ウミガメが戸形にやってきた
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あのウミガメはどうして死んでしまったのだろう。ウミガメは,どこで生まれてどこから来たのだろう。小豆島のどこかにたまごをうんだ後なのかな。今,ぼくの頭の中はウミガメへのなぜでいっぱいだ。 7月8日,ぼくたちの小学校の近くの砂浜でウイガメのさんらんがあった。ぐうぜん何人かの友達が見ていたそうで,小学校ではその話題でもちきりだった。「ぼくだって見たかった。」と,ウミガメの話が出るたびに少しくやしかった。 8月15日,ぼくはつりに行こうと家の前の砂浜に出てみると,大きな石がなみうちぎわに落ちていた。おかしいなあと思って近づいてよく見てみると,大きなカメだった。近所のおじさんがたまたま通りかかったので知らせた。生きていると思ってわくわくしたが,おじさんは, 「もう,死んどるな。」 と言った。ぼくはとても残念だった。お母さんたちをよんでカメの大きさをはかってみた。甲らの長さが80センチ,体長130センチもあった。ぼくたちは,校長先生にも知らせようと思い連絡した。新聞記者の人たちも来た。校長先生が須磨海浜水族園に連らくして下さり,指じをうけて,家の人や近くの人たちと,砂浜にうめた。 その後,すぐ図書館でカメの本を借りて一気に読んでしまった。いつもは本を読むと,いろいろなふしぎが次々とかいけつできておもしろいのに,今回はわかったこともたくさんあったけれど,ますますふしぎに思うことがたくさん出てきてしまった。 まず,アカウミガメは四国や九州の太平洋岸をさんらん場所にしていると書いているのになぜ小豆島でさんらんしたり,流れついたりしたのかということ。太平洋岸にたまごをうめるところが少なくなって,さがしているうちにここまできたのかな? 次に上陸する海岸のおきにオスとメスの集まる場所があり,そこで交尾し終わったメスだけが上陸して来るとあったが,それじゃあ今ごろオスのアカウミガメもあのりっぱな前足を使って小豆島の海をゆうゆうと泳いでいるのかな? 三番目は,ウミガメのじゅ命。お母さんたちが, 「つるは千年,カメは万年って言うけど,じゅ命はどのぐらいかな。」 と話していたので,何度も本を読み返したがどこにもなかった。五年以上もかかって大人のカメになるらしいが,どのくらいまでいきられるのかな? とてもおどろいたのは,子ガメは,たまごからかえると一ぴきだけで生きていくということだ。そのため,百ぴきのうち一ぴきぐらいしか大人になれないそうだ。動物のお母さんは,命をかけててきから子どもを守るとよく聞くけれどウミガメのお母さんはどうして子育てをしないのかな? ウミガメの海での様子は,まだよく分かっていなくて,最近ちょうさが行われるようになったそうだ。ちょうさが進むとぼくのふしぎがかいけつできるかな? 8月31日の夜に,たまごがかえった。88このうち51ぴきが生まれた。ぼくの家からその浜まで少し遠いので見には行けなかったが,学校に行って,友達の話を聞いたり,たまごがかえったことがのっている新聞を見たりした。子ガメは,元気よく海の方へいっしょうけんめい歩いて行ったようだ。 そんな話を聞いて,ぼくは子ガメの力強さを感じた。手のひらにのるような大きさで,大きな海の中へ行く子ガメたち。あの子ガメたちは,一ぴきで生きていくんだなあ。でも,戸形小学校のみんながずっと子ガメたちのことを思っているよ。また戸形の海にもどってきてよ。そして,たまごをうんでほしいな。ずっとぼくは戸形にいるから。20年後だったら,ぼくの子どもがせわをするから。 |