SS「舞台裏の出来事」製作裏話 |
この作品の発表した頃 作品についてサクラBBSにて私はこんなコメントを残していました。 「いつも笑わないレニを笑わせてみたい!」 『嬉しい』という感情で笑う笑顔のシーン(というかカットですね) が大変印象的な彼女をあえて『おもしろい』という感情で笑わせてみたい。 そして、やはりそれを教えることができるのは彼しかいないでしょ。 『大神一郎』さん。あなたですよ。 (中略) 実際のアンコール前の舞台裏はこんな様子ではないのですが、 『レニの笑い』というテーマから、あえてコメディに仕上げてみました。 こんな書き込みをする中 実はその「笑い」を創り出すことの難しさを感じていました。 当時、私の家には一匹の柴犬がいました。 いえ、正確にはたぶん柴犬だろうっていう見た目からの判断で 元々は迷い込んできた野良犬の為本当の種類は分かりません。 また、迷い込んできた為、正確な年齢さえも不明だったのですが 見た目からの判断ではもう15年は生きているんではないかという雰囲気。 加えて元々胃の調子が悪く急にものが食べられなくなるような状態になって じっと寝込んで動かなくなるときが度々あったのです。 それがなんの因果かこの作品を書き始めた頃に いつもの病気が出てしまいました。 家族一同、さすがに今回はもう駄目だろうって。 そんな会話を交わしていたらやはり辛くなってしまって・・・。 この作品を発表、CD発売1ヶ月後にって「会」の皆様お約束した手前 どうしてもこの時期に上げなくてはと思う反面 精神的に笑えない状況である中どうやったらお話が書けるのかと。 書けないことと辛いこと その両方っていうより後者の方が勝ってましたが 思いっきり泣いてその後サクラBBSを見に行ったらある人のコメントを見つけました。 その人はまもなく学校を卒業されるというお話。 ネット環境が確保できない為当分の間サクラBBSはもとよりネット活動を お休みされるとコメントされていたのですが、それでも 「創作することを続けていく そしていつの日かここでまたお話を発表できればと」 そんなコメントを残されていました。 負けていられないな。 場を去ろうとしている人が明日の自分を見て活動していこうというのに。 このくらいのことでお話が書けないって嘆くのは。 それで開き直って書き始めたのがこのお話でした。 で、余談を続けるなら彼には後日談があって 倒れて数日、ちゃっかりと復活していたりしたのでした。 そんな彼、2000年秋にとうとう永眠してしまいましたが。 あの頃活動していた「青い鳥推奨委員会」の思い出と もう一つの思い出がつまった この作品はそんな作品だったりします。 |
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