「セントリビア3」〜バッスル葉とワスプ咲き〜
「バッスル葉」
バッスル葉は元々、コンパウンドと呼ばれている葉の一種で葉の付け根から更に2枚の葉が
くっついているのが特徴です。
最初のバッスル葉は1995年前後にイリノイ州のMrs.Hotchkiss(ホッチキス夫人)の家で
"Purple Plenty"の葉挿しから突然変異で生まれました。
その苗が最初に花を咲かせた時、また新たな突然変異が起きていました。それがワスプ咲き
です。ワスプ咲きは花弁のそれぞれが独立し、裏側に反り返った様に咲く咲き方のことです。
Mrs.Hotchkissはその品種を19世紀の女性がスカートの内側につける型の名前をとって
「バッスル」と名づけました.
1957年にJimmyDate氏(ジミーデート氏)はMrs.Hotchkissから”バッスル”の苗を
貰った事が後にDate氏をバッスル葉/ワスプ咲きの交配家として有名にするキッカケとなり
ました。Date氏はワスプ咲きにもこだわり続け、1964年に最初の品種となる"Pink Wasp"を
発表しました。
*Date氏の品種
Blue Tail Fly,Calico Wasp,Celery,Knight LightWasp,Lady Mountbattan,
Spootnik,Burgandy Wasp,Sanfrancisco Wasp,Nymph Fly,Black Flair など
その後も色々な交配家がバッスル品種の交配に取り組みました。
800種以上のセントポーリアを発表した故LyndonLyon氏はMartian,OuterLimitsを、
Wagman氏はWedgewoodWaspを・・・といくつかの品種が生まれました。
不思議なもので全てのバッスル品種がワスプ咲きになるわけではありません。また、全ての
ワスプ咲きがバッスル葉になるわけでもありません。
交配家達はその後も、特にJimmyDate氏とC.AnnMcLeanのお二人はバッスルと
ワスプにこだわり続け、バッスル葉のトレイラー、斑入りのバッスル葉、更にもっと多くのミニや
セミミニを作ろうとしていましたが、残念ながらJimmyDate氏は亡くなられてしまい、最近では
新しい品種が登場する事は無くなってしまいました。
アメリカではDate氏の亡くなられた後、ワスプまたはバッスルの品種を保存しようという運動も
開始されています。
「日本に入ってきたワスプ」

Blue Tail Fly
ブルーテイルフライ
Jimmy Dates
ワスプ咲きの代表的品種 、葉はバッスル葉
Loverly Wasp
ラバリーワスプ
Jimmy Dates

Night Light Wasp
ナイトライトワスプ
Jimmy Dates
花は完全には開かない
Jimmy's Orchid Fashion
ジミーズ オーキッドファッション
Jimmy Dates
Lunar Lily
ルナーリリー
Jimmy Dates
Nynmph Fly
ニンフフライ
JImmy Dates交配
セミミニ
この他にもカネランドビューティー、アンゴリアンワスプ、マリアンスターなどがありますが、
現在ではどの品種も入手が難しくなってきています。
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