聞き合っている所が好印象ですが、 発声の仕上がり不足からくる旋律の不安定さが目立ってしまっています。


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