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天野祐吉さんありがとうございました

本のタイトルは「天野祐吉のCM天気図」ですが現在なぜか購入できません。
(高松市立図書館松島分館にあります)


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原発バイバイ台風 (朝日新聞のコラム「CM天気図」に掲載)

暑いからと言って、ダレていてはいけない。
受験生諸君は、今日も熱いナベ焼きうどんを食べながら、
明日をめざしてがんばっているのだ。
で、あなたにも、問題を出してしまおう。
[問]次の二つのコピーの違いについて述べよ。
1原発は明日を支えるエネルギー
2原発バンザイ
わっかるかナ。わっかんねえだろうなア。
で、さっそく正解を発表すると、
1は電力会社の姿勢の表明、
2は原発賛成の意見の表明なのである。
と言っても、その正解を考えたのは、ぼくではない。
高松市にある「ちろりん村」という自然食品会社と
瀬戸内海放送の間で起きているモメゴトから判断すると、
そういうことになってしまうのである。
この事件はもう知っている人が多いと思うけれど、
「ちろりん村」のテレビCMの中に
「原発バイバイ」という文字が入っていたことに対して、
放送局側が「この種の一方的な意見広告は放送基準にひっかかる」
として放映を途中で中止し、
それを怒ったちろりん村が、
「だったら電力会社のCMだっておかしい」と、
CM再開の仮処分申請を裁判所に出して争ってきた事件である。
で、この8月10日に、高松地裁は、
「CMが放送基準に触れるとして放映を中止した放送局の判断は尊重される」として、
ちろりん村の仮処分申請を却下した。
「原発バイバイ」が放送基準に触れる意見広告かどうか、
その判断をするのは放送局であって、
放送局がそうだと言うならそうなのだ、
というのが、裁判所が下した決定である。
ま、この争いは、これから裁判にまで持ち込まれそうだから、
最後にどうなるかは、まだわからない。
が、「原発バイバイ」が意見広告なら、
「原発バンザイ」も意見広告である。
で、「原発は明日を支えるエネルギー」というのは
「原発バンザイ」と同じイミじゃないかと思うのだが、
「原発は明日を支えるエネルギー」なら意見広告にならないという「意見」は、
ぼくにはとても奇妙な意見に思えてしまう。
でもまア、エライ人が言うことは、いつだって正しいのである。
だから、これは余計なお世話だけれど、
ちろりん村も「原発バイバイ」というコピーを、
「原発は明日をおびやかすエネルギー」と書きかえたらいいと思う。
で、「原発バイバイ」というのを、
ちろりん村で売っている商品の名前にすればいいのだ。
そうすれば、まさかCMに商品名を出しちゃいけないとは、
だれも言わないと思うけどね。
1990.8.18 天野祐吉

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