BOTANICAL ART



今回、このページでご紹介するのはイギリス在住の山中 麻須美さんという方の作品です。
山中さんはが、ご自身のホームページの中のギャラリーにセントポーリアの作品を見つけ、
御了解を得て掲載させていただきました。
山中さんはRHS(The Royal Horticaltural Society (英国王立園芸協会)会員)で2002年11月に
RHSロンドンフラワーショーにてメダル受賞された方です。 
山中さんの素晴らしい作品についてはホームページを是非ご覧下さい。
Botanical Artist Masumi Yamanaka


BOTANICAL ART(植物画)とは? ボタニカルアートはまだ印刷技術や写真が開発される時代よりもっと昔、古代エジプトや中国で薬草のための 図譜を作成することがスタートと言えます。 15〜16世紀になり、ヨーロッパ諸国が競って世界を探検するようになった大航海時代に、各地で手に入れた (発見した)植物を記録するため植物学的に見ても正確にまた細密に絵を描くことが必要になり、発達してきました。 そして19世紀頃になるとそうして描かれた絵が特に英国や仏国で流行し、芸術としてインテリアとしての価値も 認められる様になり、現在に至っています。本来の図譜としての役割は印刷技術や写真といったものに取って 変わられましたが、ボタニカルアートは現在では一つのジャンルとして確立され、日本の墨絵の技法が取り入れら れたりもするようになりました。 私がボタニカルアートを初めて見たのは10年近く前の東京都立「緑の相談所」での展示でした。一瞬、写真かと 思うほどの緻密さに非常に驚き、感動したのを覚えています。 それから色々と調べ、セントポーリアが発見された1892年はちょうど産業革命直後、(つまり印刷技術が開発 された頃)で当時のものを随分と探しましたが、結局、今の所は見つける事ができていません。 その後、見つからないなら、自分で描いてみようと画材を買い求め、何度か挑戦してはみたのですが、一度として 満足のいくものは描けた事はありませんでした。私の夢としてはいつか、原種を描いてみたいと思い、暇を見つけては 練習をしているところです。
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