一面の苔生した燈篭。
時間の流れの長さを語るものです。
庭の草木は時間の中で姿を変えていけども
この燈篭はこの場所でずっと
この店を見続けてきたもう一人の店主なのかもしれませんね。


一階は芸子さんや店主さんの控えの間になっていました。
ここは二階よりもより薄暗く感じましたが、そんな中でこんな一品
見つけてしまいました。











俵の上に打ち出の小槌を持ったのは・・・
あれ、なんだか違いますね。
なんとなく鬼のようにも見えますし、犬のようにも見えます。


こちらに関しての説明は聞き忘れてしまいましたので
よくは分からないのですが
少し考えてみましょうか?


店の反映を願うのは間違いないようですが
そればかりでもなかったようです。
女性達で切り盛りするお店。
いろんなお客様がいらっしゃいます。
時にはちょっとした事件・・・なんて起きることもあったのでは。


この打ち出の小槌を持った鬼は
そういう災いからこの店を守って欲しい
そんな願いを込めた像だったのかもしれませんね。


この像が芸子さん達の控えの間の床の上にあったのは
そういう願いからではないかと
私は思うのですが・・・


もし詳しい方、いらっしゃいましたら講釈をお願いします。


ここにはお部屋の他にも、昔芸子さん達がつかった道具。
簪等がショーケースに入れて保管され
また当時使われた番頭も入口にありました。
その辺りの写真は残念ながら撮影してきていないのですが
当時の姿が偲ばれる、そんな場所「志摩」でした。


さて、少し外を歩いてみたいと思いまして
少し小雨降る中、志摩を出ました。


と、この後のお話についてはまたの機会に。