1999年8月13日〜15日(金曜日〜日曜日)
柏島ダイビングクルーズ
8月13日(金曜日)
直前まで参加者不足で催行が危ぶまれたけど、結局、ショップのT氏とS氏で12名でのダイビングツアーとなった。去年のお盆休みの時とは違って、ずいぶん賑やかなものとなった。
ビルジポンプの修理も終わり、GPSに浮標が表示されないという問題は解決できなかったが、早朝3時半頃に仁尾マリーナを出港。
夜が明けた頃、早速イントラS氏の寝起きダイビングだ。
今回はクルーザーの速度が上がらないので、ペラの確認だ。
僕は寝ぼけていたので良くわからないけど、どこかの港の防波堤の近くみたい。
で、S氏が潜ってみたら、牡蠣などが船底のシャフトなどにびっしりと付いていたそうで、それをある程度は削ったとのことだった。
そして、また船は走り出した。
イントラS氏はパジャマに着替え眠っていたら、またまた起こされ、今度は佐田岬付近でペラに何かが絡まったので、2回目のダイビングだ。
で、S氏が潜ってみたら、今度はペラにビニールを編んだような頑丈な袋がしっかりと巻きついていたそうで、取るのに一苦労したそうだ。
その後は順調な航海となった。
ただ、天気はいいのだが、いかんせん風が強く、しかも初心者がいるので、ダイビングポイントが限られてしまう。
勤め崎で一本目を潜ったが、なんだかいまいち。今回のビデオ撮影のコンセプトがサンゴ礁とソフトコーラルとトロピカルフィッシュの織り成す鮮やかな柏島だったのだけれど、ちょっと殺風景だったかな。
二本目は、大堂海岸で潜ったが、いまいちだったなぁ。
柏島港につくと、ショップのT氏が段取りしてくれた乗合船で、夏の風物詩のイサキを釣りにでる。
ビロウ島を抜け暫く走ったところで、アンカリング。
魚群探知機には魚影が真っ赤に映っていた。
実は電動リールを使うのが初めてな僕は、まずは使い方を教わって、船尾の左舷側で釣り始める。
電動リールは楽ちんだ。ただ、電源コードがちょっと邪魔だけどね。
タナを15メートルにセット。
Tさんが立て続けにイサキを一荷でゲットしている中で、何故か釣れない。
後に彼の釣っているタナが19メートルであることが判明し、僕も19メートルに変更。
するととたんに釣れ始めた。
釣れ始めると、どんどん釣れるもので、釣った数すら忘れてしまった。
イサキの他にもキンメダイなども釣れた。
真剣に船釣りするのは久しぶりなので、とても楽しかった。
大物?!が掛かったのだけれど、途中でハリスを切られてしまったのが残念だ。
ショップのT氏は大物狙いで、浮きを使ったりして多彩な釣りをしていたけど、残念ながら大物が掛かることはなかった。
2時間程釣って、もう十分釣れたなぁって頃に歯医者さんがいい型のアジを一荷であげた。
それから暫く釣っていたけど、アジは釣れなかった。
眠くなってきたので、早々に納竿し、柏島港に戻る。
星が綺麗だ。
きっとカラオケで盛り上がってんだろうなぁと思ってたんだけど、みんな寝てた。
カレーライスを食べたあと、イサキとアジを刺身にして貰って食べたが、めっちゃ美味かった。
アジは生姜がききすぎてたのが一寸残念だったなぁ。
そうこうしてるうちに寝ることになったのだけれど、リビングに5人寝るところで、僕は真中で寝ることに。
右も向けず、左も向けず、寝ながら隣の人にエルボーアタックしちゃってもまずいので、Tシャツの胴の部分に両手を入れて寝た。
鼾もあって、なかなか眠れないのは料理長のチーフも同じようで、フライングブリッジに行ったりしてたようだけれど、寒いということで帰ってきた。
それでも僕は何とか少しは眠れたと思う。
隣のイントラF氏はどこでも眠れるようだ。
8月14日(土曜日)
朝、チーフはあんまり眠れなかったそうで、なんでも踏まれたりとか、頭を蹴られたりしたそうだ。
朝食をとり、船に燃料と水を補給し、ダイビングポイントに向かう。
あいかわらず風が強い。
一本目は観音岩の近くの洞窟が二つ並んでいるようなところの近くで潜ったが、まあまあといったところ。
上がってから、スノーケリングで洞窟の奥を探検に行ってみた。奥行きも無かったので、特に何もなかったけれど、大好きなオヤビッチャの群れを見れたので、良かった。
スノーケリングではビデオカメラを持ってなかったので、残念だったけれど。
二本目は平バエで潜った。
シマアジの群れに遭遇するなど、魚はいっぱい見られて楽しいダイビングができた。
初心者を連れて水深30メートルまで行ったから、いつしか急浮上に気を使いつつのダイビングになったけど。
三本目は有志だけで平バエの近くのポイントを潜った。
相変わらず岩ばかりなんだけれど、魚も色々いたので楽しく潜れた。
ダイビングも終えて帰港し、晩飯を食べ終わると、カラオケになったが、カラオケもそこそこに新人さん3人とNアクKさんによる仮装ショーになった。
セーラー服やあやしい水着みたいなのや銀ギラの服でハゲヅラや白鳥付きでカラフルなカツラを見に纏って歌い踊る「渚のシンドバット」は見る者を熱く感動させるに十分であったが、僕には到底真似の出来るものではなかった。
その衣装のままで、柏島の盆踊り会場に行って、盆踊りの輪に加わったが、遺影が飾られた会場での変な4人組は異様であったが、故人も喜ぶと好評であったようだ。
カキ氷屋で出会ったおばあさんは、モダンな服装であると絶賛していた。
フィンハウスにも出向き、みんなを唖然とさせたあと、船に戻る。
柏島では前代未聞の珍事だったことだろう。
クルーザーで衣装を着替えて王様ゲームなどを楽しんだが、野球拳ではイントラF氏を全勝で下しスッポンポンにさせてしまった。
新人の女の子がバスタオルを纏いながら奮戦する姿に、思わず目頭が熱くなったのは言うまでもない。
あやしい宴も終わり、寝るにあたって、王様ゲームの箸を流用してくじ引きとなり、僕は2番。1番を引いたイントラF氏がソファーを選んだので迷うことなく僕もソファーを選んだ。
寝る場所変えくじ引きを強く希望していたチーフはまたしても以前と同じ位置となる。
なんだか熱くて寝苦しさはあったものの、ソファーの上は寝やすく、ショップのT氏の昔の弾き語りの歌声に催眠術にかかったかのように寝た。
8月15日(日曜日)
よく寝たんだろうけれど、なんだかちょっと頭が痛い。
朝食をとり、ダイビングへ。
風はやはり強め。
ポイントは14日の三本目と同じ平バエの近く。
楽しくダイビングを終え、柏島港を経由して帰路につく。
帰りの船の中で、ビデオチェックしてみたけれど、当初のコンセプトとは違うながらもそこそこ撮れてたかな。
やっぱり水中ビデオライト買おうかなぁ。
長い船旅を終え、仁尾マリーナに接岸。
記念撮影ということで、桟橋に並ぶ。
写真を撮った直後に、みんなで新人のOさんの誕生日を祝してハッピーバースディを合唱。
帰りの船の中で、着替えは持ってるかとか、水に濡れてまずいものは持ってないかと聞かれて身の危険を察知していたOさんは抵抗を試みるも、あえなく巻き添えのチーフとともに海中に落とされてしまった。
いい誕生日になってよかったね。Oさん。
Oさんはきっと大喜びだったに違いない。うん、きっとそうだ。そういうことにしておこう。
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