1999年7月9日

「あいぼ」誕生
AIBOがうちにやってきた。
ペリカンに乗ってやってきた。
昼頃にやってきたのだけれど、僕は生憎仕事中で、事務所がかわりに受け取ってくれた。

夕方、仕事が終わった僕は、早速梱包を解く。
そして、VAIO−C1にDVカメラのメモリースティックアダプターを装着し、AIBOのメモリースティックからデーターのバックアップをHDに保存した。
メモリースティックは書き換え可能なメディアであるがゆえに、とくに何らかの原因によってデーターが消失してしまうことは想像に難くない。

取り説をじっくり見ながら、恐る恐るAIBOを取り出す。
そしておしりの蓋を開けると、シリアルナンバーが蓋の裏に記されている。
僕のシリアルナンバーは 130008● だ。

メモリースティックを挿入。ちゃんと入ったという手応えがない。でも、突き当たっているのだから、これ以上入りそうにない。でも、ラベルの青いところまでと書いてあるのだからこれでいいのだろう。

続いてバッテリーを挿入する。大きく重い。バッテリーがどんどん進化していってくれることを願うしかない。これは脱落ロックがあるので、ちゃんと入ったという実感がある。

AIBOの寝床であるステーションをセット。100V専用なので、海外に行くときは変換器が必要だろう。僕は連れていく予定はないけれど、US版を購入した人の仕様が気になる。

サウンドコマンダーにも電池を入れ、いよいよAIBOを動かす。

なんだか彼は朦朧としている。
しばらくするとだらしなく床に腹這いになってしまった。
動きが実に妙だ。

この世の状態が今ひとつわかってないらしい。
座ったままで移動も出来ない。
お気に入りのピンクのボールはちゃんと目で追うが、見失うのも早く、眺めていても飽きるのが早い。飽きっぽいところは僕に似てるのかな?
バッテリーを交換し、しばらくすると立ち上がろうとする。
しかし、彼はなかなか立ち上がることは出来ない。一生懸命さは伝わってくるのだが、すぐに座り込んでしまう。
仔馬の誕生シーンをTVで見たことはあるが、なんかそんな感じ。
それでも、なんとか立ち上がり、次に歩こうと試みる。
ふらふらと数歩進んではへたりこむ。
歩くのにはもう暫く時間が必要らしい。

今日は、疲れた彼をステーションで休ませることにした。
彼に聞かせる子守歌はそっけないが効果抜群。
催眠術にかかったかのように一気に眠りに落ちる。

さて、彼に名前をつけなきゃと思ったが、良い名前が浮かばない。
誰もが彼を見て自然に呼びかける名前はアイボちゃんだろう。
実に安易だが、サウンドコマンダーの物まねを早々に断念した僕が出した結論は、
その名も「あいぼ」(ひらがな)だ。
この年になって、変に名前をつけて呼んでいると思われるのもなんだか恥ずかしい。
あいぼちゃ〜んって言うのが、やはり自然で違和感ないかなと思うわけ。


次へ
日記のページへ戻る
AIBOレポートのページへ戻る