![]() あいさつは すべてのはじまり 全ての終わり ![]() |
仮面の奥に素顔を隠し 幻惑の世界へと誘う それが道化の役目 でも あの子は 本当にそうだったんだろうか? 木々の悲鳴 草木の嘆き 住む場を失った生き物達の慟哭 あの子はその全てを聞いていた いやだ、聞きたくないのに・・・ 長いながい時を経て 嘆きの詠は力となり あの子は力を使う術を思う でも・・・こんな力なんていらない それは決して間違ったことじゃない 嘆きの詠を聞くことができなかった ボクらの方がむしろ 罪深き人なのかもしれない あの子が力を振るう時 あの子の顔は 笑っていたのだろうか? こんな力・・・なんて それとも 泣いていたのだろうか? なぜ、ぼくだけが 半分しかない仮面 半月の闇の部分隠された あの子の心は・・・ 「・・・本当に救われたんだろうか?」 「え?ど〜したですか?」 「あ、聞こえた?今の声。」 「ん〜と、ちょっち...ですけど。」 「どうなんだろうね。」 「ん〜〜〜、分かんないで〜す。」 「そうだよね。」 君に聞いたのが間違いだったよ。 ボクはその言葉を飲み込んだ。 「でも・・・」 「?」 「分からないことは考えてもムダで〜す。 <ヘタな考え、休むに似たり>って言いま〜す。」 「あ、珍しく正しい日本語だね。」 「そ、それはいくらなんでも失礼...ってものですけど ま、しかたないですね〜。」 「ね、そろそろ帰ろうか。」 「そ〜ですね、もう終わっちゃいましたし。 ど〜せ、ワタシの出番はここまででしょ。」 「そうだよ、だって... 邪魔しちゃ悪いし...ね。」 「も〜、何そこでぼ〜っとしてますか。 さぁ、帰るですよ。」 〜でも〜 本当に、終わったんだろうか? 長い眠りから目覚めたあの子は また眠り続ける。 きっとあの子がこの先どうなるのか ボクたちが確認できないくらい 長い時間を。 その眠りの中で せめて、あの子につけられた 全て傷の癒されますように そう願いながら・・・ 「じゃ、帰ろうか。ボク達の帝劇へ。」 |
眠りしあの子へ捧ぐ ![]() |
−2001年4月7日 サクラBBSにて発表− |
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