僕は唾を飲みこんでアヤさんのドアを叩いた。


少ししてドアが開いて、アヤさんが現れた。

「シンイチ君……私を選んで……くれたのね」アヤさんは目を潤ませながら囁いた。


「アヤさん……こんな形になってしまいましたけど……アヤさんの事……僕はこうしたいと思ってました」


「シンイチ君……そんな事無い……私……嬉しいの」アヤさんはそう言って僕の唇を貪るかのように唇を重ねた


二分程、唇を重ねていたであろうか……僕達はそっと離れた。


「お風呂入ったばかりだから……いいよね」そう言ってアヤさんは寝間着を脱ぎはじめた


「恥ずかしいから……シンイチ君も脱いでよ……」アヤさんは恥ずかしそうに僕に背を向けて服を脱いでいった。


「う、うん……」僕は上着に手をかけた。


「恥ずかしいから……電気消して……シンイチ君」下着を残すだけとなったアヤさんがもじもじしながら哀願した


「う、うん」僕はスイッチに手を伸ばそうとした。




その時!


「シンイチ! そんなにアネキがいいの? 納得行かないわ!」
ドアを蹴破って中に入って来たミライは右手に果物ナイフを握り締めていた。



「み、ミライ……危ないから……果物ナイフをしまいなよ……おちついて話をしよう」



「ミライ……お互い納得の上だったんじゃ無いの?」アヤさんもミライの説得を始めた。


だが……


「うるさーい」ブンっ ブンっ


頚動脈にミライの一撃を受けて僕は倒れた





僕は血溜まりの中でどうしてこんな事になったのかを考えている内に意識が薄れていった。







GAME OVER







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