計器の見方と使用法


TC-FMCの画面が出ましたらフライトの前に使用する航空機のデータの入力と設定を済ませます。
後はフライトの各段階でモードは自動的に切り替わっていきます。

7つのモードがありますが一般的には、
TXY(タキシングモード)⇒T/O(テイクオフモード)⇒CLB(クライムモード)⇒CRS(エンルートモード)
⇒DSC(ディセントモード)⇒LDG(ランディングモード)と変わっていきますが、あとOFFがあります。

使用する航空機によっては一部の値が表示されない場合があります。

最初に、使用するパネルによって違いますがキーボードのShift+(1〜9)をクリックすることで左のようなTC-FMCの画面が出ます。

panel.cfgでの[Window Titles]が07であれば、Shift+8ということになりますね。

TC-FMCの画面は大きさ、位置ともに自由に変更できますのでご自分のパネルの最も使いやすい位置に変更します。

その手順とフライトの各場面でのモードは、

先ず現在使用する航空機のタイプに表示を合わせます。航空機のタイプのところにマウスポインタをあわせてクリックしますと現れます。ここの例ではB747-400を使用しました。

MODE:は航空機の飛行状況によって自動的に変わっていきます。

CALL:ではALLに設定しておくと読み上げるすべての音声が出ます。ALTSを選択しますと高度読み上げのみ、SPDSを選択しますとV速度のみを読み上げます。NONEでなにも音声はでません。

なお、GPWS98,Virtual copilot等やPANELに付属している音声機能を使用していましたら高度読み上げなどの音声が二重に聞こえてしまいますのであらかじめどちらかをオフにしておきます。

次に、前もって控えておいた使用する航空機のDry Weightの値にZFW:を合わせます。
WGT:が現在の重量を示しています。(単位はポンド)

例えば、AirEDで調べておいたDryWeightが496034でしたら四捨五入して496に合わせます。これにより各場面で正確なデータを表示することができるようになります。

こうすることによって、各種の場面で表示されるデータ値は風速、気温や燃料の積載量に応じて適切な数値を表示できるようになります。

FLAP: T/O CONFIG はフラップの構成が適切でないことを表しています。

WGT:では最大離陸重量を超えましたら左のように赤で表示されます。「たとえば747-400の最大離陸重量は,機番によって異なるが,国際線用の850,000lb(約385t),国内線用の600,000lb(約272t)などとなっている。(JAL航空実用辞典より) TC-FMCの設定は875,000lbとなっています。
使用するパネルの一番使いやすい位置に移動し、サイズを調整します。例えば左の画面では、PFDの右側に置いています。作者はEICASディスプレイの上を推奨していますけれど・・・。
[タキシング(地上走行)モード]

タキシングモードは40knots以下の時に表示されます。

B747-400の場合は離陸フラップセッティングは10度または20度となっています。これは機種によりすべて決まっています。左の画面は、燃料50%フラップ20度での値を示しています。

FLAP:離陸後のフラップ上げ速度が179ノット、VSPD:V速度はV1(離陸決定速度)が131ノット、Vr(機首引き起こし開始速度)が145ノット、V2(安全離陸速度)が160ノットと表示されています。

TRIM:はエレベータートリムを表示します。
G/S:はグランドスピード(knots)です。20Knotsを超えると黄色になります。




WIND:は現在の風の磁方位と風速を表します。

WIND:をクリックしますと風速の成分を表すヘッドウインド(テイルウインド)とクロスウインド(LとR)の表示に切り替わります。

これらの数値が航空機の離陸・着陸限界速度の公表値を越えていましたら赤色で表示されます。

また、自動着陸の限界を超えてると黄色で表示されます。

★スラストマネージメント

N1:(又はEPR)は正しい離陸スラスト値を示しています。オートスロットルをONにして、N1:(又はEPR)を右クリックしますとTO/GA(トガ)のように自動的に離陸スラスト値にセット(N1hold)されます。
セットされますと
N1:(又はEPR)は緑色で表示されます。
正しいスラスト値に対し、数字の色が白の時はかなり低い、黄色でやや低い、緑色で正しい、赤でオーバーという意味に表示されます。

例えばフラップのセッティングを10度に変えるとそれに応じて関係する値が変わります。
B747-400の場合は離陸フラップセッティング値は10度又は20度です。
なお、離陸フラップのセッティング値は各航空機で決まっています。そのセッティング値については作者のReadme.txtをご覧ください。各航空機別に記載してあります。

機体重量(燃料搭載量)、フラップ設定値、等に応じてVSPD:の値が変化します。

[テイクオフ(離陸)モード]

40knotsを超え80knots迄がテイクオフモードです。

滑走を初めて速度が増すとタキシングモードからテイクオフモードに替わります。(あるいは、ランディングモードから着陸して速度が以下になったときもテイクオフモードに替わります)

地上を離れて、ポジティブになりますとギアアップのコールがあり、それに応じてギアをあげますと確認のコールがあります。速度が増していくごとにフラップ上げ速度を順に表示し、コパイロットが読み上げていきます。それに応じて段階的にフラップを収納していきますが、怠けていますと何回でもコールされます。

★エアスピードマネージメント

T/Oモードでは上昇中のオートスロットルのコントロールができます。

あらかじめオートパイロットのメインスイッチをONにしておきます。(オートパイロットのSPEEDのスイッチはOFF)加速を始めT/Oモードになりましたら、VSPD:をクリックしますとイニシャルクライムスピードにオートパイロットの速度がセットされます。


その後オートパイロットのSPEEDのスイッチをONにします。これは通常V2+10〜20knotsです。

V2の後機体が浮き上がったら、さらにVSPD:をクリックしますとミニマムクリーンターゲットエアスピード(フラップアップ速度+20knots)にホールドされます。


これは最適な上昇速度です。(他の制約条件は入れていません)

[クライム(上昇)モード]

フラップを完全に収納しますと、クライムモードに替わります。又はエンルートモードからオートパイロットで上昇を始めるとクライムモードになります。そして最適と最大のフライトレベルを表示します。

TOC:はオートパイロットで設定された目標の高度までの距離を表示します。

[エンルート(クルーズ)モード]

高度10000ftAGL以上でクライムあるいはディセントモードからオートパイロットで設定した高度でレベルオフするとエンルートモードに変わります。

[ディセント(降下)モード]

エンルートモードからオートパイロットで降下を開始しますとディセントモードに替わります。

FLAP:ではフラップのF0値(速度243ノット以下で初めてフラップを降ろし始める)を表示します。

VREF:機体重量を基準にしたVref(着陸基準速度)でのフラップセッティングの値を示します。

N1:はTO/GA(離陸/着陸復行)スラスト値です。これは高度と気温によって変化していきます。

AGL:対地高度を示します。

BOD:オートパイロットで設定した次の目標降下高度までの距離を示しています。

[ランディング(着陸)モード]

10000ft以下に降下しますとランディングモードに変わります。(モードの変更はマニュアルでもできますが、いったんマニュアルで変更しますと自動的に変わる機能は使えなくなります)

WGT:の数値が着陸許容重量を超えていましたら赤で示され、許容範囲ですと白になります。

FLAP:はフラップを伸ばす目標速度の適正値を示します。

FLAP:の上をクリックしますとオートスロットルが244にセットされ、右側をクリックしますと234にセットされます。このようにして速度を次第に下げ、それと共にフラップを順に下げていきます。

上の示す速度234knotsになりますと左のように次のフラップ関数が出ます。その数値の右側をクリックしますとオートパイロットの速度が214にセットされます。FLAP:の上をクリックしますと数値の中間(224knots)に速度がセットされます。

このモード中では着陸まで順次適切なフラップ下げ速度が表示されていきます。同時にその速度に達するとコパイロットが読み上げを行います。

左の画面はフラップ1度の状態での上限と下限の速度を示しています。ですから、もしも234knotsを越えるとフラップアップのコールがあります。
降下して速度を落としていくとB747-400の場合、以下のように順に表示されていきます。
214/F5/194
194/F10/174
174/F20/164
これらの表示された数値の右側をクリックしますとオートパイロットの速度がセットされ、その速度に達するとコパイロットがフラップ下げを指示します。これを繰り返してフラップを下げながら着陸まで速度を落としていきます。

このケースでは、Vref25 154 と Vref30 148 との二通りを示してくれますが、これはVREF:をクリックすると切り替わって表示されます。

着陸速度がFLAP:で示された範囲に入っていましたら左のように緑色で表示されます。(この値は現在の重量と風の影響で変わります)
又、ランディングフラップのセッティングに対し速度が遅い場合は黄色で示され、Vrefで示された速度より遅くなると赤で表示されます。

ここでのN1:はTOGAスラスト(高度と気温の条件で変化します)を示しています。

AGL:対地高度を示します。

 

D/H:(決心高度)は自由に設定できますが、CatT(カテゴリーT、D/H200ft,滑走路視程2,600ft以上)の場合黄色、CatU(カテゴリーU、D/H100ft,滑走路視程1,200ft以上)の場合赤色で表示されます。

これを設定しますと、設定した高度の80ft上で「Approaching Minimums」のコールがあり、続いて設定した高度で「Minimums」のコールがあります。

ランディングモード中にオートパイロットを使って降下中はD/H:の部分はBOD:が表示されます。レベルオフになったときにD/H:は表示されます。

AGL:対地高度を示しますが、数字の色の変化はD/H:と同じです。

WGT:はその時点での航空機の重量を示しますが最大着陸重量を超えていましたら赤色で表示されます。「例えば、747-400の国際線の最大着陸重量は630,000lb(286t)である。(JAL航空実用辞典より)」この場合は安全に着陸できる重量になるまで燃料を捨てなければなりません。TC-FMCの設定は630,000lbとなっています。

FLAP:の文字の上をクリックしますとフラップ上限と下限の速度の中間の速度がオートパイロット(画面右上)にセットされます。