「私の巴里日誌」−6




2001年4月6日



報告します。

本日 午前0:26
無事帝都に帰還いたしました。

本来ならすぐにでも挨拶に参りたいところなのですが
夜も遅いことですし、少し旅の疲れもあるようですので
今晩は報告のみにて失礼いたします。

ほんのわずかな期間の巴里派遣の中
かけがえのない友と
多くの仲間に出会うことができました。

俺らしくないかもしれませんね。
ほんの少しだけど別れが辛くなりました。
ええ、きっとそんな風には
皆には見られなかったと思いますが。

最後に見た巴里の青空を俺は絶対忘れないでいようと思います。
苦しくもあり楽しくもあり悲しくもあった
巴里の全てを覚えていたいから・・・。


では、この辺で。
報告はまた後日に参ります。


最後に・・・
ありがとうございましたm(_ _)m





2001年4月7日



<最終話終了ゲームクリア>


時差ぼけも訳がわけなら心地よいものですね。
もっとも旅から帰ってすぐ仕事に出てこいなんていう
職場も・・・なんですけれど。

ってそれは単に自分勝手なだけなんですけれどね(めちゅ)
と、今夜は冒頭からテンションを落としてのスタート陳謝です。


昨晩、エンドタイトルを見ながら別れに涙し
今朝仕事へ行く為に駅に行ったときのことでした。

ふっと、昨年秋、タイに旅行に行った時の心境が思い出されてきたのです。
昨晩まで異国を旅し、見るもの聞くものに感動し、悩み
そして別れにほんの少しの名残惜しさを感じつつ
そんな気分にひたれるのはほんのわずか。

目の前に広がる本来いるべき自分の世界の姿に
どちらが夢?どちらが現実?
錯覚を起こしそうになりました。
<っていうのは少しあぶない話なのかもしれないが

でも、それだけ巴里旅行っていうのが印象に残り
さらに自分自身の中での影響を与えた部分が多いってこと
なのでしょうね。

これまでと違う世界に足を踏み込み
そして自分の世界に戻るってことは
こんな気持ちになるのかなって
考えてみたくなりました。


さてさて、最終話についてのお話
少し語らせていただきましょうm(_ _)m


絶望的な巴里華撃団の現状を救ったのは
意外にもあの人で。
(うう、喋れない(陳謝))

その後が例のこちら(サクラBBS)では何度も消滅されている情報となります。
きっと何度かはご覧になられていることでしょうけれど。

これもこちらでは喋りませんね。
ただ・・・
「あ、これ見たことあるぞ!」
ってその時に感じていただければと(汗)


最終決戦は戦地に乗り込んだ隊員を一人ひとり
捜索して加えていくところから始まります。

ここからはストーリーと同時にバトルシーンが連続します。
でも、この辺りはサクサクって進めますので
お話を味わいながら楽しんで下さいませ。

一人ひとりのストーリー
ホントに個性的でいいお話ばかりですので。


そして・・・
とうとうあの子との戦いになります。

これは解釈、難しいって思います。
私はどちらかというと攻撃をあたえながら
「もうやめようよ。」って何度叫びたくなったかと。

これもばれになってしまうのでこちらでは喋りませんね。
ですが、もう一人が喋りたいようですのでこちらは別の場にて

きっと戦闘を全て終えた時に
この戦いについて実はそうだったんじゃないのかな
そう振り返っていただけるような方が一人でもいると
私は嬉しいかなぁって思います。


そうして戦いが終わり平和な巴里を楽しむ華撃団の面々。
大神さんもほんの少し甘い夢を楽しんだようです。


ですが・・・
夢の終わりは旅の終わり

モンマルトルの街を回りながら一人ひとりと声をかけていく中
ああ、この旅の中でこれだけの人たちと知り合っていたのかって。
短い時間で確実に彼は巴里という街に自分の居場所を築いていたのだと。
そんなことを考えていました。


グラン・マの最後の言葉が忘れられません。

「それじゃ、いっといで。」

また、戻ってこいよ。
そういう思いが詰まった短めの言葉には
巴里で出会った人達の想いが詰まっているような気がしました。


プラットホームで彼女たちの声を聞くうちに
実は大神さんってそんなキャラクターじゃないはずなんですけれど
私はぽろぽろと泣き出してしまいました。

その後の汽車の中じゃ、ちょっと笑ってしまったのですが。

エンディングテーマ「未来(ボヤージュ)」
世界大戦らしい印象の曲でした。
暖かで優しくて。
歌詞は取扱説明書でも記載されていますが
内容はお別れの歌なんですよね。
でも、さびしいっていうよりも
いつも見守っているからねっていう
いけれど近くに温かさを感じられるような
そんな歌だったと思います。



     帰り道に 響く歌声 温かく
        輪となり踊る 君の姿見ゆ


さて・・・
2週間近く続けてきましたこちらの巴里日誌
今晩を持ちましてひとまず終了とさせていただきます。

総括を短めに申しあげるなら
「舞姫」とテーマづけられたこの「サクラ大戦3」
でも、私の中では原作森鴎外の悲劇の結末とは違った
未来の舞姫の姿がそこに見ることができたのでは。
そう思える作品だったと思います。

戦闘システムやLIPS選択に戸惑われ
時間を費やす方も多いかと思いますが
ぜひぜひ急がれずに時間をかけてプレイされ
サクラ大戦シリーズの流れを感じていただければと感じました。


この後さらに別な舞姫との恋の結末
はたまた華麗なる巴里の休日を楽しむ番外編
とお楽しみは尽きないところなのですが
このお話についてはまたの機会ということで。