男声合唱組曲藁科
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聴いた演奏
1990年上智大学グリークラブ
第42回同団定期演奏会
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ベスト演奏
1.指揮 田中 登志雄
上智大学グリークラブ
第42回上智大学グリークラブ定期演奏会
1990年12月21日浅草公会堂(54名)
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解説
この曲って、確か演奏会当日にパンフレットを見るまで多田作品だと認識してなかったんじゃなかったかな・・・。
これより以前にあった、ある演奏会のパンフにこの上智グリー定演の広告があって、
そこに『第1ステージ 男声合唱組曲「藁科」』という表記を見つけて、「もしや、未だ知らない多田作品では!?」と思い、
急遽聴きに行く事にした事を覚えています。
それにしても、この曲は色々と印象に残っています。
初期の多田作品と言えば、日本的な情景描写をした詩を選んで表現しているのが特徴ですが、
この曲は「中勘助の詩から」と同じ中勘助の詩でありながら、より感情表現に重きを置いたものを選んで作曲されているという事です。
そのため、「中勘助の詩から」とのギャップに驚かされながらも、
詩人の肉声が響いてくるかのような言葉の数々に、思わず聞き入ってしまいました。
さて、演奏の方はというと。なかなか鍛えられた声をしていましたが、旋律処理にやや不安がある感じで、
そのため、やや幼い感じの表現になった事が残念。とはいえ、この詩が表現している、詩人の人間観や、
兄や兄嫁に対する感情を良く理解して演奏していると感じられた点でかなり好感を持ちました。