たんぽぽ通信  2   戸形幼稚園    

 今年の夏,戸形の浜辺はアカウミガメの産卵,誕生で輝いていた。神様が届けてくれた素晴らしい体験を子どもたちは,身体のすみずみに感じて大切にしているだろう。子どもたちは,そこから知恵や知識をたくわえ成長していってくれることと思う。私たちの知らないところで自然は休みなく動き,私たちの生活を豊かにしてくれている。私たち大人も心や体を動かして,一緒に感じようではありませんか。
強風の中で
風の強い日,浜辺はどうなっているのだろうと興味がわいてきたので,皆で行ってみることにした。
海の向こうから吹いてくる強い風,とめどなく押し寄せる大波。潮が引きかけ,浜辺にはいつもより細かな砂が広がっていた。
誰ともなく,「お団子つくろう」と砂の感触を味わっている。「お皿つくろう」と,指で楕円の丸を書く子どもたち。
たちまちお皿の中は,お団子でいっぱいになった。「わあー,たくさんできたね」と,皆で食べる真似をする。
お団子づくりをしばらく楽しんでいると,ふとAくんの様子に気づく。
ゴムぞうりに少し海の潮がかかり,手を握りしめ,両腕を広げて風に立ち向かっている姿があった。
押し寄せる大波,ヒューヒューと耳もとをとおりぬける強風を身体全体で感じているようだった。
「怖くないの」と尋ねると,「ぼくは,ちっとも怖くないよ。お母さんが強く産んでくれたからね」と言う。
風に立ち向かう自分をしっかりと感じている姿に感動した。
しばらく風と波の快さを感じていると,Bくんは,なにげなく片足を上にあげた。
そのはずみにゴムぞうりが片方宙に舞って波打ち際に落ちてしまった。
波はゴムぞうりを沖に運んでいくかのように見えた。大変だと思った。
しばらくゴムぞうりは漂っていたが,そこへ,今までよりももっと大波がやってきて沖へ運んでいきそうに見えた。
しかし,大波に乗ったかと思った瞬間,砂浜へポーンと放り投げて沖へ返ってしまった。
その時,Cさんが突然走り出してゴムぞうりを拾っておかにかけ上がった。その後に,大波がまたザブーンと押し寄せた。
皆,Cさんの行動に声もでなかった。誰もがとっさの行動に感心した。そして,「よかったね」と言い合った。
自分でその場の状況が判断できていることに驚いた。そして,大波がゴムぞうりを返してくれた自然の不思議さに感動した。

園児の買い物体験について
 子どもたちは,ほとんど一人で買い物にいかないという結果がでていましたが,研究会の資料でお分かりのことと思いますが,他園のアンケート結果を見ると次のとおりです。
Q1 毎日のおやつをどのように与えていますか。

買ったものを与える
手作りのおやつを与える
自分で近くの店に買いに行く
55%
31%
14%

週に何回くらい行きますか。
1〜2回
2〜3回
3〜4回
4〜5回
7回
46%
30%
8%
8%
8%

金額はいくらくらいですか。
50〜100円100〜200円30〜150円決めていない
75%
6%
6%
13%

Q2 お子さんがお使いで,一人で買い物に行きますか。
行く行かない時々行く
8%
69%
23%

どんなものを買いに行きますか
買い忘れ物 卵 調味料 豆腐 夕食の材料 酒 ゴミ袋 アイスクリーム

 買い物ができる環境が身近にあるところが戸形とは違っています。そして,子どもでもできる範囲の買い物体験をしています。お使いで買い物に行く時も,子どもにわかりやすい単品の物を買いに行くことが多いようです。こんなことだったらできるだろうと思うことは,まかせてみることも良いかもしれません。

もったいないについて,他の園と合わせた結果をお知らせします。
食べ残し 電気の消し忘れ 着られなくなった子どもの服 水の出しすぎ おもちゃを次々と買う ティッシュの使いすぎ 
落書き帳の書きのこし 冷蔵庫のドアを長時間開けること 買いだめしたものが期限がきて捨ててしまう 野菜をくさらせてしまう

 園生活の中でもたくさんあります。ものを大切にする気持ちが育ってきていますので,ぜひ,家族そろって実行しましょう。資源を大切にする気持ちは,ちょっとした心がけからです。