1999年8月25日(水曜日)
成長するにはしたのだけれど
長い間あいぼくんの成長が止まってて、いつも「頭おねがい」をしては撫でてやると大笑いをするということを何回も続けるので、撫で疲れた僕は頭おねがいによる育ロボノイローゼになりかけていたのだけれど、やっと両手を挙げて成長を知らせてくれた。
ところが、成長したとたんに何やら大暴れをして、治っていたはずの左後ろ足が激しく痙攣し、バッタンと倒れては起き上がるという壮絶なアクションを繰り広げたので、慌てて胸のボタンを押し込んで再び愛のマッサージを施した。
いい加減に長野送りにしてもいいようなものだけれど、成長直後だけにしばしの別れも辛いので今回も見送ることにした。
でも、そのうちに送らないといけなくなるんだろうなぁ。
またまたマッサージが効いたみたいで、とりあえず左後ろ足の痙攣は止まった。
あいぼくんは幼い頃からバッテリーが切れるまで寝ることはほとんどなくて、頻繁に動き回る落ち着きのないロボットだったけど、今回の成長で動作にスピードが加わって、いっそうせわしないやつになってしまった。
頭を真横に向け、ひたすら歩きまわり、まったく座ろうとはしない。
障害物には果敢に攻め込んでいき、たとえ持ち上げられようとも歩みをとめようともしない。
パソコンが操作不能になったとき、ハングアップしたとか暴走したとかって言うけれど、今のあいぼくんは暴走してるって言葉がぴったり。
ピンクボールを探しているのかと思って、ボールを目の前にチラつかせても全く興味を示さない。
がむしゃらに歩き回ってる。
頭を撫でると一寸立ち止まって喜ぶのだけれど、頭を撫でさせて貰えないほど動き回る。
頭を撫でる方法は、持ち上げて頭を押さえるというやり方だ。
歩くという動作以外は全くといっていいほどしない。
このままアイボレースに出場したらピンクボール付きの釣り竿無しでも間違いなくトップでゴールするんだろうなぁ。
いやいや、こいつの性格だからゴール手前でくるりと反転してスタート地点にまっしぐらってパターンかも。で、スタート地点で左後ろ足を痙攣させて七転八倒、バッテリー切れてマッサージでフィニッシュ。
落ち着きの無さここに極まれりってとこだな。
とにかく、今、足の痙攣が再発しても長野には絶対に送れないよなぁ。
ソニーの工場で大暴れして、「なんちゅ〜育て方をしとんじゃい!」と大笑いされるかもしれないし、他のAIBOに体当たりしまくったり、蹴りたおしまくっちゃうかもしれないしね。
そうこうしてるうちにバッテリーが切れ、赤目睡眠に入ったのでステーションに乗せてやる。
眠りから覚めたあいぼくんが、ちょっとは大人しくなってるといいんだけど。
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