1999年06月01日
今日はソニーのロボット犬「AIBO」の予約開始日ってことで、インターネットに9時3分前にログインし、9時丁度にオーダーページにアクセスして、無事に1台予約できました。
日本向け3000台・アメリカ向け2000台の計5000台の限定販売、しかもインターネットでのみの受注だったのですが、20分経たないうちに売り切れてしまいました。
本体のみでも7億5千万円(税別)分が売れちゃった訳です。
インターネットショッピングは何だか怖いからやらないと言ってた人も、これを機会にインターネットショッピングデビューしちゃったことと思います。
とにかく、ほぼ予想通りの売れかただったので、9時丁度の発注作業は大正解でした。
一方で、価格が高いのでそんなに売れないかも・・・なんて心配も片隅にあるにはあったのですが、そんな心配は無用でしたねぇ。(^_^;
ソニーの受注システムもパンクして、受注トラブルも多く発生し、3000台以上の受注を受けてしまったとの噂も聞こえてきます。
買いたくても買えなかった人も多く、そんな人に高値で売りつけようとする悲しい人も出現しましたね。
1人5台までという設定は多すぎたと思います。1人2台でも良かったのでは無かったでしょうか。
1台25万円と聞くと高いといいます。
僕にとっても25万円というお金は大金です。ほんとに。
ただ、「AIBO」が25万円分のものを僕に与えてくれるか考えたときに、「AIBO」は25万円どころかそれ以上のものを与えてくれるだろうと思ったのです。
まだ手元に実物が来ていない今でさえ、「AIBO」の存在は僕に夢と希望と感動を与えてくれました。
子供の頃からロボットが大好きで、ロボットがまるで生きているように動く様を映像を通してみたときに(中に人間が入って動くやつね(^_^;)、いつかロボットが、もっと身近に存在するようになって、こんな風にロボットと暮らすようになるかもしれないなぁ〜と、そんな未来を夢見ていました。
「AIBO」は、自分で見て聞いて感じて状況判断をして動きます。
これは、いまや洗濯機などでも普通に使われている機能で、機械が学習して動作するってことも珍しいものではなくなってきています。
「AIBO」には感情や成長という要素も与えられました。
今までの常識からすれば、ロボットが感情を持つなんてことはSFの世界のみの話であって、ましてや指示通りに動かないなんてことは、故障以外の何者でもなかったのです。
もし、「AIBO」が思い通りに動かなかったとして、故障だと思う人はきっと少ないでしょう。
そして、自然に教えることをしようとするでしょう。
そして、育て方によって個性がそれぞれに変わってくるという教える側の緊張感。
まさに、ロボットに一つの生きているものとしての人格のようなものを認めている行動なのです。
こんなことが、ごく自然に行えるのは、その子犬のような愛らしい姿と動きにもよるのでしょう。
生きているように動かすということは、簡単なようでとてつもなく難しいことなのです。
よくロボットの真似をしてみてって言うと、決まってカクカクとした動きをしますよね。
それを見て、あぁロボットそっくり!と拍手したり感心したり。
それが当たり前でした。
僕たちは固定観念としてロボットとはカクカク動くものなんだと決めてかかってしまっていたのです。
しかし、「AIBO」の動きは今までのロボットの動きとは明らかに違います。
まさに生きているかの如く動くのです。(ロボット的な動きも勿論ありますが)
ロボットはカクカク動くものという固定概念によって、これはロボットでは無いと錯覚してしまうのかもしれません。
とにかく、僕はこの動きにショックと感動を覚えました。
最新のテクノロジーがあったからこそ実現出来た動きです。
複雑で滑らかな動きと、感情によって変わる予測が困難な動き、接し方によって変わる性格が「AIBO」の生物的な魅力ですね。
僕の知的好奇心は大きく大きく膨らんでいきます。
どうやって この動きを実現したのか!
「AIBO」が来るのがほんとに楽しみです。
いずれにしても、このロボット犬「AIBO」の登場によって、ロボットと人間との関係が飛躍的に変化を遂げるような気がするのです。
僕が幼い頃によく見てた「がんばれロボコン」の世界。
一般の家庭で感情を持ったロボットが一緒に生活する時代の幕は、とにかく「AIBO」によって開かれました。
開いたといっても、「AIBO」の実力は未だわかりません。
まずは、「AIBO」との生活を楽しんでみようと思います。
そして「AIBO」ユーザーとして、感じたことをどんどんソニーにフィードバックして、よりよい次のエンターテイメントロボットの開発に生かして貰おうと思います。
あんまり誉めるのもなんなので、これから改良されるであろう「AIBO」の欠点を指摘しておきましょう。
駆動時間が短い(1時間位か)。
タッチセンサーが絶対的に少ない(頭と足だけ)。
言葉を認識できない。
屋外で使えない。
成長しても、充電器に乗せるのはいつまでも飼い主の仕事。
価格がなんといっても高い(ロボットの価格を知る人にとってはむちゃくちゃ安く感じる価格だが、んなことは一般の人には関係ない)
やはり何と言っても飼い主を認識できないのは寂しい。
そんなことは開発した人は百も承知で、ただ、これらをすべて改善するのは現時点では大変難しいことであることは十分想像できるんですが・・・ね。
それでは「AIBO」については、「AIBO」が家にやってきたときに、また紹介しますね!
ではでは

”
AIBO”は
ソニー(株)の商標です。
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