〜8月16日・・・空へ・・・〜
|


旅の日の前日は眠れない。
というのは遠足や修学旅行といった
小さい時の行事からあまり変わっていないように思う。

その日もそうだった。

眠ったのは前日・・・というより当日16日になっていた。
なんとなくごちゃごちゃと何をするでもなく、ごぞごぞしていたよう。
(今となっては何をやっていたのかあんまり覚えてない)
午前1時前、どうにかベッドの上で意識はうっすらと消えていった。








16日
その日、目覚ましが鳴ったのは5時50分だった。
「起きなければ」という意志がなければ
そのまま目覚ましを止めて眠り直していただろう。
そんな感じの目覚めだった。


とりあえず顔を洗うとぼや〜っと意識が動き始める。
腕に日焼け止め、顔にはとりあえず基礎化粧品をつける。
出発用に選んだ空色のワンピースに白い半袖のカーディガン。
濃いグリーンのペンダントはアベンチュリンでつくられたもの。
精神を落ち着ける為のお守りのようなものでいつも愛用しているものだが・・・
こういう時ってあまり効果ないみたい(^^;;;





家を出発したのは6時20分。
高松空港までは20分ほどで到着。
既に搭乗手続き中だったので予約でとっておいた
チケットで登場手続きをする為に受付に行く。
そのままトランクを一個預けると
楽しみにしていた一階の喫茶へ足を運ぶ。

モーニングがおいしいとの噂を聞いていたから。


だが残念なことに開店にはまだ時間が早すぎた。
AM7時と看板に時間は記されてはいたが開店しそうな雰囲気が何処にもない。


仕方なく二階へと上がる。

別なお店のサンドイッチと軽いサラダのついたモーニングセットはちょっぴり期待はずれ。
サラダはもうちょっと薄い味付けでもよかったのに
と贅沢を言いつつストレートティをいただいて外に出る。


ぶらりと開いている売店を覗くとやはり購買意欲は湧くもので(^^)
ふと見かけた和風の財布を勢いで購入してしまう。

いや、今の財布だとどうしても巾着には大きすぎるし
それに和装らしくないからと
紙幣の入れられる財布を捜していたから。
これでようやく願い叶ったりというところ。


後、生は持っていけないからと
「うどんのプラスチックの飾りがついた携帯ホルダー」を土産に選び
トイレを済ませて搭乗用チェックカウンターへと移動しようとした時。
ふとあるものを見つけてしまった。


香川の丸亀は昔より手作りのうちわの産地である。
今、その後継者作りとその技術を残そうと頑張っているそうだが
そのうちわが売られている売店を見つけてしまった。
高松空港の一番トイレよりの位置は
場所的にはちょっと可哀想な場所にも思えるが
一番「香川」らしさを見つけられる場所だと思う。

浴衣にうちわ。
浅草にうちわ。

地元のうちわなんて丁度いいんじゃない。
また御土産が増えてしまう。

薄い紙でできた小さなうちわ。
うまく持っていけますように。
と手提げバッグに詰め込んで・・・



さて、チェックカウンターを抜けて
飛行機搭乗口へと急ぐ。





既に飛行機は離陸準備を始めていた為
客のほとんどが搭乗カウンターを抜けていたので
少しあせってしまった。
ま、少しくらい遅れても予約はしているんだから大丈夫だよね。
と思いつつ、ふと回りを見渡すと




「あの・・・大神中尉でしょうか?」



と訪ねてみたくなるような
トランクを持つ人を発見してしまった。
小心者なので残念ながら実行できなかった。



そんなこんなでばたばたっといろんなイベント?をこなし
無事指定席に到着。
さっそくシートベルトを締める。
ひざかけを配っていたのでさっそく一つ貰い
そのままお休みタイムに入ろう



な〜んて思っていたのだが
陸に足がついていないというのはどうも落ち着かない。
結局意識が消えたのは着陸10分くらい前。


「この飛行機は只今羽田国際空港に到着いたしました。」


のアナウンスが再び目覚ましとなった。