12年11月14日 (四国新聞)
ウミガメの赤ちゃんと再会へ
 今夏、土庄町の海岸でふ化したアカウミガメの赤ちゃんに再会するため、同海岸近くの戸形小学校の全校児童63人が30日、遠足で須磨海浜水族園(神戸市)を訪ねる。同園ではふ化した51匹のうち、未成熟だった2匹の赤ちゃんを育てており、児童らは、3か月ぶりの対面を心待ちにしながら、同園の飼育員にお礼のプレゼントを手渡そうと3日、粘土でカメを制作した。
 同校では「総合的な学習の時間」で4年生がウミガメについて勉強するなど命に対する意識が芽生え始めている中、児童から「ここで生まれたカメの成長した姿が見たい」と要望があり、遠足の行き先を同園に決めた。
 また、産卵時などにウミガメ調査で世話になった同園の飼育員へのお礼として、各学年ごとに歌を披露したり、カメの絵や手紙を贈ることになった。
 この日、粘土でカメを作ったのは1年生の男女11人。紙粘土で一人一個ずつ作った4、5センチの手足を広げた赤ちゃんガメに、標本を見ながら黒や緑、茶に色を塗った。ふ化する瞬間を実際に見た児童は、「早くカメの元気に泳ぐ姿やどのくらい大きくなったか見たい」と笑顔で話していた。
 児童たちは29日に同町の柳漁港に埋葬した別のウミガメを掘り起こし、胴体の一部を持って30日、バスで水族園に向けて出発する。

夏休みに作ったウミガメの貯金箱



12年11月15日 (産経新聞)  
アカウミガメ産卵からふ化の地 「上陸記念碑」建立へ 香川・小豆島の土庄町
 アカウミガメ産卵からふ化までが確認された香川県土庄町(小豆島)で,地元自治会などが中心となり,上陸記念碑の建立計画が進んでいる。
 同町戸形小学校近くの戸形海岸の砂浜で7月8日夜,同小の児童が産卵中のウミガメを発見した。
砂浜に産み落とされた卵は90個。以来,卵を守るため同校児童や地元住民が毎日,砂浜を交代で監視してきた。
卵は55日後の8月31日夜,51個がふ化。赤ちゃんガメが元気に海に向かって泳ぎだすのを児童らが見送った。
 瀬戸内海の島しょ部でウミガメの産卵が確認されたのは珍しく,記念碑建立は一連のウミガメ報道の中で同町塩本淳平町長が「小豆島として貴重な出来事,町としても対応したい」などのコメントを発表したのがきっかけ。
これを受け,地元の小瀬,千軒,柳,鹿島の4自治会でつくる西浦会が同町に記念碑の建立を要望し,現在,その内容が検討されている。
 記念碑案では,花こう岩の台座に産卵したアカウミガメと同じ大きさの母ガメ(甲羅の長さ80a,全長1.2b)と子ガメ数匹を設置。台座には「ウミガメさんまたきてね。海をきれいにしておくからね」の子どもたちのメッセージのほか,産卵からふ化までの記録も刻むという。
 自治会のメンバーは「ウミガメを温かく見守ってきた子供たちのやさしい心や思い出をいつまでも残してあげたい」と話している。 

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