1999年6月22日
「AIBO」がやってくるのはいつの日か
夜の10時になろうかとする頃、部屋の電話が鳴り、出てみると以前に「AIBO」の予約についての電話取材を受けた週刊誌の編集部の別のかたからで、「AIBO」は到着したのかと問われたので、まだ到着していないこと、ソニー社によると7月上旬からの発送であることを答えました。前回の取材のお礼状とともに、雑誌のみならず、クッキーと紅茶の詰め合わせを貰っちゃったので、協力しなくちゃだね。
「AIBO」の発送3週間前にはソニー社から連絡があるはずが、未だ来ていないので、7月中頃以降になるのかな?
その方の話では、僕の家には犬も飼っているというあたりに興味があるようです。
家の犬は、「じょん」という名前で、ビーグル犬の母犬から産まれた雑種犬です。
「AIBO」のように耳が垂れ、けっこう年なはずなんだけど元気いっぱいな犬です。
こいつに「AIBO」を対面させようものなら、あっという間に壊されかねないので、そんな恐ろしいことはできません。
「じょん」はちょっとあほっぽいので、万一「AIBO」を犬だと勘違いしたら嫉妬するかもしれないしねぇ。
で、犬を飼ってる僕が何故に「AIBO」を購入したのかってことは、この前の取材でも言って、記事でも意外な購入動機(ソニー社にしてみれば意外ではなかったと思うが、週刊誌の読者の多数にとっては意外かもね)って紹介されたように、「AIBO」は犬に似たロボットで、ロボットに興味があったからに他なりません。
「AIBO」は犬の代わりのペットとしては、現状ではまだまだ不十分な完成度です。
犬の代わりとして購入した方は失望するかもしれません。
でも、感情移入はできるでしょう。ただそれは、犬に向けられるものと違った人形やぬいぐるみなどに向けられるものに近いものになるでしょう。
たまに、仕草を見ていると生きてるかのごとき錯覚をすることはあると思いますが。
ロボットとして見た「AIBO」の完成度は、開発に5年をかけただけあってなかなかのものです。
メモリースティックの中身が変われば、実現していない画像認識や音声認識すら可能になるかもしれない(希望)という発展性を持っています。感情も、もっと繊細かつ深いレベルにまで高められていくでしょう。
本物のペットにより近づけるための各社の研究開発は「AIBO」によってさらに加速されることが予想され、一見しただけでは本物かロボットか見分けがつかないものまで登場してくるに違いありません。
「AIBO」の名前の由来の相棒としての犬を超えた付加機能も同時に開発していくことも楽しいでしょう。
現状のデバイスではできませんが、飼い主の健康を管理して、よきアドバイスをしてくれたりとか、一酸化炭素濃度や火災や飼い主の状態をモニタリングして緊急事態を音声と電話で知らせたり、不審者を発見したら写真を撮るなど、いろいろな機能が考えられます。
いずれにしても、ペットとしてのロボットが今後どうあるべきかは、これから僕たちが「AIBO」とともに楽しくそして真剣に考えてゆかなくてはならないことだと思っています。

”AIBO”は ソニー(株)の商標です。
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