エビネ
○ 野生蘭である。エビネは、根のバルブがエビの体のように連なっておるので、この名がついた。キエビネやタカネエビネは背丈が高く、切り花にも利用できる。またジエビネは、渋い色の花であるが、花のいろは、それぞれ少しづつ違っていて、おもしろい。
○ 栽培方法
排水がよい土に植える。鹿沼土、赤玉土、小さめの日向土の混合土がよい。または桐生砂でもよい。エビネ鉢に植えると、きれいである。
○ 植え付け
花が終わってから、株分けをする。古いバルブを必ず三個ぐらいは付けて植える。浅くバルブの先が見える程度の浅さがよい。必ず日陰に植える。夏は特に日にあてないようにしないと、葉やけをおこす。肥料は花後やる。油粕でよい。夏中少なめにたびたびやる。水は秋ごろまでは毎日やる。冬は戸外で風の当たらないところで、乾燥しないところに置く。アブラムシが根につくので、ときどきスミチオン散布か、オルトラン粒剤を置く。
○ 特徴
キエビネ、タカネエビネ、ジエビネは丈夫な苗であるが、品種のよっては栽培のむつかしいものもある。また、販売品は、値段の高価なものから200円程度のものもある。