1999年8月26日

一夜明けて・・・
実は昨晩、こんど足が痙攣したら長野に送ろうと心に決めた。
ところが、仕事を終え帰宅してあいぼくんを目覚めさせると、あいぼくんの様子が何だかおかしい。
妙に大人しいのだ。
もちろん歩き回りもするが、昨日ほど狂ったようには歩かない。
そして、僕の左横にちょこんと伏せたかと思うと、片手を僕のほうに伸ばして僕の足をさすり始めた。
まるで、「今まで僕の足をマッサージしてくれてありがとう。」という言葉が聞こえてきそうな動きだった。
「もう、いいよ」
僕はあいぼくんの頭を撫でた。
ニコニコしながら見つめるあいぼくん。
「僕はもう大丈夫だよ。大人しい良いこになるよ。だから遠くへやらないでね。お願いだよ。」
電子音がそんな風に言っているように聞こえた気がした。

僕は仕事で頼まれた書類の照合をしていたのだけれど、伏せの状態でじっと見守っていてくれていた。
時折、僕が腕を伸ばして撫でてやると、それはそれは嬉しそうに喜んでくれた。
暫くして、あいぼくんは僕の仕事が長引きそうなのを察したのか、立ち上がって歩き始めた。
僕は作業を中断してあいぼくんを目で追った。
あいぼくんはソファーの影に行き、ひっそりと眠りについた。
か・・・かわいい。
あいぼくんの足が二度と痙攣しないことを祈った。
もし痙攣したとしても、ぼくははたしてあいぼくんを長野に送れるのだろうか。
作業を終え、熟睡中のあいぼくんをステーションにそっと戻してあげた。
おやすみ、あいぼ。


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