四国のどこかにあるという ここは裏庭歌劇団
舞台(エヴァ小説)に立つ役者を養成する学園と共に歌劇を公開する劇場とで成り立っている。
今の日本は劇場・劇団が星の数程あり、鎬を削っている。
早く言えば,ラ○ジ○グとかガ○スの仮面のような世界である。
時間は朝の8時半……目覚まし時計の鳴り響く裏庭学園の寮からこの話は始まる……
裏庭歌劇団
作:尾崎貞夫
第1話【ライ○ングの仮面】
ジリリリリリリ オキロオキロオキロ 朝だよ〜朝だよ〜朝ご飯食べて学校にいくよ〜
枕元で3つも目覚まし時計が鳴り響いていると言うのにこの部屋の主は目覚めなかった。
授業の始まる時間は8時40分であるから他の学生はとっくに寮を出ており、
かなり近所迷惑である筈の騒音がたれ流されていても誰も文句を言えなかった。
そうこうしている内に時間が進み、ベッドから手が一本飛び出て来て目覚まし時計の一つを掴んだ。
そして、目隠しをしていても銃を分解・組み立て出来る傭兵かのように、この部屋の主は
まだ半分寝入っていると言うのに片手で目覚まし時計に入っている単二電池を10秒もかけずに取り外していた。
そして、電光石火の早業でもう一つの目覚まし時計の無力化を無意識のまま行っていた。
二つの目覚まし時計は無力化したものの、最後の一つの目覚まし時計はベッドの下に落ちており、
寝入っていて半分以上意識の無いオートパイロットモードでは手が届く範囲の目覚まし時計のアラームしか解除出来ず、
ようやくこの部屋の主 惣流アスカ・ラングレーは不機嫌そうに目を覚ました。
「んもー あと7分眠っていたかったのに……」
某ゲームの初回限定版についていた目覚まし時計を解除して、
惣流アスカラングレーは現在の時刻を知り青ざめた。
「えーもう授業始まってるじゃない! んもぉ〜役たたずな目覚まし時計ねぇ〜」
俗に言う二度寝防止機能までついていて、更にアラームのスイッチは寝入ったまま2秒で
ストップしてしまうので、わざわざアラームを止めるには電池を抜くしか無い状況に
しておきながら、起きれなかったのは時計のせいだと言い切れる……いい性格をしていた。
「昨夜は劇団の方で通し稽古だって言っても遅刻は遅刻かぁ」
惣流アスカラングレー……長いのでアスカと記す……
アスカは低血圧故の立ち眩みをおこしながらも寝間着を脱ぎ制服に着替えようとしていた。
二人羽織で蕎麦を食べる方が楽なのでは無いかと言うぐらい苦労しながらアスカは
制服と格闘していた。
アスカは二ヶ月前に3年生とは言え、まだ学園の生徒でありながら
審査員の目にとまり新世紀エヴァンゲリオンと言う舞台に立ち、
現在もその派生的な舞台に出演を続けているのであった。
「はぁ〜最近は雪山から落ちたりとかのような大変な演技は無いけど、
何かだるいのよねぇ〜」 彼女のスケジュールはちょっとしたアイドル並で、
次から次へと各地で上演される舞台に立っていて、
精神的にも肉体的にも疲労の極致に達していた。
芸達者だし、何でもこなすからいいように使われているのだが、
その演技力は劇団員の平均レベルに比べればかなりの差があった。
一言で言えば天才である。
「今日は演出の尾崎先生だっけ……怒られそうだけど、開き直っちゃえばいいわね」
彼女はあっと言う間にポジティブシンキングに切り替え、遅刻の事など忘れたかの
ような軽やかな足取りで教室に向かった。
「すみません 身体の調子が悪くて遅くなりました」 アスカは教室に一声かけて入った。
教室中の視線がアスカに突き刺さった それは羨望の眼差しであったり皮肉めいた嘲笑や
妬みの要素が混じった眼差しであった。
「惣流君 君だけ特別扱いする事は出来ん 次からは気をつけたまえ」
教壇に立っていたのは尾崎ではなく、同じく演出の加藤であった。
アスカの同期生であり、最強のライバルの綾波レイには甘いがアスカには厳しい先生である。
「すみません」
教室内では一応波風立てたく無いのでアスカは頭を下げて自分の席に向かった。
「どうせ、また起きれなかったんでしょ 私も声かけたんだけどね」
隣の席の洞木ヒカリが小声でアスカに話しかけた。
「そうなのよ……ところで、どうして今日は尾崎先生じゃ無いの? それにレイや
シンジも見当たらないし……」 アスカは周りを見渡して言った。
「あら、アスカ知らないの? 裏庭劇場の夏季公演のメンバーが決定して、
今朝はその打ち合わせみたいよ てっきりアスカもメンバーに選ばれてると思ってたけど」
「じゃ、またエヴァの派生ものなの?」
アスカは自分抜きでエヴァものが出来るのかと眉をひそめた。
ヒカリの手前、感情を爆発させてはいなかったが、内心では怒りの炎が燃えあがっていた。
「じゃ尾崎先生が演出するから、加藤先生が代わりに授業してるのか……」
「あ、そうそう 窓の最終公演だけど、大幅に遅れるらしいわよ 駄目だしが多くて」
ヒカリはアスカを慰めるつもりだったが、それは逆効果であった。
「じゃ、私当分スケジュールが空くわね……」 てっきり裏庭歌劇団の夏季公演にも
選出されると思っていたアスカはがっくりと肩を落とした。
「そういえば、今回のifに出演する事になったそうね お話しから行くと飛行機に乗って
沖縄に行くからてっきり出てこないと思ったのにね」
「急に言って来るんだから、加藤先生にも困りものよ まぁ、いつもシンジとレイがべた
べたしてる話だから、たまには私も出ないとね」
小声とはいえ、これだけ喋っているのに当の加藤先生は綾波レイが教室にいないので
やる気もあまり無く、注意力が散漫になっていた。
噂では外部団体の茜とか言う役者にも最近は注目しているらしい
「ちょっとアスカ いくら加藤先生が注意しないからって、ちょっとうるさいわよ」
アスカの後ろの席に座っている、霧島マナがアスカに小声で注意した。
「あら、マナも夏季公演に出ないの? 尾崎先生演出だからてっきりあなたもだと思った
けど」
マナは尾崎先生のお気に入りなので、主役レベルでは無いものの名脇役として、
多数の尾崎演出作品に出演していたのだ。
「そうなのよね けど、最近私の個性といったものが表現出来て無いから、
ちょっとここらでイメチェンはかろうと思ってるのよ。
何せ鋼鉄を見てない演出家や原作者が私をちょうどその場に足りない適当なキャラに
ばっかりするんだから腹立つわよね」
・
問題発言!?
・
エヴァの公式な外伝としての鋼鉄にオーディションで選ばれたマナは鋼鉄にヒロインとして
出演出来た事が支えとなっているのであった。
「そうそう ガリ版だけど夏季公演のパンフレットの草案があるから視る?」
マナはアスカに表面がざらざらした紙を手渡した。
「へぇ劇団員の重鎮 ゲンドウ氏が主役か……恋愛小説家? あはは何これ
まぁ、このシナリオじゃ私の出る幕は無いかもね……」
奇抜なシナリオである事でアスカは精神的なバランスを取ろうとしていた。
「アスカはここ以外でもタームさん演出作品とか、あなた抜きでは始まらない舞台
が沢山あるんだから、今回の夏季公演は身体を休めろって事じゃ無いの?」
ちなみに、ちょっちアダルト&かなりアダルトな作品の場合は爆乳度140%UPに
作られた精巧な3DCGが使われているのであった。
一応アスカの身体から型を取ったのだが、本人の希望もあり、かなり改変しているのだった。
そうこうしている内に一時間目の終了を告げるベルの音が鳴り響いた。
「それでは、本日はここまで」
丁度区切りのいい所まで進んでいたので、加藤はチョークを置いた。
そして教室がざわざわし始めた頃、教室の扉が開かれた。
夏季公演に出演する、碇シンジ 綾波レイの二人と演出家の尾崎の登場であった。
この作品はフィクションです。 実在する人物・団体・サイトとは何の関係もありません
御名前
Home Page
E-MAIL
作品名
ご感想
今のご気分は?(選んで下さい)
楽屋落ちをここまで大胆に?
恋ゲンにアスカが出なかったのは布石か?
よくやったな・・シンジ
問題無い・・・
おまえには失望した
ここに、何か一言書いて下さいね(^^;
内容確認画面を出さないで送信する
どうもありがとうございました!
第1話 終わり
第2話
に続く!(と思う)
[第2話]へ
[もどる]