裏庭エヴァンゲリオン第5話【徴兵】Cパート

アミューズメントパークを出て、僕達は家路に向かっていた。
途中でトウジやケンスケや洞木さんとも別れて、僕達三人だけで歩いていた。

綾波は白いうさぎのぬいぐるみをずっと抱きしめていた。

「あ、そうだ今日の晩御飯どうする?」僕はアスカと綾波に聞いた。

「ん〜そうねぇ 買い置きあったかしら? レイ!」アスカが綾波に聞いた。
「明日の弁当の分しか無かったと思います。」綾波が答えた。

夕暮れの街を僕達がそんな事言いながら歩いていると、
あちこちの照明がつきはじめた。
「あっ あそこにラーメンの屋台が出てるじゃない!」アスカが目ざとく、
いつもは屋台など出てない場所に屋台が出ているのを見つけた。

「ねぇ シンジ!」アスカが僕の腕を引っ張った。
「わかったよ 綾波もラーメンでいいかい?」僕は、ぬいぐるみを抱きしめて、
何か小声でぶつぶつ言っている綾波に声をかけた。

「えっ? あ はい!」やっと気付いた綾波が僕に返事を返した。

僕達はラーメンの屋台に近づいて行った。

僕達は小さい椅子に腰掛けた。

「へい らっしゃい!」屋台の主人が声をかけた。

「ん〜と どんなラーメンがあるのかな?」僕はおしながき を見た。

「へ〜 フカヒレラーメンですって 私それね!」アスカがすかさず注文した。

「じゃ、僕は味噌ラーメン!」僕も注文した。

「綾波は何にするの?」僕は微笑みながら綾波に聞いた。

「・・にんにくラーメン お願いします」綾波が小さい声で言った。

「へ〜 にんにくの入ったラーメンがあるのかぁ?」僕は少し驚いた。

数分後

僕達の前に3人前のラーメンが置かれた。

「いっただきまーす!」アスカが胡椒を振って、ラーメンを食べはじめた。
「いただきます!」僕と綾波がハモって言った。
綾波は少し頬を染めながら、ハシを割った。

「うん おいしい!」僕は味噌ラーメンを食べはじめた。

数分後

「あ〜おいしかったぁ けど・・すごく眠くなっちゃったなぁ・・」
アスカが屋台の上で手を組んで、顔をうつ伏せにした。

「私も・・」綾波も器を避けて、居眠りを始めた。

「ホントだ 僕も眠くなっちゃった ふわぁ 昨日遅くまでゲームしたし・・・・」
僕も眠りの世界に入って行った。


「はっ!」僕は目を覚ました。

目の前にはでっかいライトが一杯ついていて、周りに白衣を着た人達が囲んでいた。

「えっ 何? どうしたの?」僕は訳が分からず、声を上げた。

すると、機械の陰で良く見えないが、白衣を着た金髪の女性が何かを言った。

すると、僕の口に呼吸器が当てられた。

「んが? っ 何?・・・・・・」だが僕は再び眠りに落ちた。


さぁ、碇シンジは 仮○ラ○ダーになるのか? はたまた サイボ○グ○○9の運命なのか?


碇仮面シンジ

碇シンジは謎の組織 NERVに改造手術を受け、碇仮面シンジになってしまった。
碇仮面シンジはNERVの魔の手から、同時期に改造手術を受けた、
惣流仮面アスカと 綾波仮面レイと、NERVから脱出を図った。

一旦は無事脱出に成功したが、NERVの産み出した仮面の失敗作が”怪人”と
称して、逃げた碇仮面達を追ったのだ。
NERVの幹部でもあり、碇シンジ達を改造した マッドサイエンティスト赤木は
今日もまた、新たな怪人を産み出し、碇仮面達の行方を追わせたのである。

碇仮面シンジは左右の腕に付けられた腕時計を回す事で変身し、
惣流仮面アスカは頭に付けたぽっちり を同時に押す事で変身し、
綾波仮面レイは強烈な怒りを感じると変身してしまうのだ。

碇シンジの両親である、 碇ゲンドウ 及び、碇ユイは シンジ達を改造する事に
反対し、冷凍の刑に処されている。

闘えシンジ!負けるなシンジ! 両親を救い出せるのは、
君しかいない! そしてNERVの野望を打ち砕くのだ!

主題歌


第14話 倒せ恐怖のエラ怪人!

碇仮面シンジ達は、今NERVの手を逃れて、フェリーに密航し、四国は高知まで逃げていた。

僕は砂浜をとぼとぼ歩いていた。
「はぁ〜今日の晩御飯買おうにもお金ないし、アスカや綾波になんと言えばいいんだ」

すると、数人の年寄り達が一所懸命に網を引いていた。

「大変そうですね 手伝いますよ!」シンジはそう言って網を引いた。
「すまんねぇ ここにゃ若い者がおらんなっちゅうがよ」老婆が笑った。

改造手術を受けた シンジにとって こんな網を引くのはたやすい事だった。

数分後 地引網は引き上げられた。

大量の魚がピチピチと跳ねていた。
「すごいなぁ こんなに魚が取れるんだ! 面白いですねぇ」僕は感嘆した。

「そこな若い人 あんたのおかげやけん、年寄りだけでのんびり引きよっちゃ〜
魚が逃げるきのう」好々爺とした老人が笑った。

「いえ、そんな」僕は少し照れた。

「そうだ 若い方 この魚を持っていきなされ!」老婆がビニール袋に魚を数匹つめてくれた。

「そんな、いいんですか? 悪いなぁ」僕はそういいながらも、しっかりビニール袋を手にした。

「毎朝この時間に 地引網を引くきぃ またきいや! 手つどうてくれたら、魚をやるきに!」
集団の中で一番の年寄りが僕に言ってくれた。

「ありがとうございます! 」僕は老人達に別れを告げ、僕達が隠れ住んでいる小屋に向かった。

「アスカ〜 綾波ぃ 食べ物あったよぉ!」僕は中に入るやいなや言った。

「ホントぉ シンジぃ」「碇君ありがとう!」すると綾波とアスカが現われた。

「ホラ これ!」僕は魚の入った袋を見せた。

「うわぁ すごいわねぇ まだ生きてる」アスカと綾波が袋の中の魚を覗き込んでは感想を言った。

「でも どうやって料理するの?」アスカが疑問を口にした。

「う〜ん ナイフならあるから、刺し身にするしか無いね それか串に刺して焼くんだ!」
じゅるじゅる ひさしぶりにごはんにありつける!
僕達はそう思った。
「アスカ!よだれ 出てるよ!」
「あんたもでしょ!」
「早く料理しましょう!」

結局大きい魚は刺し身 小さい魚は串に刺して焼く事にした。

「うわぁ おいしそう!」アスカが目をキラキラさせながら焼き魚を見つめた。

「それじゃいただきます!」僕達は刺し身と焼き魚をお腹一杯たべて、横になった。

「そうだ、明日もやるそうだから、みんなで行こうよ!」僕はアスカと綾波に提案した。

「今日網引いたんだけど 面白かったんだ!」僕は興奮しながら、今日の事を話した。

「そうねぇ 私達未成年を雇ってくれる所も無いだろうし、そうしましょう!」
アスカは同意した。
「綾波はどう?」僕は満足げに腹を抱えて寝ている綾波に声をかけた。

「ええ私も行くわ!」綾波は少し苦しそうな声で答えた。

「じゃお腹も張った事だし、 寝ましょう」アスカがそう言って目を閉じた
「まだお昼なのに・・」と僕は思ったが、そうする事にした。

CM

そして翌朝の昼前

「うんしょ うんしょ」
「せーの せーの」
僕達三人は地引き網を一所懸命引いた。

「こりゃ重いぞ 大量じゃぁ 心して引いてやぁ〜!」老人が笑いながら言った。

「うんしょ うんしょ」僕達は汗が玉のように流れ落としながら、網を引いた。

「ほりゃ もうすぐじゃけんに 頑張ってや!」

セーノ セーノ

僕達はようやく、網を砂浜まで上げる事に成功した。

「おい 見てみぃ でかい魚がとれちゅう!」老人が指をさした。

「ホントだ大きい!」アスカが網に近づいて魚を見た。

「エラーーー」その時、大きい魚と思われていた物体が起き上がり、
網を破いた。

その物体が口を開いた。「エラ〜 やはりきさま達こんな所にいたのかエラ〜」

「何だおまえは!」僕が誰何した。

「ふはは 私はエラ怪人だ! 碇仮面達よ覚悟しろ!」エラ怪人が手ともヒレともつかないもので
アスカを攻撃した。

「きゃっ 痛い!」アスカの左腕から血が流れた。

「危ない 逃げるんだ!」僕は老人達に声をかえた。

「ひぃぃぃ! 命あってのものだねじゃけんに!」老人達は蜘蛛の子を散らすように
逃げて行った。

「綾波! アスカ!変身だ!」僕は二人に言った。

「ウン!」
「ハイ!」

僕は両手の腕時計を高速で振り回した。
「碇仮面シンジ参上!」
アスカは頭の赤いぽっちりを押した。
「惣流仮面アスカ参上!」
綾波はアスカが攻撃された事や、老人達の生活の種の網を破った怪人に強い怒りを感じた。
「綾波仮面レイ参上!」

「さぁ覚悟しろ!エラ怪人!」僕はエラ怪人を指差した。

「さぁてそう簡単に私を倒せるかな?」エラ怪人がそう言って、
正面を向き、下腹部から何かを吹き出した。

シュポポポ

「何だこれは!」小さい粒みたいなものが僕達にまとわりついた。

次の瞬間それらの粒は爆発した。
「うわっ」
「きゃっ」
「痛いっ」

「ふわっはっは 私の産む卵は爆弾なのじゃ!」エラ怪人が胸を張った。

「これじゃ、近づけないどうすればいいんだ!」僕は悩んだ。

僕達の技は相手に近づかないと当たらない攻撃ばかりなのだ。

「くっ どうしたらあの攻撃を防げるんだ!」僕達は防戦一方に回らざるを得なかった。

「そうだ!」アスカが叫んだ。
「こうするのよ!」アスカが言うなり、うち捨てられてた網を手にとり、海水に漬けた。

「えいっ!」そして、海水から網を取り出し、エラ怪人にかぶせた。

「レイ 今よ凍らせるのよ!」アスカが綾波に叫んだ。
「わかったわ! フリージング ビーム!」綾波の放った光線で、網は凍り付いてしまった。

「シンジ今よ! 電撃を浴びせるのよ!」アスカが僕に叫んだ。

「わかったぁ!」
僕はポーズをして言った。
強力招来!
そして腕を組み替えて言った、
超力招来!

「くらえ 必殺イナズマビーム!」
僕の放ったイナズマビームが、
凍った網を抜け出そうとしていた、エラ怪人を打ち砕いた。

「やったぁ!」アスカが飛び上がった。

「まずい みんなが戻ってくる! 変身を解くんだ!」僕は二人に言った。

「若いのぉ 大丈夫かねぇ 今猟銃を持って来たきにぃ!」老人が猟銃を手にしてやってきた。

だが、エラ怪人は木っ端微塵になっていたので、無事魚を回収する事が出来た。

「なんとか、追い返したんですが、大切な網を破ってしまってすみませんでした!」
僕は老人達に謝った。

「いや〜 けど無事で良かったちや! まぁあんまり気にせんといて下さい。
網ならまた繕ったらいいからねぇ」長老がそう言って励ましてくれた。

「さよなら〜 さよーなら〜!」僕達は老人達に別れを告げた。

おみやげに貰った魚を手にして、碇仮面達は去って行った。

「今晩も刺し身が食べれますね!」綾波が僕に言った。

「うん そうだね けど明日は魚以外の物が食べたいなぁ」僕はそう言って笑った。
つられて、アスカと綾波も笑い出した。

シンジ達の笑い声が新第三桂浜にこだましていた。

続く


がばっ 僕は目を覚ました。
「なんか変な夢だったなぁ ふわぁ しかし昨日ラーメン屋からの記憶が無いような・・」
僕は何かを思い出そうとしていた。

その時、部屋のふすまが開いて、綾波が現われた。

「碇君 おはよう 朝御飯出来てるわよ」綾波が頬を染めて言った。

「うん おはよう 今行くよ!」僕は寝間着を着替えて食卓に行った。

食卓の上には、あじの刺し身が並んでいた。

「ええ〜 また刺し身い?」僕は呟いた。

「シンジ何言ってるのよ 刺し身なんて最近食べて無いじゃない!」アスカが笑った。
「おかしな碇くん クスッ」綾波も笑った。

「あ、あは!そうだよね 」僕は寝ぼけ眼を擦りながら刺し身を口にした。
「おいしい!」
「ほら シンジ醤油をつけずに食べちゃだめよ 」
「はい 碇君」綾波が小皿に醤油を入れてくれた。

「そう言えば 来週は学園祭よねぇ」
「うん 楽しみだねぇ」
僕達は平和で何気ないひとときを堪能していた。


裏庭エヴァンゲリオン 第5話【徴兵】Cパート 終

裏庭エヴァンゲリオン第6話【学園祭】に、つ・づ・く!


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