「じゃ、シンちゃん ミライ 急ぎなさいよ!」
学校に向かう坂で、僕とミライは、アヤさんと別れた。

アヤさんは、中学校の上の高等部の二年生なのだ。

「ほら、シンイチ! あと5分しか無いわよ!」

「わかってるよ ミライはうるさいんだから・・
アヤさんみたいに、もっとおしとやかにならないと・・」

「うるさいわね! アネキはアネキ私は私よっ」

「わかったよ・・急ごう」

僕とミライは、二年A組に向かって走っていった。

僕は、産れてすぐ、碇の叔父さんの家にあずけられて、
ずっと、アヤさんや、ミライと、兄弟のように暮らしていた。

僕を産んだ母はどこに行ったのだろう・・・・

「ほら、いくわよ!」


「セーフ!」


僕とミライはなんとか、ホームルームの始まる3分前に、教室に辿り着いた。

「よう!シンイチ!今日も、夫婦二人して、走って来たのか」

「ムサシ! 何言ってるのよアンタ!」ミライが同級生のムサシに叫んだ。

「まぁまぁ、落ち着いて!ミライさん」同級生のケイタが止めに入った。

その頃・・

碇シンジは職員室で、資料をまとめていた。

ツルルルル

「碇先生!お電話です」

「あ、はい・・・」

「碇です。」

「久しぶりだな・・」

「まさか・・父さん?」

「ああ・・約束の日まで後少しだ・・」

「わかってるよ・・父さん・・あの子達を僕達のような・・事には・・」





「もうホームルームが始まるわよ!」委員長の鈴原さんが騒いでいる僕達に注意した。


僕は席についた。


しかし、おまえもアヤが好みだったとはな・・}


僕の頭の中でいつもの、ささやき声が聞こえた。


{{そんなんじゃ無いよ・・兄さん}}



その時、碇先生が、教室に入って来た。

起立!


礼!


着席!





裏庭エヴァンゲリオン 完



作:尾崎貞夫




 第1話 【体育祭】 A〜Dパート
 第2話 【嘘】A〜Cパート
 第3話 【レッドゾーン】A〜Cパート
 第4話 【前兆】A〜Cパート
 第5話 【徴兵】A〜Cパート
 第6話 【学園祭】
 第7話 【初陣】A〜Fパート
 第8話 【決戦は水曜日】A〜Fパート
 第9話 【死に至る病・・そして】A〜Cパート
 最終話 【絆】A〜Eパート


SPECIAL THANKS


CG制作:MAKI氏
トータルアドバイス:ゆーさく氏
モニター:デ氏

裏庭亭・ぷあチャットの皆さん





To Be Continued By
カンドジェネレーション



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