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”良い仕込水 ”とは、発酵、貯蔵に有害な成分である鉄分が少なく、発酵を促進するカリウム、リン、マグネシウム等の成分が適度に含まれている水と言うのは、だれしも認める所ですが、では、”吟醸酒に適した仕込水 ”と言いますと、鉄分を含まないのは絶対条件ですが、軟水が良いか硬水が良いかというのは意見の分かれるところです。 硬水は、『灘の宮水』に代表される様に”強い水“として、酵母の育成、もろみの発酵を促進する成分を十分に含み、しっかりとした酒をつくると言われています。一方、軟水は、発酵を促進する成分は少ないのですが、吟醸造り独特の穏やかな長期低温発酵には、適していると、言われています。
硬水、軟水のどちらが良いかというのは、一概には決められないと思いますが、一つ言える事は、米、造り、そしてその土地の風土に合ったすばらしい水が、その土地のすばらしい地酒を生みだすという事です。そして、天の恵である、すばらしい水を育む美しい自然に感謝したいと思います。 |
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