学校長  行天武夫

 本校は,香川県の西部,観音寺市の燧灘に面した地にあります。学校の運動場から海岸まで続く松林は瀬戸内海国立公園に指定され,白砂青松の有明浜として訪れる人の憩いの場となっています。この中には砂の芸術といわれる銭形「寛永通宝」,海岸沿いにはハマヒルガオなどの海浜植物群落,学校近くには俳諧の祖山崎宗鑑ゆかりの一夜庵,四国霊場第67番神恵院,第68番観音寺があります。

 本校に在学した生徒たちは,この恵まれた自然・文化的な環境の中で学んできました。生徒会主催の「有明浜海浜清掃」,地域の人と協力しての「寛永通宝砂ざらえ」のボランティア活動は30年以上続いています。また,地域に学び,地域で学ぶ体験学習「琴弾学習」も長年続いており,これらは本校の大きな特色となっています。

 本年度,学校は創立62年目を迎えています。教育目標「自ら学び,正しく行動できる生徒の育成」に向け,これまで積み重ねてきた研究成果のもと,改革と創造を基本理念として教育活動を進めているところです。そのためには,「地域の学校」として,今まで支えられてきた保護者や地域との連携を深めていきたいと考えています。